密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

法治国家のあり方 議事堂襲撃事件公聴会の流れ

昨日、NYCに参議院戦投票に行ってきた。天気が良くて、ハドソン川沿いを走る列車の車窓を久々に楽しんだ。せっかくCityに出たので、投票の前に”初花NY"でお寿司を食べた。
コロナでレストランにも言っていなかったし、たまの贅沢で”Tokujoー特上” 日本人以外のお客さんが大半なので、握りが強め。しかし、久々のウニ!!美味しかった〜。

が、隣のテーブルを見ると、もっと素敵な一品が、、、。9種類の小丼!!次はあれにしようね〜とDさん。

流石に領事館に行くのに、飲酒はできない、これも残念。


さて海外にいる人は、在外選挙人登録をし、各地の領事館に投票しに行く。地方選挙は参加できない。間違いがないように念入りのチェックとサポートで投票を済ませる。共産党が議席を伸ばしてほしいな、山添拓さん・たつみこうたろうさんが再選を果たしてほしいな、と思いながら、千葉選挙区なので、この人も国会にどうしても必要な、小西洋之さんに、比例は共産党に、しっかり投票してきた。


ところが帰ってきて、その日の午後2時に第6回議事堂襲撃事件の調査委員会による第6回目の公聴会が開かれたことを知った。見逃した!!と思ったが、運よく再放送を見ることができた。公聴会は今回で6回目だ。毎回、明白にする事実の主題があり、証人まるで謎解きの推理ドラマのようで、混乱と混沌のあの暴動の裏に何が起きていたのか、一枚一枚剥がして事実を明るみに出してゆく。



6月9日が1回目。この日は、現場の混乱と暴動の真っ只中にいた人びとの証言と、未公開映像。その特の報道カメラでは(報道カメラでも十分ショックだったが)映し出せない内部のカメラ映像は、人間が集団で狂う恐怖を見た人たちは十分味わった。そしてその只中で職務を行った警察官、官邸セキュリティーガードの証言は、見ている人々の心を揺さぶった。
こんなことが起こっていたのか、このアメリカで。暴徒位投げ飛ばされ、脳震盪を起こした
女性の警察官は、自分がいきなり戦場に投げ込まれたようだと感じた地下たった。
この回のことは前記事に詳しく書いています。



7月14日は2回目で、 大統領選不正の主張めぐり元側近が証言。特に、ウィリアム・バー前米司法長官は、ドナルド・トランプ前大統領が2020年大統領選で不正があったと主張して聞く耳を持たず、「現実から乖離していた」と話した。バー氏の証言から、大統領選をめぐるトランプ陣営の深い分断が浮き彫りとなった。
不正はなかったと大統領に助言する「チーム・ノーマル」VSトランプの顧問弁護士、ぜんNY市長のルディー・ジュリアーニの不正の主張を押し通そうという「ルディのチーム」が
対立いていたという


7月16日は3回目、トランプがいかにペンスに「違法な圧力かけた」か米下院特別委員会
が発表した。当のペンスもリモートで参加した。冒頭には、トランプ氏がホワイトハウス前での演説でペンス氏に「正しいこと」をするよう求める映像と、議事堂にいたトランプ氏の支持者らが「マイク・ペンスをつるせ」と唱えた場面の映像が流された。
ペンス氏の首席顧問だったグレッグ・ジェイコブ氏が、「私たちは文書、歴史、そして率直に言って常識を検討したが」、ペンス氏には選挙結果を覆す権限がないとの結論に至ったと証言した。ジェイコブ氏はまた、18世紀のアメリカ建国の父たちは、「誰か一人を、選挙結果に決定的な影響を与える役割に置くことは決してなかっただろう。結果と直接の利害関係のある人については、なおさらそうだ」と述べた。
マイケル・ルティグ氏は、もしペンス氏がトランプ氏の指示に従っていたら、「アメリカは憲法上の危機の範囲で、革命に等しいと私が考える状況へと突入していただろう」と話した。実際ペンスは興奮した人々から12mのすれ違いで避難し、本当に命の危険にさらされた。(暴徒や警察関係者で命を落とした人が出た)


マイケル・ルティグ氏は、もしペンス氏がトランプ氏の指示に従っていたら、「アメリカは憲法上の危機の範囲で、革命に等しいと私が考える状況へと突入していただろう」と話した。


7月21日4回目「トランプ氏支持者から脅迫」 米大統領選関係者、議会襲撃の公聴会で証言・アリゾナ州とジョージア州の選挙関係者が証言。実際、2回目と3回目は、見逃して、記事で調べたものだが、やはり実際のこの目で見ると、証言をしている人々の、恐怖や苦しみが、伝わってくる。特に今回は、政府中枢の人ではなく、開票作業をしていた、普通の人。その人たちが、トランプ支持者から、命の危険を感じさせる、家の前での罵詈雑言、ネット攻撃を受けて、心が病んでしまった経験を話した。


実はこの圧力をタイムリーのほうづで見ていた。投票所に深夜近くまで、海氷のやり直しのために働く人々と、その建物の外に押しかけて、不正選挙だ!!死人の票だ!!トランプトランプの大合唱。開票をしている人に敵意をむき出しにして、今にも建物内に入り込みそうな群衆と必死で抑える警察官。職員の帰路には警察官がボディーガードに付き添う様子も報じられた。そして事実はそれにとどまらず、日常的にやがらせや、誹謗中傷に及んでいたという。
モスさん証言一部
ジョージア州フルトン郡で開票作業に関わったシェイ・モスさんは、母親のルビー・フリーマンさんと一緒に公聴会に出席。トランプ氏を支持する陰謀論の標的にされ、外出が怖くなったと証言した。


同州ではジョー・バイデン氏が約1万2000票差で勝利したが、トランプ氏とその支持者は大規模な不正があったという根拠のない主張を展開した。
ランプ氏は複数の録音メッセージの中で、モスさんを「プロの投票詐欺師」と呼び、民主党を助けるために母親と共にいかさまをしていたと主張した。


フリーマンさんは21日に委員会が公開した動画の中で、「私は自分の名前を失い、信用を失い、安心感を失った」と涙ながらに語った。
合衆国大統領に標的にされる気持ち、あなたに分かりますか?」
スさんは、「私の死を望む多くの脅迫」に直面し、人種差別的発言を含む嫌がらせによって「私の人生は一変した」と述べた。


もう名刺は渡しません。自分の名前を誰にも知られたくないので」


本当に気の毒だが、彼女が女性であり、アフリカ系であるということも、トランプな人々を異様な行動に拍車をかけたのではないか、と思った。


7月28日6回目、トランプの大統領首席補佐官(官房長官のような立場)マーク・メドウズの側近だったハッチンソン氏が証言。トランプ氏の感情的な爆発を目の当たりに見た彼女は、しっかりと前を見つめ、感情を抑えつつ、周囲の積極的同調が得られないどころか、辞任離反するものが相次いだ。ハチンソン氏は、20年12月初めにウイリアム・バー司法長官がAP通信とのインタビューで「選挙結果に影響をおよぼせるほどの選挙不正は見当たらなかった」と語った直後のことを振り返った。同氏が大統領のダイニングルームに入っていくと、給仕係が掃除しているのが目に入った――壁にはケチャップがしたたり落ちていた。「司法長官のAP通信のインタビューに激怒した大統領が、壁に昼食を投げつけたのだ」


トランプ氏のそのようなふるまいはその時1度だけかという質問に、ハチソン氏は違うと答えた。「私が知るだけでも何度か、トランプ氏は皿を投げたりテーブルクロスをひっくり返したりして、テーブルの上のものを全部床にぶちまけた」


この日、トランプのクーデター扇動において少なくとも”未必の故意”であったこと。
ホワイトハウス内が、トランプによるドメステックバイオレンスの現場になっていたこと。
ハチンソン氏を始め、今まで証言に立った人々は、当時を思い起こすことに苦痛と恐怖を感じている様子が見て取れた。何かPTSDに近いのような状態に見えた。


それでも、証人らが口にするのは、アメリカという国とその憲法への忠誠。自分がお向いているという状況を続けることへの耐え難さ。日本で言えば、赤木俊夫さんの葛藤がまさに、それだ。民主党政権でも、共和党政権でも、そこに働く人々は、優秀で、国家に誓いを立てている。その国家とは、国民の集合体で憲法によって、形作られたものであり、だから憲法は国の根幹で、全ての公務員はそれを遵守を誓わなくてはならないし、誓うことにほころを持っている。そしてより公正で自由な社会を作るために、多くの葛藤と努力が行われてきたこと、行われていることを、誇りに思う気持ちは愛国心だ。誰か個人のためでなく、自分に優越感を与えてくれる、国という幻想のためでもない。
悲劇は、憲法など読んだこともない、法の遵守を意に介さない幼稚で自己肥大した人間を大統領に選んでしまったことだ。


この公聴会を見ていると、そういう精神が今の日本の政治家、官僚よりもずっと強いと感じる。日本はあれだけ素晴らしい憲法を持ちながら、それをまるで屈辱の象徴のように勝手にイメージし怖そうという人間が政治の中枢にいる。国民がよほどしっかりしないと、引きずられ、問題の検証もないがしろにしズルズルとソフト独裁国家、むしりとるだけで与えない国家、国民は”国”の消耗品、という社会になる(もうなっている、のに、変えたいと思わない)野党合同ヒヤリングを、圧力だ、いじめだ、と非難され、あっさりすいませんとやめてしまったあたりから、もう一段タガが緩んだ。野党の特に立民ん議員の方々、この公聴会は、しっかり見て、自分たちやるべきこと思う一度見直して、すぐにビクビク、ケ*をまくるのはやめにした方がいい。立憲主義に基づく、愛国心が足りない。


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