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山本太郎氏、今、大人の態度を見せる時

市民連合からの政策合意で、立民・共産・社民・れいわが合意し、いい感じにまとまってくるのではないかと期待していた。


特に山本太郎氏には、立民への反発が結構前面に出てくる部分もあり、また支援してきたジャーナリストと険悪になったり、大西氏の命の選別発言を契機に、ネガティブな感情と、熱烈な支援者のに囲まれゲリラ戦、的な感じになってしまうのを心配していたが、4党合意、選挙区調整にも前向きで、やっと山本太郎が国政のステージに戻ってくる期待に人々は喜んでいるという感じだろう。


一時もめてしまったジャーナリスト田中龍作氏も質問に立ち『れいわからしばらく、家出していました』というと、『お帰りなさい』と山本氏が応じたりしていた。ともすればカルト的人気に移行しがちに見えた山本氏を国政の王道に戻って欲しいと願う人たちがいて、4党合意はそうした人たちも安心してバックアップできる状況になった。

こういう絵は人々に安心感を与え明るい希望と映ったと思う。


ところか、また混乱・候補者調整行き違い?か、山本氏が東京8区から野党統一候補として出馬を発表。ところが立民枝野氏は、困惑と発言。

立憲民主党の枝野幸男代表は9日、れいわ新選組の山本太郎代表が次期衆院選で東京8区から立候補をすると発表したことに関し、「困惑している」と記者団に語った。同区で擁立していた立憲新顔の吉田晴美氏について「国会で仕事をさせたい」と述べ、候補者の一本化に向けて対応を検討する考えを示した。


山本氏は8日夜、東京8区からの立候補を表明。「調整しないとこんなことできない」とし、立憲側と一本化へ向けた調整が進んでいることを強調した。
 これに対し、枝野氏は記者団に、山本氏と吉田氏がこのまま競合すれば「自民党を喜ばせるだけだ」と話した。そのうえで「吉田氏に議員として仕事をさせ、自民に漁夫の利を得させないように何とかいい知恵が出せないか、模索している段階だ」と語った。
 同選挙区では、それぞれ候補者を擁立していた立憲、共産両党の間で、吉田氏で一本化する方向で調整が進んでいた。突然、山本氏が参戦してきたことに地元の支援者らが不信を募らせており、山本氏への一本化に抗議する街頭活動やツイッターの書き込みも広がっている。
 吉田氏を「救済」するには、比例ブロックで名簿上位に掲載する方法が考えられるが、立憲幹部は「他の議員との関係もあり簡単ではない」と苦慮している。
 一方、れいわは9日、東京都江東区で支持者を集めた衆院選の総決起大会を開いた。その中で、山本氏は枝野氏の発言について「『困惑している』って、枝野さんが言っているが、一番困惑しているのは私だ。(立憲の)党内はどうなっているんだという話だ」と批判した。
 山本氏は「事前に話し合っていたにもかかわらず、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。関わる政党がしっかりと整理できていないのは、党内のコントロールができていないと見るのか、それとも『はしご外し』なのか」と主張した。
 その上で「状況に合わせていきながら、戦い方を変えていくことも考えていかなければならない。最終的な決断が変わっていく可能性があるときに、すぐに伝わるような形でメッセージをしていく」と支援者に説明。他党との調整次第では、東京8区からの出馬について再考することにも含みを持たせた。(鬼原民幸、北見英城)


どういう行き違いがあったのだろうか?山本氏の憤懣もわかるが、言ったの言わないの、はもとより、他党の体制に皮肉を言ったり、梯子外しだのという、嫌な感じに話を進めるべきではない。山本氏のやり方を好きではない人たちは、フライング?目立ちたい戦略?色々言われるだろう。ただ、山本氏はそんなに愚かではないだろう。枝野氏もあえてこの時期に混乱を生みたいとは思っていないだろう。


政策合意以降、ひるおびの八代コメンテーターが暴力革命デマを持ち出したり、山添議員の撮り鉄騒動などの中、旧民主党内の、あるいはそのバックの連合のあたりから、懲りもせず共産排除めいた空気が漂ってきたが、今回は枝野氏もうまく騒ぎを大きくせず共産党も、落ち着いた対処で粛々と候補者調整を進め、つまらないアンチなどを退けたと思っていた。


そしてその次が、枝野VS山本の、感情的こじれがある部分に仕掛けられた何か。という感じがしてならない。期を同じくして、小池都知事&ファーストの会国政政党立ち上げもあり、これなど、もろに、民進分列野党第一党解体に成功した時の成功体験から、二匹目の小さなドジョウ狙い?小池都知事は片足を引っ掛けて、即逃げる体制で関わっていることも、あの時と同じ。上手くいけば漁夫の利をさらって、ファースト切り捨てという目論見もありそうな感じだ。


今あちこちで起こっていることは、一見バラバラに仕掛けられているように見えて、根っこは同じ、野党共闘に毒針を投げ込むあの手この手に見える。
共産党は、ブレないし、忍耐強いし、論理的であるから多少揺さぶられても、もう散々やられてきたので揺るがないだろうけれど、ガタつくのは、概ね獅子身中の虫が出て行ったとはいえ、まだ共産アレルギーだの何だのいう議員のいる立憲民主党。
それと、根っこに、枝野氏・野党第一党様への反発を持っているれいわの山本氏。
今回この、東京8区がこじれれば、築いた堤防の蟻の一穴になるかもと、しめしめと思っている勢力がいるだろう。


枝野氏は、”困惑”という言葉を使った。山本氏も”困惑”と返した。お互いことを大げさにしたくない思いが見える。山本氏は、ここはあっさり8区を立民候補にお任せし、噂のあった萩生田元文科省の東京24区で、あの安倍の腰巾着を落選させてほしい。
敵は、安倍側近で、道徳教育右傾化の大隊長、加計問題にも絡み、浪人中の職を得ていた、別荘バーベキュー常連の萩生田氏を本気で取りに行って欲しい。


石原伸晃なんて「金目でしょう」の下品な発言以来、てんでおとなしい。パパも老いぼれているし、大昔の仇をとったってしょうがない。
山本氏は都知事選出馬はあまり筋のいいものではなかったし、結果も大負け、野党陣営やリベラルからも眉をひそめられた。今回は大人の対応でさらっと身を引いて、萩生田退治に乗り出してほしい。ここで引いておけば、野党共闘の全体を見渡した大人の判断で、評価も上がるだろう。山本氏には、この対処をしっかりして、国政に返り咲き、活躍の場を確保して欲しい。


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