密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

Project Choose Life の発信が面白い。

こちらは、クリスマスイブです。Merry Christmas!!!
アメリカでは、X'masと書くことコンサバティブクリスチャンが起こるので、フロリダではこのように表記するのが安全だそうだ。日本は関係ないですが、Dさんがうるさいので、、、エピソードとして。


前の記事で、”安倍全総理どう責任を取る”と題した配信を取り上げた。
こちらも、同じProject Choose Lifeの配信、ジャーナリストの津田大介氏が映像関係の有志と立ち上げた、動画配信のプロジェクトだという。
”安倍全総理どう責任を取る”は、実際とても質が高い。野党の中の問題点(政権運用に対する理解の示しすぎによる忖度的だ今日)も醸し出され、指摘を受けた。こういうことは野党間の話し合い、第1党首脳部VS党内の反発組と共産党・社民党では決して首脳部を説得できないが、この点が国民の目にさらされ、意見が寄せられることで、考えも変わってくる、そう感じた。


今回は日本学術会任命拒否問題についての、オンラインシンポジュウム、学術会議問題についてだけでなく、その角度とバックグラウンドの知識が面白く、知に触れると言うのは、非常に楽しいもので、もう一度大学に行って講義を受けたくなった。



12/19 学者の会オンラインシンポ ー 日本学術会議問題と学問の自由
日本学術会議任命拒否問題がこれだけ大きな問題に発展し、人々が、日本学術会議という存在を認識し、最初の反発は、10億ももらっている、特権意識、学問ー気取りやがって、なんの役に立つ、という非常に浅薄なしかし予想された反発で、菅総理もそのレベルで発言し、煽った。昔、北野武が「女は芸術を生活に引き下げる」と発言したことがある。
今回の問題、あいちトリエンナーレ問題は、『**は芸術を生活に引き下げる』『**は学問を生活に引き下げる』の**に、当てはまるのは女に限ったことではないと証明された。


今目の前にある自分の生活を基準にしてしかものを考えられないと、安易に学問芸術を敵視するようになる。そして自分の生活を基準にしてしかものを考えられなくなったいうのは、生活の厳しさ、雇い主や、上司に対して絶対服従の関係をしいられる現実、また、不道徳な安倍菅政権が腐心してきた”道徳教育”戦前回帰(これも絶対服従の教えだ)


そして国民をコントロールしたい政府は、自分の生活を基準にしてしかものを考えられない
人々が一番扱いやすい。パンとサーカス、オリンピックや万博で盛り上げ、夢見がちの坊々支配者は、国民に憧れを持たせ(安倍頓珍漢外交の跳躍国内報道、桜を見る会馬鹿騒ぎ、敵を想定した安全圏からの勇ましいポーズ やってる感)苦労人の現実主義者な支配者は、ちょっと目の前に餌をまけば(携帯料金引き下げなど)が感謝して従うからだ。


だが、学問芸術は、そうした人々の意識を時に改革してしまう。


怒りと不満に満ちていても、それを伝える言葉を持たなければ、表現ができなければ、自分の内側にどんどん溜め込み(時に自己責任という呪いの言葉に支配され)出口がなくなり、どうしようもなくなれば、身近な他者に闇雲に爆発させるか、自己破壊に向かうかだ。


この状況から、ある人は、本に出会い、高い知性を持つ人と出会うことで、自己の果てしない隷属のサイクルから抜け出す機会を得る。音楽や美術、映画、演劇、などで、縮こまった、固まった、鈍った心を揺さぶられることがある。そして興味の窓が開けば、もう、服従の呪いに囚われた人ではなくなる。


そうなると政府は不都合である。国民がものを考えることは、自分たちの都合の良いように支配したいものたちにとって大変危険なことだ。選挙でも、深くものを考える国民なら、平気で嘘をつく総理を持ち上げかばっている正統派支持しない。不正なお金や利益誘導をする人間を議員にしたいと思わない。差別を公言し、友好的であるべき隣国を敵視し侮辱する議員を議員にしておきたいとは思わないからだ。


今回の学術会議問題こそ、研究所や大学・学会が活動の場であった、静かな知性が、意見を発し始めた。それを一般の人が注目し、聞く機会が広がった。
嘘はゴリ押し、恫喝で忖度を引き出す、絶対間違えを認めない、そうやった長期政権を維持してきた反知性主義・安倍菅自民党。反知性主義というなら、知性を知らなければならない。しかし、無知性を恥ずかしいと言われたくない、知性がある奴が無礼なんだ、という程度の反知性主義政権に対し、日本の知性が国民の中に踏み出す機会をつくってしまった、奢りきった、愚かな彼らの掘った大きな墓穴だ。


あいちトリエンナーレで、相当攻撃され、一時はぐらついた判断、覚悟の甘さを露呈した津田大介氏が、その後の対応できちんと筋を通し、バッシング、助成金取り消し問題などで大村知事とともに戦ったこと、その後にこういうプロジェクトを立ち上げて配信していることは素晴らしいと思う。津田氏は、東浩紀氏とともに選挙の投票棄権を呼びかけなどして、いいイメージを持っていなかったし、あいちトリエンナーレの初期対応で、やはり小賢しいだけの人か、、と思ったが、あの問題以降印象が変わってきた。


Project Choose Life テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めた映像プロジェクト、政治問題に限らず様々な社会問題も取り上げて配信を行っている。
CHOOSE LIFE PROJECTの動画はこちら
Choose Life Project | 市民メディア放送局


意識、知性、感性は新しい刺激がなければ鈍化し、劣化する。この配信の、学者の方々、石田英敬・隠岐さや香・平田オリザ3氏の話は、窒息気味の肺に、酸素の多い空気が吹き込まれて感じがした。、安倍晋三をはじめとする、閣僚’・自民バカ議員や、言い訳屁理屈官僚の言葉がいかに貧しく不快で虚しいものであるかを思い知らされる。