密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

米共和党大会3日目、クルーズのスピーチで場内カオス

共和党大会3日目、またもやトランプの娘・息子のスピーチ。これだけ身内をスピーチに立てる大統領候補も珍しい。身内しかいいことを言ってくれないのか?友達がいないのか?感謝される行いで助けた人はいないのか?


前回の民主党大会では、ジェネラルモータースの工場員を代表してスピーチに出た人がとても感動的だった。寡黙で手柄話もしないオバマ大統領が、議会も、ホワイトハウススタッフも見捨てたジェネラルモータースへの資金援助を強う主張して周りを説得し、その結果ジェネラルモータースは、生き残り、なんと1年半で政府の借金を返済。それは1工員に至るまでオバマ大統領のサポートを心から感謝し、死に物狂いで頑張った結果だ、とスピーチした。心からの感謝が感じられた。


身内贔屓に頼らないといけないとはなんとも情けない。その上、現在トランプは頭が噴火するほど怒っている模様。
最後まで候補を争ったテッド・クルーズの応援演説である。彼は演説の中で唯一トランプに触れたのは、”候補になっておめでとう”という挨拶のみで、後は、彼のポリシー、アメリカへの希望、共和党の未来の躍進について語り、最後に我々は、"Up to Down"まで共和党候補に投票し、共和党の勢力を強めようと呼びかけた。"Up to Down"とは、市議会議員方、大統領までを指すが、しかしトランプの名前は全く口にしなかった。


途中から、クルーズの支持者が彼の名前を連呼し始め、意地悪な(?)テレビは勢ぞろいのトランプのファミリーの引きつった表情を大写し、ニューヨークーの代議員はブーイングを始めた。


スピーチの終わりにボディーガードに囲まれたトランプ登場。クルーズのスピーチへの怒りと危機感を持って、観衆の関心を自分に向けるための、予定外の登場だったようだ。


テッドクルーズはトランプが負けると確信していて、次期大統領候補としての自分を印象付けるため、トランプ候補を容認し共和党全国大会でのスピーチの場を自分の未来のために目一杯使った。


反対に、クリス・クルスティーは、副大統領候補を狙って、トランプに全面支持を与え、あたかもパシリの扱いで、最終的に副大統領候補も逃し、共和党大会では反ヒラリー演説を展開し、観衆を興奮させたが、メディアは『死にたそうな表情の演説』と評した。

他の候補も似たり寄ったりで、まあ一番受けやすい反ヒラリー、ベンガジの責任を取れ的なことに終始していたが、彼らも時期大統領候補の可能性を潰すことができず、(嫌々)トランプを支持。二度と大統領候補になるつもりのない、ミッド・ロムニーやジョン・マッケインは大会を欠席している。


このようの、今回の共和党大会は、見ていて大変面白い。今夜は、いよいよ、真打ち、トンデモ亭トランプの高座である。何を言い出すか、楽しみだ。
それに、どうクルーズに反撃するのか?タランチュラとサソリの闘いも楽しみ。


ついでを言えば、ヒラリーとのディベート!!!(できるのかなぁ)が最大のお楽しみ。
今回の選挙は危機感よりも、エンターテイメント・ビックショー



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