密接な関係にある他国から

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学術委員任命拒否:志位委員長の美しい論理性 辻元議員の説得力

大統領選挙にかまけて、せっかくの国会論戦を見逃してしまっていた。枝野氏をはじめとする立憲議員諸氏の論戦も順次見ているが、やはり秀逸なのが共産党志位委員長の質疑だ。
これを聞けば、学術会議任命拒否問題がなぜ問題か?理由を述べず同じことを繰り返す菅総理答弁はどのような弊害を生むか、印籠のように持ち出す、内閣法制局の判断が、うちうちでこっそり決められ国会にも学術会議にも知らされていなかったこと、また学術会議がなぜ独立性を重んじられるのか、全てを網羅して語られ、日本語に一定の理解力を備えている人間であれば、明快に理解できる。そしてその質疑、意見に対する答弁、反論は、論理性を備えている人間にとって理解が難しい、なんでそ〜なるの????というものだ。



【字幕】志位和夫(日本共産党)VS菅義偉内閣総理大臣 2020年11月4日衆議院予算委員会
菅義偉と言う人は、本当に平板で無機質な実務にしか価値観を置かない人間だということが感じられる。「10億円も出している」「公務員でしょ?」が彼の正当性の根本なのだ。
”10億円も国税を出している、国が雇っている公務員”、これはYes でありNoである。
学術会議の会員はこのことで国から給料をもらっているわけでもない、10億円は事務職員経費などで賄われ、会員は手弁当、持ち出しでその職務を行っている。各界の専門家で専門分野の研究が本業の方々が、それこそ愛国心と、学者として担う社会的責任から組織し活動を行なっているのに、10億出してやってる、公務員だろう、その人事権は総理(内閣人事局)にあるから、口答えするなとは、立場をわきまえないのはどちらの方か、と言いたい。


そもそも菅という人が、人はなぜ学問をするのか?という問いが、多分意味不明なのだろう。人はなぜ芸術を愛し、追求するのか、その答えも。有名になったら作品の値段が高くなってものなら経済に寄与すっるから価値がある、そんな程度の認識なのだろう。


雪深い秋田の苦労人からすれば、学問芸術なんてものは贅沢品、菅氏が、彼の価値観で役に立つ部分を見出して、始めて存在価値がある、そう思っていいるのだろう。


志位委員長の質疑は、この問題に快刀乱麻を断つ筋道を、見事に見せてくれた。
印籠のようにかざし内閣法制局のお墨付きも、お墨付きではなくこっそり変えたものであることを看破した。


前後してしまうが、辻元清美議員の説得力のある質疑は菅義偉という人の根っこに切り込む部分があった。辻元議員は色々攻撃されることが多いが、聞いていて、”優しい”視点から発言できる人だと感心した。

【字幕】辻元清美(立憲民主党)VS菅義偉内閣総理大臣 2020年11月4日衆議院予算委員会
特に印象に残ったのは、菅氏が過去、世襲議員撤廃の運動を行なっている子とぬ言及した。
ビラまで巻いてやっていたというのは驚きだ。
権力を求め政治の世界に忍び込み影に徹した”下僕の宰相”は、実は世襲議員という既得権益を憎む人だったようだ。しかし総理になって憎き”既得権益”の標的にしたのが、学問の自立性を確保する学術協会の任命拒否だ。菅氏が任命拒否の理由として繰り返す、偏り、既得権益(権益など受けていない)は任命拒否は自らの上げてりゆう全く反する。
要は、既得権益を受けているやつ、知識階級の代表である学術会議、芸術 全て実生活に直結しないものは、全て気に食わないのだ。ついてに旧帝大も既得特権、、いや人々が権威と呼ぶものが面白くないのだ。小さい。悲しい。 そんないじけたエネルギー悔しさをバネにしたエネルギーで、世襲議員をなんとするという初心を全うしてほしい。
志位委員長の質疑で、明らかな矛盾。嘘が明らかにされた。辻元議員の質疑で、根っこにあるコンプレクスが表に出た。実は、自分に与えられない”権威” それは、旧帝大系卒であり、世襲議員であり、前者は学術会議であり、また官僚たちであり、これを支配し、後者に取り入って、後ろから操ることで、存在価値を保ってきたい。彼の情念なので、ちっとも話が噛み合わない。


きっと得意分野ではいい仕事ができるのかもしれないが、所詮、総理の器ではないのだ。
コロナ禍の問題積算の時期に、意地になって自分の首を絞めていることからもわかる。


世襲議員の駆逐という大きな目標が達成されないのは残念だが、頭が硬すぎ、意固地すぎ、一部しか見ずに突き進む(GOTO〜とか)のは、国民のためにもならない。


選挙でもう行き詰まった自民党政治を終わりにすれば、ロクでもない世襲議員の一掃のできるだろう。


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