密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

オバマ大統領最後のState of Unionスピーチ

12日にオバマ大統領最後のState of Unionスピーチが行われた。議会との捻れ構造で,多くの政策進行に困難がありながら、国民皆保険オバマケアを実施、ブッシュ政権でのどん底経済の立て直し、イラクアフガニスタンに派兵の兵士を十分の一以下にした。残る期間で銃規制、混迷する移民システム、2年生のコミュニティカレッジの無償かを押し進めるなど、国内政策の目標も語った。


テロの脅威へ混乱,恐れ,に対し、『内向きの国になり、互いを敵視して恐怖で対応するのか。それとも我々自身やその理念、協力の成果を信じて立ち向かっていくのか』と問い掛け『米国は過去にも大きな変化を経験してきた。そのたびに将来への恐怖をかき立て、変化を阻止しようとする声があがった。しかし我々は、他者が危険ばかりととらえる状況をチャンスととらえ、その結果さらに強く、より良く変わることができた』と国民にアメリカの精神を訴えた。


そして危機を無謀にあおる勢力に対し『我々の敵がより強く、米国がより弱くなっているという表現を耳にするが、これも政治的意図に基づくでたらめだ』『米国は地球上で最も強い国である』と改めて断言した。これは,アメリカの大統領は絶対言わなければならない事。日本人が聞くとちょっと引く。


将来に向けた課題として経済、科学技術、安全保障、政治体制の4分野を挙げ、米国経済が衰退しつつあるというのは架空の話だ』と主張。裏付けとなる政策の成果を強調し、今後の課題を挙げ、昨年がんで長男を亡くしたバイデン副大統領をトップに、がん治療の研究を促す新たな組織を設立すると発表した。


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米国は人種や宗教を理由に特定の人々を攻撃するような政治的行為を拒否しなければならない。世界が我が国に尊敬の念を向ける理由は武力だけではない。多様で開かれた国であり、あらゆる信仰を尊重する国だからだ』と語り、『政治家がイスラム教徒を侮辱し、モスク(イスラム教礼拝所)が襲われ、子どもがいじめられるような状況によって、我々の安全は強化されない』『それは世界の目に映る米国をおとしめ、我々が目指すゴールを遠ざけ、国としての存在意義を裏切る間違いだ』と述べた。


政権、選挙について『民主主義には市民同士の根本的な信頼関係が必要だ。意見を異にする相手は全て悪意で動いていると決めつけ、対立相手を愛国心に欠けると非難するような状況では成立しない。党派間の敵意や不信感が改善するどころか悪化してしまったのは、在任中の数少ない心残りのひとつだ』と語り、政治をよりよく変える事、より良い上院,下院議員を,そして大統領を選ぶ事、特定に目的によってしかれた,選挙区割りを正しくする事、お金と政治の結びつきをより厳しくただす事,などの選挙制度改革の必要性を訴え、市民一人ひとりが立ち上がって行動を起こさなければならないと呼び掛けた。


最後に満場の人々を見渡し、『これが私の知る米国、我々の愛する国だ。澄んだ目と大きな心を持ち、武力によらない真実と無条件の愛が最後に勝つことを信じている国。だからこそ、私はこうして将来への希望を抱くことができる。あなた方のおかげだ。私はあなた方を信じている。だから私は今、国家の現状は強いという確信を持ってここに立っている』と結んだ。


日本では対アメリカへの賛否,不満もあると思うし、彼ら(私たちも)間違いも犯すけれど、こういう目標、考え方をもったリーダーがいるアメリカの国民は希望を持って努力できる様に思う。
オバマ大統領の言葉の中には,今の日本に当てはまる部分が沢山あった。
民主主義には市民同士の根本的な信頼関係が必要だ。意見を異にする相手は全て悪意で動いていると決めつけ、対立相手を愛国心に欠けると非難するような状況では成立しない。
内向きの国になり、互いを敵視して恐怖で対応するのか、それとも我々自身やその理念、協力の成果を信じて立ち向かっていくのか。他者が危険ばかりととらえる状況をチャンスととらえ、その結果さらに強く、より良く変わること を望み、市民一人ひとりが立ち上がって行動を起こさなければならない。
どうですか?まるで今の日本に向けられているよう。
ホワイトハウスWebsite: スピーチの様子+オバマ政権の8年間の成果も画像図表付きで,提示されたています。 https://www.whitehouse.gov/sotu
本当の自主的なスタンディングオーベーションも見られます。


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