密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

不毛な数値論争 それこそが安倍政権の国民騙しの基本

国会でも連日不正統計への追求が行われている中、この門題について書くことをしてこなかった。というのも、ワタクシは株と統計が苦手中の苦手ちんぷんかんぷんなのだ。もっぱら国会中継を見、新聞記事を読み、他の方のブログを読んでいるが、自分で意見が書けるほどの理解が及ばない。そんな中、今国会注目の小川淳也議員の質疑で、もやもやとした霧を、あるいはぶよぶよとまとわりついた脂肪を取り払ったように、本質が見えてくる気がしたこの発言。


『私、いろいろ数字を調べました。統計の中身も調べた。素人だけど一生懸命調べた。
途中からね、なんでこんな数字論争しているかと思うようになった。なんで数値論争で政権ともがいているのかと、途中から思うようになった。もしね、総理、もしこの国の総理大臣が、いい数値を持ってきたらですよ、いい数字はもういいから、いい数字はよく行っているのだろ? それはもうお前たちで勝手にやってってくれ。国家に悪い数値はないのか?そこで困っている国民はいないか?そこに社会の矛盾が埋もれていないか?というような総理大臣だったら。そもそもこんな数値論争は起こっていないのではないか?
自分の政策があたかも全て効果があったかのように喧伝し、統計のルールを変えたことの説明も不十分で、そういう総理大臣の姿勢である限り、国民は救われないし、正しい経済政策は打たれませんよ。』
 

そうなのだ。大きな数字をベラベラと、しかも質問されたことと違う部分から引っ張ってきた、数字を並べ立て、聞かれてもいない数字を繰り返し、その数字を持って成果だけを強調してきた安倍総理。その成果を示す数値統計が、歪められたいた事実が追求されていても、雇用は増えた、雇用はこれだけ増えた、とまた数字をひけらかし、その雇用の質に目を向ける質疑には答えようとしない。都合が悪くなると、民主党政権と数値を比べる。そしてそれは都合のいい比べ方なのだろうと、いい加減数字に疎いものでもわかる。


だいたいこうした数値は、文章で出されて、精査して初めて理解できるもので、口頭でベラベラ言われても国民は理解できないだろうから、野党に質問されると、まず関係ないことをいい、質問を、ポイントを忘れさせ、繰り返し、繰り返し自分たちはこれだけ成功してきた、数字が示していると同じことを繰り返し、野党をバカにしたような半笑いの、答弁を繰り返すことで優位性(のポーズ)示し続ける。
噛み合わない議論にしてしまっているのは、安倍政権側だ。


雇用雇用と偉そうに、昔は65歳過ぎたら、楽隠居できてたものだ。息子や娘は、両親にお小遣いをもたせて、温泉に送り出したりもできていた。まともに働いていれば、そういうことができるそういう社会だった。今は、自分のことで精一杯。
働きたい人が働ける社会、ではなく、十分働いてきて、もう働きたくなくても働かざるを得ない社会、しかも安い労働力として再供給される社会になってしまっている。


そんな棄民政治・愚民政治の常套手段として、政府が国民に示してきたのがフェイクの数値であり歪められた数値論争だったのだ。数字さえ上げて自信満々言い切れば、あとは何を言われても取り合わず、なんども同じこと繰り返せば、愚民は信じる。ゲッペルスも真っ青の子供騙しで長期政権。今でも数字ばかり並べられると、何を論じているのかわからなくなるが、きっとわからなくなるように話していて、そこに本当らしさを与えるために数字が必要なんだろう。ただし、安倍氏も、自分の言っていることを、数字を理解して言っているのではない、ということはわかる。なぜなら、志位委員長や、小川議員の言っていることはきちんと理解できるが、安倍総理の答弁が始まると、途端に全く訳がわからなくなってしまう。つまり、筋の通らない、訳のわからないことを(かき起こすと日本語にさえなっていないことも多々ある)言っているからなのだ。


いっそ野党諸氏も自分たちの分析、データー、意見、を一方的に時間いっぱいまで話、残り2分くらいで、もし今のことに間違えがあればご訂正願いますが、と言って安倍側に振ればいいのでは、と思ってしまう。安倍氏の訳のわからない話や、大臣の冗長なまぜっ返し答弁を聞いていても、ちっとも理解できないのだから。


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