密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

オバマ大統領のスピーチは如何に?ーテロと銃規制

サンバナディーの銃乱射事件をうけ、オバマ大統領は異例のホワイトハウスの大統領執務室からテレビ演説を12月6日8pm(東海岸時間)行い、銃乱射事件の捜査状況やテロの脅威全般について演説する。今回の銃撃は,アメリカにとって,3つの大きな問題を含んでいる。もちろんテロの可能性と,それに対してのアメリカ政府の姿勢、銃規制問題、そして移民問題(難民受け入れ,イスラム教徒差別)である。


2012年12月アメリカ合衆国東部コネチカット州のサンディフック小学校で発生した銃乱射事件のあと、オバマ大統領は本格的な銃規制に乗り出した。銃規制はアメリカの選挙争点のタブーといわれ、銃規制を必要と考える候補も自分の意志の明言を避ける。それほどライフル協会の力が強い事と,銃になにかアメリカの精神性のよりどころを見ている根強い層が中南部を中心にいるからだ。彼らの強迫観念は政府が銃を登録制にすると、(社会主義や共産主義の)政府のコントロールで銃を奪いにくる、自立が害される(??)と云う者で,こうした銃依存保守層をライフル協会が機関誌などで煽っている。実際この機関誌はオバマは社会主義者と非難している(極右ティーパーティーもそういっている)。


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サンディフック小学校事件以前も、コロラドの映画館乱射など(最近も10/28コロラドの産婦人科医院に中絶反対者が銃撃、警官を含む3人が死亡)たくさんの人が無差別に殺される事件が後をたたず、共和党レ−ガン政権(自分も撃たれたし)民主党クリントン政権で,期限付きの重機関銃などの兵器が規制された事はあった。経口の小さいピストル$200から、ショットガン、ライフルなどは中南部では、スーパーマーケットで買える。戦闘用に大量殺戮用のマシンガンも購入できるGunショップも道路沿いにがやたらある。銃器フェアーにカップル、家族連れでおとずれる光景も普通にある。


サンディフック小学校では殺されたのが小さな子供たちと女性教師で,この時はさすがに銃規制運動が大きくなり、警察が$100以下で、あるいは寄付?で銃を引き取るとした時には,大量の銃があつまった。タブーに踏み込むべく、オバマ政権は、以前から銃規制に関わり活動してきた、バイデン副大統領を中心に、銃規制の9つの法案を作成、下院に提出した。この下院の決議の数日前に、オバマ氏の地元でも銃撃があり、キャンペーンを手伝ってくれていた地元の女学生が巻き込まれ殺された。サンディフック小学校事件の遺族や地域住民、オバマ氏の地元の少女に両親も下院に来て採決を待っていた。そして国中が固唾をのんで決議を見守る中、共和党主導の下院は9つの法案を全て潰した。


共和党主導なので、全て通るとは思っていなかったが,これだけの事態がありながら一つも通さず潰すとは!!怒りで蒼白のオバマ大統領、バイデン副大統領はカメラ前にも関わず落涙、会場から「Shame on you!!!ー恥を知れ」の悲痛な怒号があがった。


今回のサンバナディーの銃乱射事件ではテロの側面から、共和党が勢いづき、オバマ弱腰と攻撃。大バカトランプがまたは「テロリストは命を惜しまない、ならば彼らの家族を殺せばいい」と本当に信じられない馬鹿げた発言をし、ヘイトをあおる。この人が大統領候補首位なので,他の共和党候補も尻馬に乗って強行発言。こんな情勢故に、オバマ大統領は異例の執務室からの生中継演説をするのだと思う。テロへの姿勢、そして銃規制、イスラム教徒への偏見やヘイトクライムの抑制も当然大きな位置を占めるだろう。


大統領がこの難しい局面にどのように国民にメッセージを発するのかとても注目している


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