密接な関係にある他国から

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起爆剤で列島破壊 イベント行政は誰のため?


24日未明、大阪・中之島のホテルの一室は、歓喜に包まれていた。パリで開かれていた2025年万博の開催地を決める博覧会国際事務局(BIE)総会の映像を見守るため、国会議員や財界幹部ら約300人が集合。大阪開催が決まり、大いに沸いた。

決選投票制し、日本控室に歓声 大阪万博、決定の瞬間


 その直後、突然スクリーンに安倍晋三首相のビデオメッセージが映し出された。「大阪万博を最高の万博にしていきましょう」。首相が笑顔で語ると、拍手が起きた。ほぼ同時に発表された首相コメントには「地域経済が活性化する『起爆剤』になると確信する」と書かれていた。


 25年大阪万博は、政府が20年東京五輪後の景気対策として誘致をめざしてきた。地元自治体や財界と連携した総力戦で、4年間で約35億円を誘致費につぎ込み、万博が実現した場合は途上国など約100カ国に約240億円を支援する計画も公表。パビリオンの建設費などを支援する「経済カード」で支持拡大を図った。


 その結果、1回目の投票でライバルのロシア(48票)とアゼルバイジャン(23票)を抑え、85票を獲得。上位2カ国による決選投票では92票を得て、ロシア(61票)を破った。


 では、2度目の大阪万博は1970年万博の夢の再来になるのか。会場予定地の整備費や鉄道インフラの延伸などで少なくとも約2千億円以上かかるとされ、具体的な開催内容も固まっていない。歓喜の先には、課題が山積している。


今、大阪の人たちが大喜びしている。
東京オリンピック誘致決定の時、東京(日本全国?)の人たちは大喜びだっただろう。
しかし、そのオリンピック様がまかり通った結果、国際的評価の高い建築物である国立競技場は拙速に取り壊され、二転三転のトラブルの後、東南アジアの木材不法伐採で国際的非難を浴びる、聖火台も冷暖房もない新国立競技場が、人手不足のブラック労働で猛工事中。歴史ある日本の台所は拙速に破壊され、観光客目線だけが素晴らしい豊洲新市場は、悪臭と排水トラブル、通行困難での事故。国家総動員法まがいのボランティア圧力。儲けたのはゼネコンと広告代理店とその関連企業だという、うそ寒い実態が明らかになり、最初に喜んだ人々もいい加減うんざりしている。


大喜びの大阪の人々、しかし、利益を手にするのはあなた方ではない。あなた方の税金で
建設し、インフラ整備を請け負うゼネコンと、その整備をまるまま流用するカジノ企業だ。『途上国など約100カ国に約240億円を支援する計画も公表。パビリオンの建設費などを支援する「経済カード」で支持拡大を図った。』国民の税金で大きなカードを切って勝負?さすが賭博行政。しかし彼らの懐は痛まない、パビリオン建設費は、日本のゼネコンの懐にそのまま流れるのだ。要はどうやって公金を流用するかの口実作りというだけだ。


オリンピックは、肉体を持って高度な技、記録にチャレンジする、人間の挑戦の象徴であり、エキスポは人間の技術の挑戦、人間の美しさの象徴のはずだった。それがこんなに、環境歴史伝統文化、そして人々の生活を破壊してまで国威高揚で行われるというのは、人間の”美”ではなく”醜”の象徴のようだ。


エキスポはエッフェル塔をはじめとする多くのモニュメントを残してきた。NYCからクィーンズへ向かう列車から見える、地球をかたどったモニュメントもエキスポのものだ。
ここでは毎年、サイエンスフェアーが行われている。かなり楽しい。


今回大阪エキスポ(前回は太陽の塔だった。賛否はあるがワタクシは嫌いじゃない。)で残るモニュメントは、巨大カジノのイルミネーションか?(次回に続く)



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