報道ステーション古舘伊知郎氏の「有志連合の空爆もテロ」発言、”ゴリゴリの保守論客”氏から『国際人道法上の責任が生じる有志連合の空爆を、庶民を狙ったISのテロと同列に並べるのは明らかにバランスを失しています』と云う意見。その後のこの方の論の展開は、チョットと思うのですが、有志連合の空爆は国際人道法上の責任が生じる、少なくとも、守られなければならないルールと責任があると云う点で、一切のルールのないテロとは,分けて考えるべきだと思う。
誤爆や、作戦上の統率の不備や行き過ぎで多くの市民犠牲が出ている、これは国家軍隊によるmassacre(虐殺)出会って人道的な責めを負うべきものであるけれど(場合によっては戦争犯罪として裁かれなくてはならない)テロではない。古舘氏は、テロリストに迫害、殺害されても、他国の軍隊に殺されたも,無力に迫害され殺される側から見れば、同じと云いたかったのだと思う。しかしニュースキャスターが、言葉の定義を混乱させているのは、少し感情的な発言に思えてしまう。とはいえ、ニュースも報道も人間は行っている。公平で中立(この定義も、何に、だれに対してで変わってくる)に神経質になるなら,何も個性的なキャスターやコメンテーターが行う必要は無い。感情を差し挟まないデーターを入力してコンピューターに公平中立を出してもらえばいい。
人間は中立だったり公平だったりできない。ただ自分と違う意見を受け入れる,違いについて話し合う
その為には,自分の意見を発言する事が重要で、古館氏は議論に一石をを投じたのだから、それについての討論を企画し、テロとはなにか?今後テロに対する世界の向かう方向とは?日本の取るべき方向日本の立ち位置を,論じ合う公開討論の放送をすれば、これがまさに放送の公平中立であると思うし,有意義だとも思う。公平中立=自分の意見を言うな、という言論封鎖の常套句になるようであれば問題である。
ところで、とある古館氏擁護記事の中に、CNNでもパリ同時テロ後、フランス空軍がシリアの都市ラッカを空爆しているが、死者129人のうちイスラム国の死者はたった数人にとどまるとの報道さえなされている。 こうした“自分たちに都合の悪い”情報を「週刊文春」「週刊新潮」だけでなく、日本の多くのメディアは報じようともしない。というのがあったが、このCNN記事ですが、『French jets bomb ISIS stronghold of Raqqa, Syria; few may have been killed』フランス軍ISIS の本拠地シリアーラッカにジェット爆撃、数人の武装メンバーを殺害』のなかの
http://www.cnn.com/2015/11/16/middleeast/france-raqqa-airstrikes-on-isis/The French air force carried out bombing missions on ISIS targets in Raqqa, Syria, for a second day in a row. France is retaliating against Islamist extremist terror attacks that killed at least 129 people in Paris. あるいは France has been part of the U.S.-led coalition of nations fighting ISIS from the air, but after Friday's attacks that killed 129 people and wounded more than 350 others, France has flown more sorties. の部分の誤解だと思うのだが。他にはフランス軍、あるいは有志連合の空爆での死者129名の記事はみあたらなかった。上記の記事は両方とも129人の死者はパリのテロでのこと。いくら、報復爆撃でもぴったり同じ死亡者を出すのは,偶然でもちょっと無理だと思う。右派もリベラルも熱くなり過ぎていはいないでしょうか? 意見を戦わせることはいい事なので、ぜひ古館氏には、テロとは何か?どうする日本?討論会,あるいは公開ディベートを企画して欲しい。
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