密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍首相の異次元我田引水論理

安倍首相の異次元論理によって、歴史、経済、国民生活+幸福観、国際関係いずれも彼の中ではアンダーコントロールである。しかも、ご本人は信じ込んでいる(まわりは信じてはいないかもしれないが、権力、利権保持の為に神輿に乗せて担いでいる)。このご本人の信じる力が,通常人の自分は間違っているかもしれないと云う客観性から来る”弱さ”を排除して、自分の正当性を,ありもしない成果を唱い上げる,これをメディアが国民に連日大きく伝える。催眠効果が生じる。ドメスティックな空間で、絶対の自信を持つ教祖の声を日々聞かされる教団信者と同じである。その上に狡猾なのは、正論調に言論封殺を行う昨今である。放送法を持ち出しての番組恫喝。公平中立、正義愛国、崇高な死、犠牲的精神、家族の絆、こうした言葉をちりばめて,しかし決して本質には触れない(談話もしかり),お抱え広告代理店仕込みのイメージ戦略が、日々の生活に必死で、忙しい国民に、”自信があるので信頼できるかも、アベのミクスの効果はこれからかも、家族の面倒は家族で見るべきかも、日本は戦争では何も酷い事はしていないのかも自衛隊はヒーロー死を覚悟の犠牲的精神こそ美しいかも、言葉はよく解らないけれど何となくいいかも”と功を奏してしまう事が恐ろしい。


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さて、毎日12月3日の特集、”安倍首相が好んで使う「責任野党」って変じゃない?”

http://mainichi.jp/shimen/news/20151202dde012010002000c.html?fm=mnm

 安倍首相は昨年1月24日の施政方針演説で「政策の実現を目指す責任野党とは真摯(しんし)に政策協議を行う」と発言した。これを受けて菅義偉官房長官も3日後の記者会見で「内閣の法案に賛同する野党とはしっかり政策協議を行う」と述べた。さらに安倍首相は「何でも反対ではなく、政策を前に進めるとの方向性を共有し、建設的提案をする野党が責任野党」(衆院代表質問答弁)と説明した。つまりは政府・与党と同じ方向を向き、賛同したり提案・議論したりするのが野党、ということだろう。これは野党と呼べるのか。
これもまさに異次元我田引水論理。安倍首相は常に立脚点をづらして,一見正論風に打ち上げる。この論法は,橋本もうすぐ引退市長が、助成金カットの見直し陳状の高校生に”政治家になって変えるしかない” ”イヤならこの国から出ていくしかない”(無茶苦茶言ってるなぁ。そう簡単に国民やめられないんだよ!!)にも共通している。


責任野党に対する民主党枝野幹事長反論「私たちを『何でも反対する政党』とイメージづけるために言い出したのでしょう。とんでもない。正確な計算ではありませんが、私たちは国会で成立した法案の7、8割は賛成しているし、全会一致で可決したものも多い」「安全保障関連法には反対したが「憲法を無視し、立憲主義を壊す法案には全力で反対するのが当然です。『反対するなら対案を』と言われますが、今の制度を変えるべきかどうか、その賛否の立場自体が違うのに『同じ土俵上で対案を出せ』なんてヘンでしょ」安倍氏の立脚点をづらしの土壌に立脚しての反論。人がいいのか育ちがいいのか。『同じ土俵上で対案を出せ』なんてヘンでしょ。その通りです。それが最初に来るべきで、でもその前に相手の土壌で、言い訳もしている。その上,”民主党は7、8割自民党法案に賛成していて、つまり7、8割自民党と同じ。自民はウンザリで民主党に投票しても2−30%しか変わらないと云う事ですね。”これでは今の国民の変化,改革への希望は裏切られるだろう。決して民主党の独自路線のアピールにもなってない。


反論とはかくあるべき。上智大の三浦まり教授「政治学の基本ですが、責任は政府・与党に求めるもので野党じゃない。『責任政府』『責任与党』という言葉はありますが、英米でも責任野党という言葉は聞いたことがありません。野党は英語でオポジション(反対・抵抗)と言う通り、政府を監視して問題を指摘し、反対すべき時は反対するのが役目です」安倍氏の立脚点の間違いを見事に粉砕、あとは積み木が崩れるごとく。一々まともに狂信者の土壌で話し合ってみても、所詮は相手の土俵、安倍ワンダーランドでいくら奮闘しても不毛に疲れるだけ。共産党が強いのは、けして、安倍氏の土俵に乗らないからだ。自身のがっちりした土壌の上に論理展開をしているので、安倍自民はたじたじになる。しかし,断固追いつめるには,数が足らないゆえの質疑時間割り振りが短すぎる。


衆参同時選挙もこの,ナイーブな民主党あっての自民の勝算。くれぐれも相手の土俵にのらず、選挙戦もイニシアティブをとらないと、イメージ戦でまたやられる。民主党、あなたたちは、胸襟を開き、現実路線の調整をはたした共産党をパートナーとして選び、この悲惨な日本の状態を止め,立て直す責任がある。ハードルを回避するのではなく,きちんと飛び越えて欲しい。


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安倍グループ占拠下で自民党全体がストックホルムシンドローム状態。

2015年11月30日09時47分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]”
http://japanese.joins.com/article/043/209043.html
自民党は29日、19世紀末の日清戦争後の過去の歴史を検証する「歴史を学び未来を考える本部」を公式にスタートさせた。太平洋戦争のA級戦犯を処罰した極東軍事裁判(東京裁判)と日本軍の慰安婦問題、南京大虐殺、現行憲法の成立過程を検証する予定だ。戦後秩序を否定して侵略と植民地支配など日本の加害の歴史を修正する可能性も高く、波紋が予想される。”
狂っている。大将がおかしい,その側近もおかしいのはもう周知の事実だったが、党をあげてこの客観性を欠いた歴史修正主義をかかげるとは。すでに国際社会の常識から大きく逸脱しているのに。


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安倍談話曰くの『日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました』今、国内の政治システムが狂ったセンスの首相の歯止めとなり得ず、世界の大勢を見失いまくっている。あれだけの戦争法反対運動のがあったと云うのに、以前よりもっと加速した独善、どうすればこれほどの、根拠の無い自己肯定に陥れるのか?国会を開きたくないのは,反対意見を聞きたくない。自分の論拠がめちゃくちゃなのを追求されたくない。客観に引き戻されたくない、おぼっちゃま首相の甘え。まともな大人がどうしてこういう人を担いでいられるのか?安倍グループ占拠下で自民党全体がストックホルムシンドローム状態。


安倍首相「憲法改正をはじめ(連合軍)占領時代に作られたさまざまな構造を変えていくという創党の原点を呼び起こさなければならない」あなたたちのような人が、唯我独尊センスで国民生活、命、を国家の為の消耗品とし、”一億総玉砕”をとなえたので,”占領”によってしか、民主主義を導入できず、初期の憲法草案は、とうてい立憲主義を理解できていなかったので、アメリカが主導して、平和主義の民主的憲法を制定した。”占領時代に作られたさまざまな構造を変えていく”というのなら、まず沖縄、そして、まず日米地位協定の見直しを手がけるべき。自分の都合のいいイメージだけで何の構造を変えようというのか?多分,主権在民を変えたいのだろうね。


平沼赳夫・元経済産業相は「自民党を中心に、改憲が正しいと考える勢力を糾合すれば憲法改正の道は間違いなく開かれる」と主張した。会長代行である中曽根弘文・元外相も「国家本来の姿勢を考えながら憲法について提言したい」と手伝った。
彼らの言う”国家本来の姿勢”とはなにか?”憲法改正の道”その道はどんな未来につながっているのか?野党連合が、民主党主導で”足踏み”状態なのをみこして、衆参同時選挙も画策?もう自民党に冷静な国の運営を任せて置ける状態ではない。野党は一日も早く体制をつくり選挙に望んで欲しい。ハードルは超える為にある。このハードルを超えられるかで民主党の価値が決まる。共産党と政権運営,出来ない話ではない、いややってみるべきだ。とれてもいない政権がどうのこうのと御託を並べているあいだに、次回も自民党にしてやられたらもう取り返しがつかない、岡田代表、危機感もってください。


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ルドン邂逅−追悼水木しげるさん

まだ3才くらいの時親戚の家で従兄弟のお兄さんの少年漫画雑誌があって、ひらいたら、水木しげるさんの,多分『墓場の鬼太郎』が載っていた。もちろん読めないし,なんだか解らないのだが,そのページがたくさんの点と影で構成された不思議な絵が目に焼き付いた。


12才で、オデュロン・ルドンのモノクロのドローイングを見た時、画家になりたいと思った。


美大にいって、ルドンの手法の石版(リトグラフ)より銅版画を選択したのは,小さな時見たあの不思議な点描がに憧れていたからだ。水木しげるさんの訃報を聞いて、ルドンのことも思い出し、画像を探していると,びっくり、水木さんは漫画の中にルドンのモチーフを登場させていた。


これにはほんとに驚いた。やはり共通世界を感じておられたのか。今のように簡単に検索や,コピーが出来る訳ではない時代,よほど勉強して,ヨーロッパの絵画も見ておられたのだろう。1840年生まれ−1916没のルドン作品はもちろん著作権は切れている。それより驚いたのは、水木さんの画力。参考にできるものがある、といっても、なかなかこうはいかない。きっとルドンの作品を見てご自分の中の想像力が刺激されたのだろう。あの頃の漫画作家たちは本当に勉強家だったし,文学的思想的素養も深く、なにより確かな腕前も持っていた。ルドンの作品のどこか深層心理の闇の中に潜む奇妙な生き物とその世界と,水木しげるさんの妖怪の世界が通じている。


夫DさんもMizukiファンで英語出版の豪華版をたくさんもっている。『総員玉砕せよ』は英題『Onward Toward Our Noble Death』日本で読んでいなかったので,英語で読むはめになったが、渾身の作品である事は間違いなく、ラストシーンの特攻突撃で死んでゆく下級兵士たちの悔しさと何の意味も無い死を強要された恨めしさが悲壮で胸を締め付けられた。巨星水木しげるは逝っても,作品はのこる、ずっと読み継がれていくだろう。それが、片手を失っても生還した水木さんの天命だったのかもしれない。作品を読み続けます。ありがとうございました、どうぞ安らかに。


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