密接な関係にある他国から

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安倍首相速攻福島お詫び、だから何!? それにひきかえ、帰還困難地区は国で買取るべき、民進福田昭夫議員の被災者に寄り添った合理的国会質疑

今村復興相の多分通常の考え方、態度から現れた、今回の怒声暴言と被災者に対するスタンス。 このスタンスは、安倍政権のスタンスである。


森友で矢面、支持率低下の安倍政権。とにかくイメージアップが必要で、窮地をチャンスに変える安倍福島直接訪問。こういうので、『安倍さんは誠実でいい人』モードになる人も多いんだろうか? ただ、一般人と並列に並べられない安倍将軍様のご来訪の実際の効果は?政府は方針の変更をし、自主避難者に援助の手を差し伸べ、区域外避難者への住宅無償提供・仮設住宅も期間を延長し、帰れない土地家屋の固定資産税を免除するのか?しないでしょう。


放射線値の未だ高い土地に、『みんな故郷が大事、故郷に帰りたい』を押し出して、帰還推進。『みんな自分の命が大事、子供達の命が大事』で泣く泣く自主避難し十分な援助も得られず、帰りたくても帰れない自分の倒壊した家、汚染された土地に固定資産税まで払わされるようになる。これを、首相視察でどう変わるのか?

 安倍晋三首相は8日、今村雅弘復興相が原発事故の自主避難者が故郷に戻れないことを「本人の責任」と発言したことについて、「大臣からすでに謝罪をしているところであるが、私からも率直におわびを申し上げたい」と述べ、陳謝した。福島県南相馬市で記者団に語った。


首相はこの日、3月から4月にかけて原発事故に伴う避難指示が解除された同県の富岡町や浪江町などを視察し、今村氏も同行した。首相は「今後も福島や被災者の気持ちに寄り添いながら復興を進めていく安倍内閣の方針に変わりない」と強調した。


 首相は富岡町では、町民の帰還が始まったことを祝う「復興の集い」に参加。「お花見が7年ぶりにできるようになり、大変うれしいことだ。皆様と共に復興を一層加速させていく」などと述べた。(北見英城)


復興の進んだところの視察、政権に都合のいい復興部分を全体像に広げ、記者会見では、2016年に福島安全キャンペーンに一役買ったガイナックスのアミメネクタイを締め被災地に寄り添うが、政府の言うことを聞かない奴らのことは知らん。
風評被害で片付けるのではなく(風評ではない、被災者の現在の意向)、帰還住民が本当に帰りたいのか、子供を育てて安全なのか?甲状腺癌が異常なパーセンテージで発症しても、原発事故との因果関係を認めず、これも自己責任? 癌になって国が帰還を進めたからだと言っても、どうせ因果関係を認めず、被災者は泣き寝入り。自分の生まれ育った土地で人生を全うしたいとする、多分高齢の方が多いのかもしれないが、そうした住民と、子供の安全な環境を優先したい若い世代をひとまとめに”ふるさと”に帰れと命じる。帰らなくても固定資産税を払うんだよ、と。

土地を売りたくても、一体誰が買ってくれるのか?八方塞がりだ。


6日衆議院震災復興特別委員会で、民進党福田昭夫議員の素晴らしい質疑。まるで志位委員長を思わせる穏やかだが、論理的で鋭い質疑と、復興に対する視点、意見は、必見です。しかし残念ながらそんなに目立たない人らしくYouTubには岡田さんのみ。どうやってYouTubにアップするのかわからないので、要点書き起こししてみました・



福田氏;帰還困難区域は将来にわたって帰還不可能として設定されたのに、そこに多額のお金をかけて除染し、復興拠点とするのはなぜか。


今村大臣;政府側は、放射線量の低下(!?)地元からのふるさとを取り戻したいとの強い要望により、制定した。


福田氏:放射線量は未だ帰れるほど低下していない。地元民の思いはごく一部、多くの人たちは帰還したいと言っているわけではない。住民意向調査で明らか。帰還困難区域に復興の拠点を作るんだ、というまず結論ありきで進めた来たとしか思えない。


帰還困難区域の現在までの除染費用3つの区域で46億・230億・491億。 1ヘクタール1億円、帰還困難区域全土377平方キロメーターの除染費用見積もりは?道路・田畑・沼などの除染方法も決まっていない、4.2兆円ではとても収まらないことははっきりしている。


中間貯蔵施設用地の買収費用1906億円(見込み)10億平方キロを1平米=1ヘクタール1億円 買収価格の整合性は?


官僚:公共事業に使用の基準で見積もり


福田氏:帰還困難区域全土377平方キロメーターの買取資産事故前価格専門家試算約1870億円である。例えば帰還困難区域全土を国が買い取り、例えば、福島復興再生の森とし、政府管理下に置く。
帰還困難区域の人たちから、土地を買って欲しいとの声も聞こえている。
政府は住民意向調査で意見を拾い上げるべき。


帰還困難区域=線量低下で居住可能にするという、復興拠点の方針は結論ありき。
避難指示区域の住民の意向調査は、政府がこの方針を決めて翌月行われた。決定が先で、住民の意向は反映せず。


今村大臣:政府方針で住民に見せてゆく(って、いつもの愚民への上から目線)


福田氏:この地域の避難者で、戻りたいと回答している人原発周辺4町で各双葉町13.4%、大熊町11.4% 富岡町16% 浪江町17.5%、戻らない人、大熊町63.5%双葉町62.3% 富岡町57.6% 浪江町52.6% 全て全世帯の50%前後の解答率である。戻りたい人たち、10−20代3%以下、30代5%以下 40代10%以下。


今村大臣:故郷を取り戻す。しっかりしたビジョンと提示すれば人々の意向も変わる。


福田氏: チェレノブイリ30年未だ30K圏内出入り禁止。しかしどうしても帰りたい人を政府は黙認。それぞれの被災者の自由決定の権利を尊重すべき。
帰還困難区域まで、住民を戻すのは間違い。


避難指示地区、指示解除後の帰還状況でも戻る人たちはごくわずか。


これから5年、ものすごい税金を投じて、帰還困難区域を除染しても、果たして人々が戻ってくるか?いやこないのではないかと思う。


国が帰還困難区域を買い上げ、管理する方が住民の意向に沿っている。


このほかに福田議員は他地区との合併など、非常に具体的で合理的な提案をされていた。


住民のほとんどが帰還に不安を抱き、帰りたくないとする地域に1ヘクタール1億円をかけて除染し(通常の土地で、森や沼などの除染、作物を育てる場所の除染はそれ以上)


その汚染土を置く場所を買収するのに(しかも一時的としている、そのあとどうするつもりか?、やはり1ヘクタール1億円、コンフレバックの安全性耐久度などに不安が残る汚染度を全国の分散、国による放射能汚染全国化だ。中間貯蔵施設用地受け入れを促進するための政府による、またも目先の言い訳。


だいたい安倍政権って、女性活躍とか、高齢者コミュニティーとか、家族助け合いとか、木造建築推進とか、故郷を取り戻すとか、国を守るために血を流す覚悟とか、どうも、自分たちの思想(とも言えない思い込み、ただのイメージ帝国精神論)+周辺の利権誘導が根底にあるけれど、分かりやすい一見いいことスローガンを活用。反対する深い意見を反日扱いしやすい、なんちゃって愛国者用の胸を熱くする似非道徳の押し付けばかり。


そのくせ、本当に困っている人たちの声なんて全然聞く気もない。何が”お詫び”だ。お詫びだけなら猿でもできる。復興拠点は、オリンピックでのアンダーコントロールに見せるために無理からやっていること、そのために帰還した人たちの健康なんて知ったこっちゃない的な、無責任棄民政策。


この福田議員の、国有地として買取は、政府の責任という点で納得できるし、税金の無茶苦茶な無駄も回避できる。いまだに収束しない福島原発の周辺だ。汚染度も全国のバラ撒くより、土地を買い上げ一箇所に保管。人が住めるほど安全というなら、植林をして、植物による自浄作用を観察する、国有林にすればいい(おお!国家戦略特区にすればいいよ!!)。放射能研究所なんかも設置し、これからの未来に向けてデーターを集めるとか。住民も、固定資産税に悩まされず、自分たちの土地が売れれば、新しい土地や家屋が買える。


福田議員は、2012年10月28日、福島第一原子力発電所事故により発生した指定廃棄物の最終処分場建設地について、「最適地は東京電力福島第一原子力発電所の敷地内しかない」と発言した。栃木県知事の福田富一はこの発言について、「理論上はわかるが、福島県外の指定廃棄物をすべて持ち込むというのは、原発周辺の住民に『古里をあきらめなさい』というメッセージを送ることになりかねない」と指摘し、「県内のものを県内で処分するのがごく自然だ」と述べた(By Wiki)


震災当時は、もちろんショックで、故郷に帰りたい思いも強く、福田議員の意見は合理的すぎて、反発も多かったのだろうが、現在、いつまでも周りの人が思うイメージの、”失われた故郷を取り戻したい被災者”は、意識が変わり、帰郷よりこれからの自分の人生を、将来を取り戻すことが大切になってくるだろう。このままでは、人生を続けることも困難な人たちが出かねない。もちろん帰りたい思いの人の帰る権利を守るのは、ロシアにならえだが、本当に被災者の生活、未来に方向性をしめすなら、オリンピックの言い訳や、東電免責、保証終結のための口先だけの誘導ではなく、もっと今の被災者に寄り添い、実現可能な、福田氏のような政策を実践してほしい。


まあ、安倍・今村、あんたたちには無理。なぜかというと国民のことなどどうでもいいからだ。支持率上げるためにリップサービス、スマイルサービス。もういい加減にしてほしい。もっとこの国を正常に、この国に住む人たちが安心して暮らし、学べ、結婚し、子供を持ち、老後を過ごせる国にしてほしい。


優秀な中堅若手議員や、福田氏のような議員のいる民進党。しっかり共産党(自由・社民)と手を携えて、政権交代を果たしてほしい。


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