密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

公人?私人?この言葉の曖昧さ。アメリカの場合は?

安倍総理夫人昭恵さんが、公人か私人か?ということで議論が分かれている。
現在概ねのネット検索辞書では、公人=公務員 公務員でなくても公費で動いていつ場合は公人、となっている。だから、昭恵夫人に公務員秘書が付いているかとか、交通費経費はどうなっているかなどが論じられるのかぁ、、、。


とすれば、彼女は公費を使って動けば公人、自費なら私人ということになる。


ただ、ことは、そうシンプルではない。”影響力”の問題があるので、より複雑になるし、その影響力が広告として特定にビジネスに利益をもたらすとなれば単に公費は使っていませんでは済まされない。


英語の直訳で公人はPublic personと辞書では出るのだが、これは実用英語として意味をなさない。Civil・Public servant=公務員= 公共機関で仕事をしている人。
では公務員ではない大統領夫人はというと、公共の注目を集めているPublic eyes の人であり、ここには私人=一般市民=General citizen とは大きく違う責任が負わされている。もしその責任が嫌であれば、Publicの注目を集める行動をしなければいい。


買い物、食事、個人的な内輪のパーティー、これをパパラッチされたら訴えていい。しかし、名誉**とか、ファーストレディーを招いて、、、などは自らPublic eyesを求めているなら、普通の人扱いは求められない。


昭恵夫人の居酒屋経営はどうかというと、夫が総理職にあるうちは控えるべこだろう。
大統領の奥様の居酒屋に行きたい、という人がいる限り。もしどうしても、いい食材、美味しい料理を提供したいなら、子供食堂を運営すればいい。寄付金とボランティアでまかない、全国の子供食堂の励みにもなる。これなら、飢える子供を生み出す社会を助長し続けている安倍政権の家庭内野党として立派に役割を果たせる。


話を戻すと、芸能人はどうかというと、彼らはCelebritiesセレブリティー(セレブ)で、彼らの公での態度やプライベートライフには、契約会社との金銭が絡んでいるため、やはり一般の人のようにプライバシーを100%主張できない。そしてCelebritiesとPublic eyesはともにプライバシーの制約を受けるが、本質的に違う。


最近、トランプと夫人ミレニアがどこかの記者を訴えているようだ。プライバシーの侵害で著しい損失を被ったということらしい(調べてみて、後日書くかも、、)。


普通のファーストレディーはこういうことはしない。夫が大統領に選ばれたら、潔く自分のキャリアやプライバシーを制限し、ファーストレディーとして振る舞う。もっと積極的なら、ヒラリーのように、ファーストレディーという役職の準公務員として振る舞う。


ミレニ夫人は、公で活動することを避け、十代の息子の育成に努めるため、ホワイトハウスには住まない選択をしている。オバマ夫妻はホワイトハウスでの子育てを選択した。


昭恵夫人の問題は、自らPublic eyeのただ中には入りながら、その責任を理解していないということだ。夫である安倍総理も、”夫婦であっても個人”という、一般の人ならまあ許される(実は日本では、そう許されない。企業夫人とか、**家の嫁とか)規範を持ち出しているが、総理大臣という公人中の公人であり、夫の立場をサポート?しようと、けなげに動き回っている妻を、”夫婦であっても個人” と切り捨てるのは(実は庇っていそうで、切り捨てている)虫のいい話であり、彼も昭恵夫人同様Public eyesに対する責任を理解していない。


もう一つ、ブッシュ2の2人の娘さんは、有名な”パーティー・ガール”であった。
”パーティー・ガール”パーティー大好きの弾け娘、不品行な女性を指すのだが、彼らは、
Public eyesの責任は負っていないが、大統領に、理想の父、夫、息子を求めるアメリカ市民にとって、父親を辱める存在の彼らは、非常にマイナスに報道され、もちろんたとえブッシュ2でも、娘可愛さに訴訟を起こしたりはしなかった(報道が嘘の場合は起こすだろうが) 記者を訴えている、トランプ・ミレニアはまあ変わった大統領とその夫人と言える。


昔は昭恵夫人のゆるふわぶりを好意的に捉えていた国民も、今は取って返して、批判に転じているようだ。もちろん彼女の自覚の乏しい、Public eye としての行動が問題の中心だが、感情的バッシングにならないように気をつけなくてはならないと思う。



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