密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

オバマ大統領、最後のスピーチ

今、午後の8時7分。9時からのオバマ大統領の最後のスピーチを待っている。


昨日のオープニングで友人たちに聞かれたのだが、「日本人はなぜ、トランプが好きなの?」と。 私も、なぜだろうかと思う。もちろん全員がそうだなどとは思っていないが、ニュースや、ブログなどでも、トランプに対する受け止め方が、アメリカの私の周りの人たち(NY、そしてアーチストはリベラルで民主党支持者)と全然違うなぁと感じたことは多々ある。 多分、トランプは、1)自分たちを支配する(?)”宗主国”のパワーインテリ層を否定するロビンフッド? 2)知性や政治バランスではなく直感的、現実的な経済人? 3)男尊女卑思想を肯定する共感できる俺は男だパーソナリティー?、ってまあどうでもいいや。


いずれ、ブラク・フセイン・オバマという人間が、大統領であった時のアメリカが行おうとしていたことを、改めて評価する時が来るはずだから。


同じことが、ヒラリー・クリントンに対しても言える、けれど、彼女がどのようにアメリカを導びこうしたのか、は語られることなく封印されてしまった。本当に残念でならない。


これからの4年間、この国の根幹たる自由平等を守るために、みんなで戦わなくてはならない。以前にも書いたが、9・11による愛国法の施行時、全米の図書館司書たちが、国の命令の個人の読書、検索事項のデーターの提出を拒み、弁護士を立てて一丸となって抵抗した。今とは比べ物にならないほど皆ヒステリックで正気を失っていた時でさへ(今はただ、トランプ周辺のみ正気を失っているのだから、比べ物にならない)こうしたアメリカの個人主義、民主主義の根幹を守る良識と勇気のある人たちがいる。 


そしてブラク・オバマはそうした人々の、大統領であり、誇りであったのだ。
彼を支え、かつ国民に最も人気の高いファーストレディーだったミッシェル・オバマの明るさ、力強さ、気さくさ、温かさ、そして強い意志と卓越した知性と勇気。
若いオバマ氏を心から尊敬し、寄り添った、熱血漢ジョン・バイデン副大統領は、交通事故で事故で家族を失った痛みを持つ。ずっと銃規制に真剣に取り組んできた。
前期の国務長官を務めた、ヒラリー・クリントンは女性の権利向上、マノリティーの子女、障害のある子たちのサポートに尽力し続けている。
後期の国務長官ジョン・ケリーは、どこぞの金持ち息子(DT とかJWB)が親の力で兵役回避したベトナム戦争に志願し(彼も東部の名門の出身だが)多くの英断と味方の救出で、シルバースター及び、ブロンズメダル勲章、3つの傷痍軍人勲章を受賞し、また5人のイエール大の友人を戦火で亡くた。帰還後直ちに反戦運動の旗手として”冬の兵士”を組織し、戦場の現実と反戦の意思を下院議会でスピーチした。現実を踏まえ、なお反戦と世界平和を実現しようとしている。 



オバマ氏が大きく知名度を得た演説
「全ての人は生まれながらにして平等であり、自由、そして幸福の追求する権利を持つ」という独立宣言を行った国、アメリカ合衆国だからこそ、自分のような人生があり得たのだ」そして「リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、ただ『アメリカ合衆国』があるだけだ。ブラックのアメリカもホワイトのアメリカもラティーノのアメリカもエイジアンのアメリカもなく、ただ『アメリカ合衆国』があるだけだ」「イラク戦争に反対した愛国者も、支持した愛国者も、みな同じアメリカに忠誠を誓う『アメリカ人』なのだ」この演説は広く全米に中継され、長年の人種によるコミュニティの分断に加え、2000年大統領選挙の開票やイラク戦争を巡って先鋭化した保守とリベラルの対立を憂慮するアメリカ人によりこの演説は高い評価を受けた。(by wiki)
この言葉は、今も偽りなく彼の中にあるだろう。大統領になって、共和党知識階級上流階級の良識の中に影を潜めた、肌の色への言い難い差別的感情が意外なほど顕著に現れ(もちろん白人保守派、差別主義者のそれは言わずもがな)、反発に晒され、初々しい青年の面持ちだった大統領は、苦渋の思索者、殉教者の貌を持った。しかしそれでも、ミッチェル夫人や子供達と見せる家族の笑顔や、案外うっかり者の行動や、悪戯好き、シャープなユーモアは常に、国民を微笑ませ、親しみを持たれてきた。


今ファイナルアドレス(スピーチ)の番組が始まった。舞台は地元シカゴ。たくさんの人たちが固唾を飲んで大統領の登場を待っている。



カジュアルで、肩の力を抜いたオバマ大統領が壇上に出たきた。大歓声に片手をあげたて答える。しかし、You Can Tellで3回どもる。やはり緊張するのかな?


「私は毎日あなたたちから学んできた、より良い大統領になるために、よろ良い人間になるために」とオバマ大統領はスピーチを始めた。大統領のスピーチを同時翻訳などは不可能なので、印象にのことた言葉のみ。



民主主義を行なってゆくことは大変なことだ、意見の違い、多くの争い、しかし私たちは続けてゆく。



平和的な政権移行は大切なことだ。ブッシュ大統領から、私に政権が移行されたように、
民主守護のルールに則って。


自分はできるだけのことをした、成果も得たと思う、けれど誰かだ、例えばオバマケアより安く良質な良いシステムのヘルスケアを行おうとするなら、私は全力でサポートする。


移民の子供たちは、私たちの子供たりと何の変わりもない、彼らもこの国の未来の基盤を担ってゆく。


民主主義は、すべての人にとって同じである必要はない。


あなた方が必要です。あなたがインターネットで何処かの誰かと議論するのに疲れたら、近くの人と直接話してみてください。


広い視点価値観で考えることの提唱、民主主義を信じ、行うことを何ども訴え
”Yes We Can!!" と締めくくった。


会場は、なんとなく身元を厳選された人々の入場が許可されたような雰囲気だった。実際どの集会にもないほどのセキュリティーで、聴衆の間に、後ろを向いて立っているセキュリティーガード、ミッチェルの後ろにも微動だせず目を光らせるガードが座っていた。普段は目を引くことのない彼らが、かなりビジブルに配置されていた。


歴代大統領の中で、最も暗殺の危険の高い大統領と言われたオバマ大統領。それでも時々セキュルティーガードを巻いて、ピザを食べに行き、”ラナゲーツ=反逆者”というコードネームをつけられたいたオバマ氏。しかしここへ来て、トランプの当選で、まいあがり興奮した白人至上主義者の暴挙や、第三国からの、この期を狙った効果的アメリカ混乱の鉄砲玉?など飛んできそう、で、現在非常に緊張した状況にある。


しかしオバマ氏の演説は、過去の(私が知る限りなので大したことないが)大統領職を終えた人たちのような演説ではなく、まるでこれから大統領に立候補する人のように、この国を導くビジョン、エネルギーに溢れていた。
4年後、彼がホワイトハウスに帰ってくる?!そんな期待を抱いたのは私だけではあるまい。もちろん民主党に若い新しい可能性が生まれてくれば、別だが、前にも書いたように、多くの人が、今後4年でオバマ政権の努力と方向性を再評価するだろう。


誰がなんと言おうと、ブラク・フセイン・オバマは素晴らしい大統領だった。
You Should Return, and Four More Years !!


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