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うらやましーっ!!オーストリア大統領選リベラル派、ファンダーベレン氏の当選

ああ、羨ましい。欧州が安堵のため息を漏らした、オーストリア大統領選、リベラル派勝利。このようなシーンが、アメリカで、そして日本で見たい。


(CNN) オーストリアで4日に行われた大統領選のやり直し決選投票で、元「緑の党」党首のリベラル派、アレクサンダー・ファンダーベレン氏の当選が確実となり、各国からファンダーベレン氏に対し祝意が示された。
大統領選で、ファンダーベレン氏の得票率が53.6%に達する見通しで、極右政党「自由党」のノルベルト・ホファー氏は敗北を認めた。ホファー氏はEUへの不満を背景に人気を延ばし、難民や移民の排斥を主張してきた。同氏が勝利すれば西欧で戦後初めて極右の国家元首が誕生するとして、世界から注目が集まっていた。
ファンダーベレン氏の勝利が確実になったことを受け、ドイツのシュタンマイヤー外相は「欧州全体が安どのため息をついた」とツイートした。
フランスのオランド大統領もファンダーベレン氏に祝いの言葉を送る声明を発表。「オーストリア国民は欧州を選び、開放の道を選んだ」と述べた。
欧州議会のシュルツ議長はツイッターで「ナショナリズムや反欧州で後ろ向きのポピュリズム(大衆迎合主義)が大敗を喫した」と宣言した。
ファンダーベレン氏は72歳の経済学者で、両親が一時難民キャンプに収容されていたという背景を持つ。移民に寛容な政策を主張し、同性愛者同士の結婚を支持する立場でも知られている。

さて、この選挙、不正の発覚によって、決戦投票が実施された結果らしい。この点もすごく羨ましい。アメリカでは、けだし同名の緑の党ジル・スタインの再投票の主張でさへ、さまざまな妨害を受けている、もし不正発覚で決選投票なんてなったら、、、無理だろうなぁ、時間切れに持ち込まれるのかなぁ。

CNN) オーストリアで4日、大統領選の決選投票が実施される。5月の決選投票で開票作業に不正があったとして、やり直しが決まっていた。
5月の投票では「中道不在」と呼ばれた接戦の末、元「緑の党」党首で無所属のアレクサンダー・ファンダーベレン氏が極右政党「自由党」のノルベルト・ホファー氏を破る結果が出ていた。不在者投票分が決め手となり、ファンダーベレン氏の得票数がホファー氏を3万票上回ったが、この結果は無効とされた。
今回も両氏の一騎打ちとなる。自由党は欧州連合(EU)の経済、移民政策に対する不満を背景に人気を伸ばしてきた。ホファー氏は先月、ドナルド・トランプ氏が米大統領選を制したことでさらに弾みをつけたとの見方もある。
同氏は当初、EUからの離脱に向けた国民投票の実施を支持するとの姿勢を示していたが、最近は立場を修正している。自由党の報道担当者がCNNに語ったところによると、同氏はEU内の分権化やオーストリアの役割強化を目指す構えだという。
一方のファンダーベレン氏は両親が一時難民キャンプに滞在していたこともあり、移民に寛容な政策を主張してきた。
オーストリアの大統領は現在、象徴的な存在にとどまっているものの、欧米各地で既存政治への反感が強まるなか、国民がどちらの路線を選択するのかが注目される。


これ、極右が勝ってたら絶対不正受け入れも決選投票もしなかっただろうね。心正しきファン・ダー・ベレン氏は自分の有利でも、公正さを大事にしたかったのだろう。そして見事に勝利。彼のお父さんの難民キャンプ滞在の状況が気になって調べた見たら、両親は、ロシア人で、お父さんはリべラルの政治家であったが、スターリンニズム下の指導者に対する個人崇拝、軍事力や工作活動による暴力的な対外政策、秘密警察の支配を背景とした恐怖政治や大規模な粛清・全体主義から逃れて、難民としてオーストリアに辿り着いたということらしい。こういう人に痛みの分かる、かつ経済学者でもある知識研究に裏打ちされた人が選ばれてオーストリアの人たちにとって本当に良かった。


社会主義・共産主義思想もかつての独裁的全体主義の過ちで全否定せず、右の左のとよく知らないのに選別せず、誰が国民の、貧しい人も、弱い人も含めて、痛みを理解する心と経験を持ち、それを情だけで流されない豊かな知性や学識に裏打ちされた、新しい方向性を打ち出してくれる、人間性の高い人物を自分たちの代表に選びたいものだ。


日本でも、こんな光景を見るためには、つまらないデマや印象操作、変化の恐れから既存政権に無闇に依存する、そうした主体性のなさを一人一人が克服する必要があると思う。


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