密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

”医療費亡国論”自称勝ち組のプライドのなさ

母の検査入院で、千葉県鴨川市の亀田病院に一室に入る。かなり有名な病院らしく、まるでリゾートホテルのようだ。海沿いに立つこの病院は、治療だけでなく、患者や介護家族などの、気持ちのリラックスに心を配り、素晴らしいサービスを提供している。空きがなくて入った個室の窓から、海の広がりが眺められる。


こういう医療の方向性は本当にいいと思う。病室に閉じ込められ、管理優先の不味い病院食を食べさせられば、それだけで参ってしまう。全館に海をイメージした、少し素人っぽいが、そこが心を和ませるアートや、地元風景の写真が展示され、ヘアサロン、コンビニ、コインランドリー、手作りベーカリー、フードコートも完備。料金も、健康保険が効く、部屋代もビジネスホテルよりずっと安い(ただしビップエリアはどれだけ高いかわからない)海を見渡せる最上階レストランは、地元素材を生かした和洋食、驚いたことに、ビール、ワイン、日本酒も提供される。管理し、我慢させるばかりが、健康回復の道ではない、とつくづく思う。そして、もっとこうした視点が病院経営に取り入れられ、すべての人が、こうした医療サービスを受けられるようにならなくてはならない、と思う。


透析患者への心無いツイートが注目され、炎上しているという。

アメリカ・共和党仕込みの”新自由主義”の申し子達の主張。自称勝ち組。今の自分の成功は自分の努力才覚で、それで他人を何故、支えなくてはならない?という考えは、アメリカにいて、共和党の金持ち連中から、そんな主張を聞くたびに、あるいは、金持ちではないのに白人だから、有色人種より上で、彼らがいるから、足を引っ張られて、アメリカが貧しくなり、そのせいで、白人である自分が貧しい、などと考えるトランプ支持層の、思い上がりを聞くたびに、浅ましいものだなぁ、と思っていたが、昨今、日本国内のほうが浅ましい。


多くの普通の人、貧しい人の購買力、安い労働力の上に成り立って、通常の人間の労働力以上の富を短時間で手にすることのできた人々が、大企業支配層であり、芸能人文化人ネット、メディア人ビップの勝ち組である。手を汚すことなく銀の匙を加えて生まれてきた、2世、3世議員たちである。


米を刈り取り、富を集める癖に、一粒の米ごときには、何の価値もないと言い切る。
これ以上の傲慢はない。自分たちのお仲間や、自分たちの価値観を補強、固定化することに邁進する人々の価値観こそ正義と断じる上から目線では、自分たちの足元を支える土壌を腐らせるばかりだ。


利益、計画、ご都合、談合優先で、地中の毒が噴きあげる豊洲の現状こそ、まさに、上から目線の自己責任論者たちの浅知恵の象徴。


”聖なる義務ーNoblesse Oblige”という言葉がある。高貴なもの(人の上位に立つ者、富める者)の義務、弱者をいたわる、助ける義務がある、ということである。
こうした精神は欧米諸国では生き続けている。


勝ち組の人たち、もう一度この言葉を噛み締めてみてはいかが。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

にほんブログ村

人気ブログランキングへ