密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

やっぱりおかしい、首相主役のプロモーションセレモニー

昨日、リオオリンピックにエンディングセレモニーでも日本の次回プロモートパフォーマンスを見て、ゾゾっと寒気、頭が噴火、で個人感情に走って(アベシンゾーがすでに生理的次元で嫌い)記事を書いてしまって、もう少し、この危機感、嫌悪感をきちんと分析、検証してから書くべきだったか、と少し反省?していたところに、このリテラの記事。

台無し感満載、夫Dさんも、せっかくCOOLだったのにねぇ、彼変だよ。のコメント


何しろ、そんなにスポーツ熱狂型ではないし、エンディングに次期開催地のプロモートがあることも知らなかったので、こういう場に一国の首相・政治家が出てくる風習なのかどうかもわからなかったが、スポーツ・平和の祭典に?と違和感はあった。
ビジュアル的にもポピュラリティー的にも、金正恩マリオの方がいい仕事したかも(W)
冗談はさておき、リテラでは、より分析的に、このショーの構成のWeird(異様な、気味の悪い、変な、奇妙な)さ、危険さを指摘している。さすがプロは一味違う。


こいつら、頭がおかしいんじゃないのか。リオ五輪の閉会式、2020年の開催都市・東京のプレゼンテーションで、土管からマリオのコスプレをした安倍首相が登場したとき、まず、口をついて出たのはこの言葉だった。 激しく同意。


閉会式で行われる次期開催都市のプレゼンテーションについては、前々から誰がサプライズ出演するのか、と注目されていた。北京五輪閉会式でのロンドンのプレゼンテーションのクライマックスにはベッカム、ロンドン五輪閉会式のリオのプレゼンテーションにはペレが登場しており、今回の東京のプレゼンテーションにも、日本を代表するアスリートが抜擢されるのだろうと思われていた。ネットでも、北島康介、高橋尚子、中田英寿、イチロー、錦織圭の名前、さらにはキャプテン翼などアニメキャラの名前などが飛び交っていた。インターナショナルクールなら、”平常心”イチロー。個人的に。


ところが、登場したのはアスリートでもなんでもない、日本の民主主義を壊している総理大臣・安倍晋三だったのである。しかも、安倍がクローズアップされたのは現地でのショーだけではなかった。
 ショーではまず、国家主義的な匂いがプンプンする日の丸・君が代斉唱パフォーマンスが繰り広げられ、続いてプロモーション映像が流された。
 実は、私は君が代は嫌いではない。今回のパフォーマンスで流れた君が代は、若干現代的アレンジが効いていて、抽象的で音楽として美しいと感じた。アメリカも国歌は独立戦争ときの栄光を讃えたもので、戦争を背景にした歌なので、”アメリカ=ゴッド・ブレス・アメリカ”や、”アメリカ・ザ・ビューティフル”に変えるべきという論争もある。君が代は、君=天皇とする説もあるが、君=愛しい人という恋の歌、という説もある。ともあれ、君が代の音調は日本独特の音階が、優雅で神秘的、国の力を鼓舞する国歌が多い中、静かで瞑想的、平和的ですらある。だからナショナリズム的背景の影響から抜け出し、再検証再評価、されてもいいのではないかとも思っている。
日の丸鼓舞はもう論外、前にも書いたが、台に上って大旗を振るのは、勝利宣言、征服宣言を思わせる。これは異様だった(尖閣とかで、降ってる人になかったっけ?)。


そのプロモーション映像は、水泳の北島康介や、マラソンの高橋尚子らメダリストが赤いボールをパスしていくというものだが、ここで最後にボールを受け取ったのが安倍首相だった。そして、ボールを受けとった安倍首相は、永田町の国会議事堂から黒塗りの車でリオに向かうのだが、このままでは間に合わない、と車内で突如マリオに変身。前述の現地会場のショーにつながるわけだ。 この映像に映っている時間も北島らアスリートよりはるかに長く、しかも、世界的にほとんど顔を知られていないことへの対策か(だったら出すなという話だが)、安倍首相が登場するカットにだけわざわざ「SHINZO ABE」「PRIME MINISTER」というテロップまで付ける特別扱い。
 ようするに、このショーは最初から最後まで、完全に安倍首相が主役だったのである。


いきなり車の中のアベシンゾーが登場した時にはギョッとした。混線かなと思ったよ。
ボンドに付き添われ、エリザベス女王がボンドガールでヘリコプターからパラシュートダイブ(もちろんスタント)その後、本物がボンドにエスコートされて会場に現れる。この設定からの発案なのか?もしれないが、大きな勘違いは、エリザベス女王は英国の女王。もちろん世界クラスの有名人で、国民のアイドル。今上天皇のような存在。歴史修正主義で名高いだけの政治家、それも国民に選ばれたわけでもない、派閥談合で選ばれている一時期の行政府の長が、何を勘違いしているのか?


しかも、五輪は「都市」で開催される祭典であって、「国家」のものではない。もちろん、開催都市によるセレモニーは、その都市や国の特色やエスニシティ(あるいはステレオタイプ)をモチーフにして、世界へ向けアピールするのが常だ。しかし、理念はスポーツと平和の祭典であり、事実、競技中の宗教的、政治的アピールの一切が禁じられている。


過去の五輪閉会式の例をみても、セレモニーでその都市が位置する国の政治権力のトップがメインを張るなんていうのは前代未聞だ。北京五輪の中国ですらこんなことはやらなかった。ソチ五輪のロシアでもプーチンがショーに登場することはなかった。これから先も、北朝鮮などの独裁国家でオリンピックが開かれないかぎり、こんなショーはありえないだろう。


そういう意味では、今回の東京セレモニーは日本が民度の低い前近代的独裁国家であるかのようなイメージを世界に振りまいていしまったといってもいい。


どれだけ日本のネガキャンしたら気がすむのだろう。すでに安倍周辺は日常的に安倍首相を持ち上げるあまり客観性を欠いていて、彼を大スターかなんか(稲田氏は神の声なんて言ってる、ぞぞっ)と思い違いをしているし、本人も周囲やネットサポにおだてられ続け大きな勘違いをしてしまっているのは明白。


それにしても、いったいなぜ、次期五輪開催都市のプレゼンテーションが安倍の政治宣伝パフォーマンスに堕してしまったのか。この東京セレモニーのクリエイティブスーパーバイザーを担当したのは、ソフトバンクのCMで知られる元電通の有名CMディレクター・佐々木宏氏と歌手の椎名林檎で、総合演出と振り付けはPerfumeのライブ演出などで知られるMIKIKO氏だが、安倍首相の起用は、彼らだけのアイデアでなく、東京五輪組織委員会との相談で決まったらしい。
「目玉のサプライズキャストについては、当初、アスリートを起用する案の他に、ゲームやアニメキャラでいくという案が出ていると聞いていた。それが、いつのまにか安倍首相がマリオをやることになったんです。そんなところから五輪組織委と電通が裏でプッシュしたんじゃないかと言われています」(JOC関係者)
 五輪組織委は、安倍首相の元ボスである森喜朗元首相が会長として君臨しており、役員や理事にも、御手洗冨士夫経団連名誉会長やプロデューサーの秋元康など、安倍応援団がずらりと名を連ねている。しかし、今回、安倍首相の出演の仕掛人は、側近の組織委理事に送り込まれた安倍首相の側近中の側近、萩生田光一内閣官房副長官ではないかといわれている。

「いま、安倍首相は自民党総裁の任期を延長して、東京五輪まで首相を続けることを狙っている。側近の萩生田氏が動いて、安倍首相に閉会式の主役をはらせ、それを既定路線にしようと考えたんじゃないでしょうか」(全国紙政治部記者)
 しかも、スーパーバイザーの佐々木宏氏や椎名林檎もこうした安倍周辺の意向を率先して取り入れていった気配がある。安倍首相の登場以外でも、今回のショーでは、やたら日の丸が出てくる、国威発揚、国家主義的演出が露骨だったが、これはおそらく、政権の空気や国旗・国歌にこだわる森喜朗会長の意向を汲んだ結果だろう。
「今回、評価が高ければ、2020年の東京五輪本番の開会式・閉会式のプロデュースや演出を任される可能性が高くなる。明らかに今の組織委の意向や、そのバックにいる安倍政権の好みを反映させるでしょうからね」(前出・JOC関係者)
 いずれにしても、リオ閉会式でのプレゼンテーションが、この国の歪んだ空気感を反映したグロテスクな政治宣伝だったことは間違いない。そのことの危険性に気づかず「安倍ちゃんがマリオのコスプレwwうはwww」と喝采しているようでは、2020年東京五輪がナチスドイツ下で開催されたベルリン五輪の再現になる可能性だってゼロではないだろう。


テクノロジーを駆使した、映像とパフォーマンスを見て、安倍・秋元喜び組AKBミニスカ和太鼓などの最悪を想像していたので、少しホッとした部分もあるが、本意は”この国の歪んだ空気感を反映したグロテスクな政治宣伝だったことは間違いない。” 2020東京オリンピック開会式もそうなる可能性が濃厚で良い恐ろしいことは、アベ続投で、アベ賛美のセレモニーと化す可能性が大。今回のことは、オリンピック政治利用として世論が嫌悪・反発を大いに示し、このすでにドメスティックな思考しか出来ない安倍・森周辺をおもいとどまれせなければならない。今回も、アメリカに反対を示した強い首相イメージ戦略よろしく(世論が反発で、おとぼけ)、首相賛美が過ぎて火消しに回らないとも言えないが。


ともあれ、2020年までアベ続投なんてとんでもない。解散なしでも2018年衆議院選。なんとか現政権を変えられないものか、、、、、。



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