密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

アメリカの”核先制不使用”宣言は、東アジアの核軍縮を大きく進める、と困る安倍生政権?

原爆記念式典では、オバマ大統領の影響で、優等生の宣言をした安倍総理。
この人は本当に自己分裂甚だしいのだが、リテラがオバマ大統領の”核先制不使用”を日本が潰した、という記事を書いているが、宗主国様だったり、対米従属だったり、と言われている日本が、アメリカ様の大統領の方針をつぶせたりできるのだろうか???



この”核先制不使用”
相手方の核攻撃に対する反撃の場合を除き、核兵器を使用しないという核保有国の政策。通常戦力、化学・生物兵器による攻撃に核兵器では応酬しないことで、核兵器の役割を核対核に限定することが目的。1980年代、マクナマラ元米国務長官やゴルバチョフ元ソ連書記長らが提唱。しかし米国では、冷戦期にはソ連の通常戦力による攻撃に対して、核兵器の抑止効果があるという戦略が支配的だった。また冷戦後も、通常兵器では撃破できない敵や生物・化学兵器による攻撃への報復などに、核使用を想定する考え方が根強い。さらに米ブッシュ政権は、拡散対抗措置として、大量破壊兵器の保有国・開発国の核関連施設などに対する先制攻撃のため、小型核兵器を含む兵器体系を開発中である。冷戦後のロシアは、通常戦力の低下などから先制不使用を採用していない、中国は先制不使用を宣言している。(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2007年)


というもの。東アジアの平和的安定を考えるなら、中国は先制核攻撃しないと宣言。
日米安保のある核保有国アメリカが同じく核先制不使用を宣言することは、中国との関係上とても大きいことだ。日本が『もし日本を攻撃したら、アメリカが核爆弾を落としてくれる』これが抑止力と思っているのなら、こんな危険な抑止力は、穏やかに縮小してゆかなけらばならない。



もし中国が、日本に侵攻して、アメリカが中国に核を使用、核先制不使用の条件が解除され、中国も核攻撃、まあ当然標的は日本と日本の米軍基地、というようなバカなことを、アメリカも中国も行わない。そういう妄想に駆られて騒いでいるのは日本だけだ。
何しろ70年以上も実際の戦争から遠ざかっているのだから、その貴重さ幸福になれ、戦争ファンタジーが膨らんで軍国ロマンの政権の台頭を許している始末。



日本がどう言おうと、アメリカ大統領の方針を潰すなんてできないが(共和党が猛反対しているから、そっちとのバランスはあるかもしれない)、ただ日本にも、きちんと支持してくれるように要請が来ているのは、中国との重大な軍縮合意となる状況を潰さないでくれ、アジアの平和維持に協力を表明してくれというもの。



安倍首相は、靖国参拝で、アメリカの日本・韓国の連携の根回しをぶっ潰した前科がある。中国が、近隣国へのゴリ押しをやめ、大国としての、度量や風格を身につけ、国際社会で発言力を持ち、アシアのリーダーシップをとり、アメリカと有効な協力路線を作る。
その道のりに、爆竹を投げつけて邪魔する、大局観のない態度を日本がとり続ければ、いずれ、孤立するのは日本である。


日本政府は、唯一の被爆国という立場からの発言、存在意義をもう一度考え直してみるべきだ。核の悲惨な洗礼を、武器とエネルギーの2度わたって受けた日本。
自分たちが核兵器を持って、軍備万端の核保有国になって。世界の中心で咲き誇るなんて、時代錯誤のファンタジーはどこからも認められない。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら
下のバーナーをクリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村