密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

深読みは禁物ISILの実力

日本ではISILは日本もターゲット?と云う憶測に,右派が反発していると聞く。私はナショナリストではないし,全体主義は大嫌いだが、今回の日本レストランターゲット説は如何なものか?綿密な計画を立て実行した、と声明を出しているが、サッカー場襲撃は、フランス首相等の観戦の為の通常の警備強化のため、本来、コンサートホール並みの被害を想定していたのが、外部で最初の爆破(一名死亡)、2−3度の爆発は自爆、他の被害者無しである。


一部の日本ネット内でささやかれている、なぜ原発を狙わなかったのか?というのも,狙えなかったのだろう。数週間実行を伸ばせば、各国首脳がフランスを訪れる。憎きアメリカの大統領も来る、それほどの実力集団なら,なぜ,そこを狙わない? サッカー場の通常の要人警備でさへ,計画は失敗に終わっているのだ。彼らは,普通の市民の日常的な隙に付け込んでしか、攻撃を成功させられない。非常に卑怯な戦い方であり卑劣な脅迫だ。観光名所や大通りではなく少し裏手の繁華街を狙ったのも、どこでも安全ではないと云う恐怖を与える為だと云う分析もある。


9・11もまさかアメリカ本土に攻撃が仕掛けられるなど想像もしていなかった事と、予想外の破壊的効果による大惨事となったが(一部にはブッシュ陰謀説もあるが)それ以降一度も国内テロは成功していない。タイムズスクウェアーの自動車の爆発物も警邏をおこたらないNYPDの働きで未然に防いでいる(しかも,爆弾が巧く出来ていないことと、挙動が不用心で不信すぎた)


もちろん侮ってはいけないし,徹底的なセキュルティーと,テロリスト対策を講じて対抗していかなくてはならない。ISILはアメリカとヨーロッパのキリスト教白人文化の独善的支配が生み出したもので,空爆も無辜の市民を殺害している。その通りだと思う、が、では、9・11のあと、このテロのあと、アメリカや、フランスはどのようにするべきだった、するべきなのか?9・11は最悪大統領ブッシュ2によって、オイルマネー+フセインリベンジ戦争にすげ替えられたしまった。彼はまごうことなき戦争犯罪者だ。では、もし、触らぬISILに祟り無しで、自国のセキュリティーだけを強化して再発防止に努めれば,現在のシリア難民の人たちは、自国に戻って安心して暮らせるのだろうか? 彼らが,白人からの空爆を憎んでいるなら,なぜ,その憎しみの対象の国に逃げてゆこうとするのか? ISIL理念とか白人社会の理論とか、そんな事は,どうでもいい、ただ,生きたいのだし,自分の子供や家族を生かしたい,それ以外なにもないだろう。これは、安全な国にいるものには想像もできないことだ。


ルワンダジェネサイドの時、世界はルワンダを見捨てていたらしい。国内で恐ろしい殺戮が起っていても、内政干渉をしすぎるべきではないと云う方針のクリントン政権は静観(後に,遅すぎた援軍を送り,痛烈な反省を即されたらしい) 国連もルール厳守の慎重姿勢を崩さず、旧主宗国のベルギーと,カナダの総合司令官と国連大使、渋々参加のインドなどの少数の部隊で,あの惨劇になす術もなかったようだ。同じ事が、同時期、旧ユーゴスラビアでも起こっている。


攻撃に加担すれば、市民殺害の可能性と憎しみの連鎖を,放置しても、、、人道的罪は消えない。そこにジレンマがあると思う。なにも全ての西洋社会のトップが自分の利権だけ,国内の軍事産業の利益だけで兵を動かしている訳ではない(たしかにそういう場合もある)と思う。放置するか,手を汚すかと云う選択肢の中には、やはり助けなければと云う,道義心が占める部分も大きいと思う。報復爆撃や、誤爆や、無差別殺戮などは非難されてしかるべきだが、ともすればISILより、連合国への非難にかたよるこは、正しくない。少なくとも彼らは、難民も受け入れようとしている。


日本は、この大きなジレンマの混沌に首相の可愛い軍国趣味の為に,飛び込もうとしているが、いまのところ、どちらにも手を染めていない。自分たちの国は今後なにを担うのか、それは,やり方を間違えれば,すぐに国民生活に跳ね返ってくるのだから,私たち一人一人が答えを模索しなければならないだろう。私たちもジレンマを抱える。残念ながら国際社会はより混沌となってゆく。難民の受け入れも、やってゆかなくてはならない責任があると思う。ただ日本は思っているほど異文化異人種共存の社会ができていない。在日韓国朝鮮の人たちのことにしても、海外農村花嫁にしても、外国人研修員制度にしても、よい状況とは言いがたい。私たちは認識を徐々に広げ、変えて行かないと、いけない部分が多々あるだろう。歴史認識も,中国脅威論も、アメリカ宗主国説も、欧米テロ製造説も、なんとなく、ナイーブな島国民族の甘えが言わせているように思えるときもある。


現実的に、今後もっと緊急性を要するシリア難民問題は、ちょっとよその国に税金をバラまくのをやめれば、滞在研修村などの設置、共同生活村やそれに類する地域ぐるみの受け入れ体制への助成金制度など、早急に検討し,市民権などは後からでも良い事だと思う。豊かな助成金のバックグラウンドがあれば,知らない土地へやって来た人たちにぎすぎすせずに接しられる。もういっそ、その村で、貧困層の子供を持つ親御さんに、住環境の整備や共同事業、作業、子供たちも学校で、お年寄りにも、言葉とか、日本の習慣を指導する難民援助の仕事についてもらったりして、双方に利益の見返りを求めない本当の国の援助をしてみるのもいいかもしれない。ーというのはお花畑としても、膨大な税金の無駄遣いと間違った方向に日本を導く政権、かつ未来にとって最も重要な日本の平和主義を破壊する政権をなんとしても倒さなければならないし、人類の未来のジレンマを克服する回答を見つけなくてはならない。


ちなみにISIL次のターゲットはワシントンDCだそうだ。大きくでたものだ。
Wait and See.



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