密接な関係にある他国から

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メルケル首相に、一国の首相のそして人間のあり方を思う



(CNN) ドイツのメルケル首相は28日、ドイツや欧州で続発しているテロ事件について「ショッキングでつらく、恐ろしいことだ」としながらも、難民受け入れ政策を今後も維持する意向を明らかにした。この政策に対しては、ドイツ内外から厳しい批判が出ている。
ドイツではこの2週間に4件の襲撃事件が起き、そのうち3件の実行犯はイスラム過激主義の影響を受けた難民や難民申請をしている人物だった。
メルケル首相は治安対策とテロ対策の強化を約束する一方で、正当な難民だと認められたほぼすべての難民申請者を受け入れるという政策を堅持する姿勢を明らかにした。ドイツは昨年、欧州最多の100万人以上の難民を受け入れている。
「人道上の務めを果たすと決意した以上、人道的支援を拒むことはしたくないし、ドイツ(国民全体)にもそれを勧めようとは思わない」とメルケル首相は記者会見で述べた。
またメルケル首相は「ドイツ国民が大切なものを見極める判断力を失うこと」こそテロリストの狙いだと指摘。
「彼らは私たちの団結や協力関係を引き裂き、私たちの暮らしに害を及ぼそうとしている。私たちが広く人々を歓迎しようとするのを妨害しようとしている。異なる文化や宗教間の憎悪を広げようとしている」と訴えた。
またメルケル首相はドイツはこれまでにも同様の試練を経験してきたと語り、「私たちにはできる」というフレーズを繰り返し口にした。

ドイツ国内でのテロ事件続発を受け、メルケル首相の難民政策は批判にさらされている


「ドイツ国民が大切なものを見極める判断力を失うこと」こそテロリストの狙いだと
指摘。「彼らは私たちの団結や協力関係を引き裂き、私たちの暮らしに害を及ぼそうとしている。私たちが広く人々を歓迎しようとするのを妨害しようとしている。異なる文化や宗教間の憎悪を広げようとしている」


本当に立派な見解だ。国民からの非難、テロにかぶれた難民の暴挙が起こり、市民と難民との日々の生活場でも不具合、軋轢なども起こっているだろう。ドイツの人たちは、本来自分たちがする必要のない苦労をしている。自分たちの税金で難民を受け入れている。そこの不満を持つ人も少なくないだろう。


しかし、ドイツはこの試練を乗り越えることで、まごうことなく国際社会において最高のの評価を受ける国になるだろう。世界に指導的立場の信頼できる国として定着するだろう。自分たちの過ちと向き合い、きちんと検証してきた国だから、国民だからこそ、実際に、自分たちの生活に入り込んできた不都合や恐怖と葛藤している、国を追われた難民の人たちを助けるために。強く信念のある指導者の存在は大きい。


さて、我が国はどうだろう?自国民の障害を負った人たちさえ排斥し、安倍政権のもと教育再生実行会議などに名を連ねる人物が障害児への高額医療費に不満を漏らし、申し訳ないと思えと発言。自分の身近な”選ばれた人””上流の人”たちの行う、税金を湯水のように無駄に使い、身内擁護、縁故人事、利益誘導であることを無視し、弱い立場の人たちを責める。


戦後自分たちの過ちに向き合わず、隠して”なんとなく”民主主義を謳歌し、経済的発展と、平和主義の中で生きて来た思い上がった一部の人間たちの撒き散らす毒に侵されつつある。歴史修正主義と、排他的全体主義社会、監視社会、思想統一と粛清、組織された匿名の市民による社会恫喝。こんな国が世界の中心で咲き誇る?冗談じゃない。
もう十分日本国内の視野はとても狭まっている。そのうち孤立化し、また暴走しないと誰が言い切れるのか? 弱者切り捨て肯定はそんな社会の序章に思えてならない。


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