『人を殺す予算』その通りじゃない。
最近、共産党が、自衛隊違憲としていることを取り上げ、さも大事のように非難し野党共闘を潰そうと躍起になっている、与党+ゆ党連。
共産党の藤野保史政策委員長が26日のNHK番組で防衛費を「人を殺すための予算」と発言した。与党は27日、参院選の街頭演説で藤野氏の発言を取り上げて激しく非難。
共闘する民進党からも批判の声が上がったようだ。
自衛隊が災害救助のみを担当し、そのために必要な、機材、そのための訓練費が予算穂大半を占めているなら、共産党も自衛隊違憲と言わないし、予算も人を助けるための予算だろう。しかし現実に大きな予算を割いているのは、専守防衛のためとしている、軍事費であり、それをより増大させるのは、海外に自衛隊を派遣して、緊急時には戦闘させるための予算と、その設備、戦闘機、銃器、戦艦の購入費用、まさに、人を殺すための予算である。
選挙が近いため、大声で騒いで、共産党非難をすればイメージが悪くなり、野党共闘も潰れる。与党お得意の、『違憲とする自衛隊を当面存続させる共産党の主張に関し「憲法違反と言うなら、廃止すべきだ。憲法をないがしろにしているのは共産党の方だ』の論法もまやかしである。自衛隊の軍事武装が、専守防衛を超える、あるいは、専守防衛にはどこまでの武装が必要かを論じずに、防衛省の勢力拡大、膨大な軍事費を与えてきた与党自民党のいい加減さこそ非難されるべきであって、自衛隊という存在がどのような場合に合憲か、違憲かを、議論のテーブルにのせることが大切だろう。重装備で武装し海外に派兵される自衛隊を、合憲にするため憲法を変えるという考えの方がよほど危険で、悪質なごまかしである。
志位委員長も、参院選まで、時間的に本質的議論をすることが難しい、ゆえに、状況を限定しなかったことにおいて、不適切なし、口頭注意となったのだが、別に大騒ぎして非難するようなことではない。安保法制=戦争法の図式だ。民進党も戦争法と呼んでいる。
専守防衛に、どこまでの武装が適切か?という根本をすっ飛ばしておいて、共産党非難
は大変な詭弁だ。口当たりのいい言葉で飾りたてた安倍政権の悪法の名称は毒入り糖衣錠 良薬は口に苦し、である。
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