密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

道徳を特別教科に格上げ、愛国教育ひそかに進行中


そもそも、道徳というのはなんなのだろう。


人間が無意識の内に世の中に存在するものと認識している正邪・善悪の規範。個人の価値観に依存するが、多くの場合は個々人の道徳観に共通性や一致が見られる。社会性とも関わる。(ウィキペデイア)


社会の成員によって承認され,かつ実現される倫理的諸価値ないし規範の総体。その原理は,主観的内面的規制原理として,主体のうちに現れる自然的本能,自己保全の欲求,名誉欲,権力欲,所有欲などの利己的,本能的欲求と正義,真理,愛,誠実,信頼,平等,国益などの普遍的ないし社会的諸価値の対立あるいは現実と理想の相克を調整し,社会的成員にふさわしい行為を選択するようにしむける。(ブルタニカ)


1 人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。
2 小・中学校で行われる指導の領域の一。昭和33年(1958)教育課程に設けられた。
3 《道と徳を説くところから》老子の学。
(goo辞書)


正邪、善悪の判断、それをわきまえて、社会構成員としての、モラルの形成。
では、善悪とは何か?社会のモラルとは何か?これは時代、社会のある方によって、変わるものである、がゆえに、まだ自己形成が出来上がっていない子供たち、不安定な10代の子どもたちに対しては、注意が必要であり、補助的な科目、しかも、事象に対して、子供たちの話し合いによって、行われることが望ましい。


教員の価値観、ましてや国の価値観の押し付け、その教科の習得による、進学有利の有無などもってのほかだ。

発端は、民進党長妻氏のHP

平成30年度以降に小中学校で教科化される道徳について、民進党の長妻昭衆院議員が自らのホームページ(HP)で、小中学生の道徳心や愛国心に成績がつけられ、その評価が受験の内申書にも入ることが決まったと説明していることが16日、分かった。道徳の評価をめぐり、政府は項目ごとの個別評価は行わず、入学者選抜への使用もなじまないと繰り返し答弁し、文部科学省も「(長妻氏の説明は)事実無根」と批判。一方、長妻氏は「動画内容は修正しない」としている。長妻氏は10日、HPに「子どもの道徳心に成績をつける?」と題する動画をアップ。道徳の評価について「2年後3年後から全国の小中学生に対して、道徳心、愛国心の成績をつけていく」「各都道府県の教育委員会の判断では、中学受験、高校受験の内申書にも入る」と説明した。参院選のテーマとして、日本の言論の自由が脅かされていることを挙げ、子供たちの愛国心などに成績をつけることは「非常におかしい」と指摘した。

言った言わないの問題ではなく、根本の問題で、

道徳の評価方法などについては現在、文科省の専門家会議で検討中だが(1)評価は数値ではなく記述式(2)個々の成長を励ます評価(3)愛国心などの項目ごとではなく大ぐくりなまとまりを踏まえた評価-としている。

またしても綺麗事風の言葉を並べているが、(1)評価は数値ではなく記述式ーより生徒個人の考え、内面の自由に踏み込んで評価を下すやり方。(2)個々の成長を励ます評価ーどう励ますかが問題だ、教師を掌握してしまえば、ユニークな考えの子供の矯正は必死。(3)愛国心などの項目ごとではなく大ぐくりなまとまりを踏まえた評価、愛国心などという、とらえどころのない項目も含んだ科目のその評価が、進学に影響するというのは、パワハラそのもの。


これは安倍(晋三)総理や当時の下村(博文)文科大臣が導入したといわれています


さもありなん。


相当今、日本の言論の自由、権力からの自由が脅かされていると、これも大きな今回の参院選のテーマです。子供たちに、道徳心、愛国心の成績をつけるということは、非常におかしいのではないか。こういう声を全国津々浦々から挙げて頂ければと。批判を忘れた子供たちがどんどんどんどん、日本に増えていくということは、国家にとってもマイナスになります。批判を忘れた国は、いずれ大きな過ちを犯す。これは戦前の反省でもあります。われわれはしっかりと、きちっと批判ができる社会を取り戻すべく、頑張ってまいります。それでは失礼いたします。(長妻氏HP結び)


正論です。


■道徳の教科化 中央教育審議会が平成26年10月、正式な教科ではない現在の小中学校の「道徳の時間」を、数値評価を行わない「特別の教科」に格上げするよう当時の下村博文文部科学相に答申。30年度から小学校で、31年度から中学校で実施する。教材を読むことが中心で形式化した授業から、「考え、議論する道徳」への転換を図る。「国を愛する態度」のほか「自立」「向上心」「節度」「思いやり」など約20項目を扱う。


愛し方なんていく通りもある。国に対する考え方、距離感もいく通りもある、思いやりも、節度も、向上心も、自立の概念も、みんなにそれぞれ感じ方、考え方がある。

そうした中で、最低線の社会における共通認識を探るのが、道徳と思う。


*トラーユーゲントもすぐそこかもしれない。