頼むから、これをポーズだとか、批判しないで欲しい。
人の痛みの解る、心から人の為に涙できる人がいて、その人をアメリカ国民が大統領に選んだ。初の黒人大統領と云うことで、性急に大きな期待をもたれ、議会との捻れと根底に横たわる人種差別で、手足を縛られたような中、静かに、しかし粘り強く、最善を尽くしてきた。誰がなんと言おうと、素晴らしい大統領なんだ。
オバマ米大統領、広島訪問 被爆者とハグ　Obama hugs Hiroshima survivor

絶対、無理だけど時々思う事がある。今上天皇が、慰安婦の方達にお会いになり、直接手を取って、謝罪ではなくても、話を聞き、sympathyを示せば、彼女達の心をとかすことができるのではないかと。心のある人というのは、解るものだ。辛い思いをつづけ、周囲に差別的扱いを受けて、絶えてきた人ならなおさら、きっと心からの事を理解できる。

このハグの前に話を聞いた方に対しても、話を聞いている間、オバマ氏はしっかりとその人をの手を握り続けていた。通訳がいても言葉は通じづらいから。

この記事を読んで、やはりそうだったんだねと思った。

最後は言葉ではない、接すれば、一番真摯な部分は通じ合わせる事が出来る。

これで終わりではなく、始まりなのだ。

ところで、一昨日、昔よく通っていた、常連さんばかりのバーを訪ねた。そこで、『オバマ大統領の広島訪問の真意は？』ときかれて（まあアメリカにいるから）、『心から戦争で傷ついた人無くなった人を悼み、全身で被爆された方の気持ち富む気合い、出来うるかぎり受け止めたいと思っていくのだと思う。どこかの国の総理とは違う』と言ったら、そこにいた、とあるご夫人が目を三角にして『それは安倍さんの事！！！』と詰め寄ってきて驚いた。

この方は有名ポップス作曲家の夫人のようだが、南京大虐殺、慰安婦も何の証拠も無い捏造、共産党は暴力革命で国家転覆を謀る恐ろしい人たち、という、絵に描いたような論を繰り返し、本当にこういう人がいるんだぁ、と感慨が深かった。

その彼女のヒーロー安倍様の、本当に軽い卑しい態度もしっかり映り込んでいるのでみていただきたい。
そう、もう一度あえて言う、オバマ大統領を”どこかの国の総理”とは、一緒にしてはいけない。真摯で善良であろうと努力を続ける人間はたしかに存在する。

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