密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

橋本市長,どうしてこの人が人気者(だった?)んだろう。

今またリバイバル?でお騒がせの、橋本市長。実は,私は橋本人気と云うのをよく知らなかった。5年くらい前に日本から来た友人が、注目の政治家と云っていたので,名前を知った。どんな人かと思っていたら、とてもこの人が人気者だと云うのが理解できない言動ばかりが耳に入ってくる。助成金打ち切りの取りやめを訴える高校生たちに、とても大人とは思えない,弁護士とも思えないアンフェアな理屈で恫喝し、なんと在特会会長との論争で、在特会長の方が理論的で(悲惨)向きになって子供の喧嘩状態で同じ事を繰り返し怒鳴る橋本氏には、あぜん。そして何より、アメリカ軍を震え上がらせた(嫌悪と不見識で)「風俗業の活用」をアドバイス。および、ほとんどが思い込みと不見識の慰安婦否定発言中の、特に『銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的に高ぶっている集団は、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのはこれは誰だってわかる。』発言。


なぜこの発言かと云うと、慰安婦の人たちの受けた、酷い苦しみを語る以前に、日本の男性社会に根ざしている、女性をもの扱いしている感覚が典型的に出ているからだ。アメリカ軍もキャンプフォロアーがいた時代もあったり、レイプ事件を起こす兵士もいる。ただ、軍が公認で性処理の為に自由意志のビジネスであれ、女性の性的サービスを受ける事を公認すると、(アメリカの女性の人権問題を刺激することはもちろん)兵役についている、兵士の家庭生活、個人生活が崩壊する。アメリカ人男性は、妻やガールフレンドをとても大切にする。肉体的にもだが,精神的支柱といっていい。だから、軍は他の女性よりも休暇を与える事を重要と考える。ここに、異性間(同性間も)の精神的絆を壊さない、信頼を裏切らない、事の方が、自己の動物的欲求を満たす事より,大切だと考えるという、ごく人間的な気持ちに、想像が及ばないこういう人物が、まさに慰安所設置を思いついたんだろう。


問題なのは、日本では、女性たちが、『お国の為に、家族の為に、必至で働いてくれているんだから、他の女性と息抜きするくらい仕方ない(女性としての尊厳を自分自身放棄し、他の女性のそれも貶めている)』と受け入れていて、それが過去から現在に至る日本社会の通念で ”誰だってわかる” 事柄だと橋本氏が認識している点である。それゆえ、”男なら誰でも本音はそうさ!!”とばかりに『風俗業の活用アドバイス』を、米軍にしてしまう。日本の,自分の,マッチョな男性の認識が全ての世界の男性に通じると考えるのは、恐るべき単純さだ。こういう人物に国民の代表をしてもらうという事は、選んだ我々も同じ見識を共有していると云う事になるので,大変恥ずかしいし,危険な事でもある。


『ナチスに学ぶ』の麻生氏もそうだが,こうした,欧米では、絶対許されない発言に対して、日本はなぜ、こうも寛容なのが腑に落ちない。安倍政府も国際社会に突飛な発言しきりの昨今、国民も、もう少し厳しさを持って望むべき、あるいは最低限の国際感覚と良識を備えた代表を出来るだけ早く選び直さなくてはならない。


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