密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

非常に恐ろしい、自衛隊“皇軍化”計画

リテラの記事、任官拒否者の倍増、卒業式への出席を認めず、その上、
「実は、もっと多くの任官拒否者が出ると聞いていました。ところが、今年の卒業生は『集団的自衛権第1期生』といわれ世間の注目が集まっていた。任官拒否が急増すると政権批判の材料になりかねないので、官邸からの指令もあって例年に比べて引き止め工作が凄かったんです。中には教官が10人がかりで説得したという話もあるほど。もっとも、この段階で説得されて自衛官になってもすぐに辞める可能性が高いので、結果は同じことなんです。47人は氷山の一角に過ぎません」
リテラ :安倍が自衛隊を私兵扱い、皇軍化計画も:安倍首相が防衛大卒業式で自衛隊を「私兵」扱い…裏では任官拒否者の隠蔽工作や自衛隊“皇軍化”も進行中


http://lite-ra.com/2016/03/post-2102.html



卒業式で自分を最高指揮官と呼ぶ安倍首相の軍国ロマン。あるいは、米国大統領の猿真似? そんなものにつきあわされて、自分の命、人生を危険に晒す自衛官。


任官拒否は、勇気ある賢明な行動である。任官しても1年未満でやめる自衛官も多い。


しかし記事は、首相の軍国ロマンではすまされない、恐ろしい事が進行している事実に触れている。それは、「自衛隊の皇軍化」

自衛隊の制服組トップである統合幕僚長や陸上幕僚長を任官にあたって天皇の認証が必要とされる「認証官」へ格上げしようというのである。


集団的自衛権の行使容認や自衛隊の「国防軍」への転換などを見越して、制服組幹部を国家機構の中枢に位置付ける狙いがあるというのだ。
「これは降って湧いた話ではありません。安倍さんを筆頭とする右派議員が『制服組の地位向上』として以前から目論んでいたことです。防衛省の内部文書には『国家としてその職責に見合う名誉を付与することが必要』と明記されており、集団的自衛権の行使容認とリンクしていることは間違いありません。幹部が認証官になることで自衛隊の政府内での権威・発言力が大幅に強まるばかりか、現行憲法下での天皇=象徴、自衛隊=専守防衛の関係を乗り越え、天皇の権威を自衛隊に直結させる非常に危険な思想といえます」と防衛省担当記者は言う。
 

現在、認証官は首相を除く国務大臣、副大臣、内閣官房副長官(政務・事務)、特命全権大使、宮内庁長官、最高裁判事などで、これに陸海自衛隊の最高幹部である幕僚長や陸幕長を加えようという話だ。実現すれば、防衛大臣と自衛隊幹部が「天皇の認証」という意味で形式上、同格になる。
 

軍人と天皇が直結するとどうなるか。これは大日本帝国憲法下で「統帥権の独立」をたてに陸軍大臣、海軍大臣を無視して陸軍の参謀本部、海軍の軍令部が暴走したのと同じ構図といってもいい。まさに自衛隊を皇軍(天皇の軍隊)にしようという動きともいえる。このままいくと軍事が政治に優先する危険すらある。
 

実は、自衛隊における制服組(軍人)優位の動きは安倍政権下、すでに国民に見えない形で着々と進められている。


自衛隊の運用に関する意思決定についてはかつては内局官僚(背広組)が自衛官(制服組)より優位にあるとされてきたが、昨年6月の防衛省設置法改正で「文官統制」制度が全廃され、背広組と制服組が対等になっているさらに具体的な作戦計画策定についても、制服組が背広組に大幅な権限移譲を要求しているという。安倍が望む“戦前回帰”がすでに現場レベルで進行しているというわけだ。
 

もう日本国憲法の”け”の字も頭にない、安倍政権の暴走。これは、政府内で密かに行われているクーデターだ。たった3年で日本の根幹がいつの間にか変えられている。
安倍政権にとっては、もはや憲法改正は最後の仕上げ、独裁成立のセレモニーくらいなもので、実は国民に知らされないうちに実質が変えられている。 これに緊急事態条項で選挙の実施をコントロールできれば、もう国民の機嫌も取る必要もない。こういう事態に情報収集をして、真っ向から反対できるのは共産党。そこで、破防法対象への閣議決定、都合が悪くなれば、党ごと取り締まって動きを封じる事が出来るようにとの、準備だろう。


民主党はそれでもまだ、日本が民主主義の国のつもりでいるから、お気楽に共産党アレルギーだの、政権奪還だの責任野党だのと云って、安倍の手のひらの上でお話し合いの政治をやろうとしている。相手は、もう民主主義など、とうに無視を決め込んで、しかし、注意深く国民の目をそらし、目先で機嫌を取り、イメージ操作をしている。
次の選挙が、日本の民主主義、国民主権の最後の最後の砦。一人区は統一候補、比例区では、共産党に大勝してもらう他に危機回避の道はないのかもしれない。

 

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