密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

萌えキャラ、アニメ…… 安保や戦争、どうとらえるか

朝日新聞に、『昨年9月、国会で成立した安保法制が来月末、施行される。戦後日本の安全保障政策の転換点となる2016年。日本人は、戦争をどうとらえているのか。これからどうなるのか。』と云う視点で、萌えキャラ、アニメ彩る当世戦争認識、の記事がでていた。前に;どちらが本当に若者の事を考えているんだろう。共産党成人式赤紙配布と、自衛隊萌えキャラポスター http://artrino.muragon.com/entry/336.html
を書いたのだが、アニメ全部がリアリティーから乖離しているとは思っていない。
日本では殆ど見る事がなかったが、アメリカに来てから、日本のアニメも良く見る。
特に感心したのは『攻殻機動隊』。近未来の日本で自衛隊もばんばん戦闘している。
サイボーグ化が進み、体を取り替えられる、情報を直接脳から共有接種できる、迫力のある戦闘シーンと戦う者の美学と悲哀、サイバー空間ネット社会、放射能汚染と除去装置、そして人工知能ロボット・タチコマたちによる、哲学的存在(個)考察、と彼らが獲得する心。
現代社会の行く末を結構深く考察する事が出来る。

最初は主人公の草薙素子少佐のコスチュームにドン引きしていたのですが、内容に引き込まれました。そういえばレディーガガは、こういうスタイルでドーナッツ食べに出かけていたニュースみたな。アメリカ実写映画の若い監督たちにも影響大のようです。彼女の魅力はアメリカ人好み。


しかし、自衛隊ポスターに登場するのは、草薙素子少佐ではなく、お目目の大きい、走る時に”ワァーイ”とか言いそうな女の子。

試しにアメリカの友人たちに自衛隊ポスター見せたら、みんな目が点。理解不可能クールジャパン?あるは病気?と云う反応も(子供に対する性的投影は病気だからね、こちらの人たちは)。


朝日:萌えキャラ、アニメ…… 安保や戦争、どうとらえるか
http://www.asahi.com/articles/ASJ2T42L0J2TUPQJ001.html


とにかく、戦闘ファンタジーでも銭湯ファンタジーでも、ファンタジーを楽しむ分には、かまわない。問題は、大の大人が、現実と、そこから引き起こされる結果をきちんと提示せず、かけ離れたイメージを使い、命に関わる仕事の募集を行おうと画策している所にある。オタクくんたち狙いなら、”草薙少佐ポスター『私についてこい!』”なんて、受けそうだが、戦闘、損傷、破壊が直結し、見ている方がいいと、腰が引けるだろう。
でも、現実はその上に、色、音、触覚、臭い、にくわえて、痛いし、本当に死んでしまうか、体の機能の一部を失うか、人を殺した意識で精神に大きなダメージを受けるか、いずれにしろ、格好良くも、楽しくも、萌えもしない事が大半だろう。

こちら、女の子の熱い目線バージョン


被災地でお年寄りを救出。これが任務なら、『がんばる、あなた 大好きです!』も、

うなずけるが、がんばるあなたが南スーダンで、市民や少年兵を射殺、それも自衛隊員としてやらねばならない『がんばる、あなた』である場合、事はそうシンプルには行かない


結婚して間もなくイラクに派兵された、ごく普通の農村の青年が、帰還後、発作的に妻を殺し、幼い子供を湯船に沈めた。時に赤ちゃんの泣き声や、サイレンや、フウセンの割れる音でも、PSTDの引き金になる。


たった一度の自分の人生、選択は慎重に。

そして、安倍政権と防衛省、こんな、人をばかにした募集広告で事態を矮小化していいほど、あなた達のやろうとしている事は取り返しのつく事ではない。

国を預かる政治家として、いや大人としての責任を真剣に考えろ!!!



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