密接な関係にある他国から

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学術会議改正法見送り。流石にG7での体裁を考えたか、、

菅さんがかねてより苦々しく思っていた、生意気な学者連中にマウントを取りたい、という思いで始めた、学塾会議任命拒否問題。政府内なら、左様しからばとすんなりマウントを取れたであろうが、学者相手に、感情論に裏打ちされたパワハラは通用しない。


その菅さんの顔を潰さないために、いろいろ理屈を捏ねあげ、まるで学術会議が恣意的運用にかまけ、税金を使うに値しないかのように、学術会議法を改正し、国民の信頼と透明化、などとのたまってきたが、その言葉、まず自分たち政権政治家の行動に当てはめて、己を省みて欲しいと思った国民は少なくない。会えた産経新聞の記事を転載

岸田文雄首相は20日、日本学術会議法改正案の今国会への提出を見送る方針を決めた。改正案に盛り込んだ学術会議会員の選考方法見直しなどについて学術会議側が反発していた。首相は同日、学術会議を担当する後藤茂之経済再生担当相と官邸で面会し、改正案提出の見送りを了承した。政府が学術会議の主張に折れる形となったが、後藤氏は学術会議を民間法人化する案も含め検討するとも説明し、首相は「改めて学術会議と丁寧に議論し、早期に結論を得るように」と指示した。


民間法人化は自民党の学術会議に関するプロジェクトチーム(PT)で意見が相次いだ案で、現行の国の機関を望む学術会議側にとっては改正案より厳しい内容といえる。PTは菅義偉前政権下で、政府から独立した法人格への組織変更を求める提言をまとめた。ただ、岸田政権は「国の機関」として維持した上で、学術会議に会員選考の改革を求める改正案を策定。第三者の「選考諮問委員会」を新設し、会員選考時に諮問委の意見を尊重することを求める内容とした。


だが、学術会議は諮問委による会員人事への介入で独立性が損なわれると反発。18日、改正案の今国会提出を思いとどまり、開かれた協議の場を設けるよう政府への勧告をまとめた。



いつもなら、学者風情が!!と政治家風情がみしを決め込みパワーで押し通す、あるいはそう悪いようにしませんから、菅さんの顔を潰さないように、一応の結果を出させてください、だろうが、もちろん論理的に真理の追求を職務としてきた人々を納得させるのは無理があり、その上国際社会から、61人のノーベル化学賞受賞者から懸念を公式に表明されるに至っては、そう無理持とうせなくなった。何よりG7が近いのだ。


それでも、そんなに逆らうなら、「民間法人化するぞ」と伝家の宝刀をチラつかせて、負けてないもん!!を主張。時の政権が学術会議を一方的に民間法人化するなどとしたらまた問題が大きくなる。G7の近い岸田さんは、「改めて学術会議と丁寧に議論し、早期に結論を得るように」と、G7終わるまで待ってね、ということ。
『岸田政権は「国の機関」として維持した上で、学術会議に会員選考の改革を求める改正案を策定』だって、これもしつこい。勝つまでやめないは維新のお家芸だけではなかった。


自民党の学術会議に関するプロジェクトチーム、聞いただけで、憲法審査会の猿を思い起こされる。そして出ました、第三者の「選考諮問委員会」こういうことを自民党がしてくること自体が独立性を危機にさらすことそのものだ。


単純に、物事を、研究したい、探求したい、加えて更新も育成したい研究者・学者と、公平な税再分配をせず、一部の利益に誘導し、そもそも、秘密保護法などを作って、なんでも秘密、黒塗り、お答えできませんなどとやることが常態化している政権政治家、どちらが公平で中立な人選ができるのか? そもそも猿に、学問の評価などできるわけがない。それにその猿に選ばれた第三者(とは名ばかりの政府より有識者)信用に足るものと誰が判断するのか。第三者の諮問委員会を立ち上げるなら、


メンバーは各野党からの推薦で組織されるべきだ。野党の中にはゆ党と言う反知性主義極右政党もいるので、”左翼”に偏ることもない。こういう選び方をしていかないと、御都合主義サクラ諮問会議になる。三浦瑠璃さんも夫の事業後押しを有識者として政府に働きかけ問題になっている。人選は野党側、これが政府のできる中立性。


ともあれ、今回のG7議長国にふさわしからぬ国内問題を国際社会から、”懸念”を表明された。原発再稼働という、世界の潮流から逆行する、今さえ良ければ方針の、G7でお墨付きをもらいたいとんでも甘〜い目論見は、拒否され当然成功しなかった。人権意識の低さが露呈し、難民受け入れや、入管の過酷な現場も問題視されている。


G7から外れてしかるべきなんだろうなぁ。先進国とは言えない今の日本。
福島みずほ議員は国会で「このままだと、学者は海外に逃げますよ!!」と警鐘を発した。
学問に邁進し、真理をつかめる人は、稀有な人々で、人類の宝なのだ。技術や医療分野で
現実社会に多大な影響をもたらす研究者もあれば、遠い宇宙の爆発を観測している観測者もいる。”笑い”とは何かという大命題に取り組む哲学者もいる。そうした人々がのびのび研究に没頭できる社会が、高度に文化的な豊かな社会だ。


4兆も5兆も軍事費につぎ込むことは、無思考OKで、学術会議の予算数億が税金の無駄遣いと考える直情的短絡思考の人が結構いて、そういう人がまた声がでかい、ということが問題だ。


昔、三島由紀夫が青の時代の書き出しに『K市はバカの多い町である』といった。
ワタクシもK市に生まれたバカの一人であるが、K市的バカは庶民のバカである。毎日の生活を一生懸命し、周りの人間との関係に一喜一憂する。また、目先のことにとらわれ、小さな損得しか考えられない。当然同調圧力に弱く、かける側に回る。故にプロマガンだ引きずられて、自分たちの首を絞める法案を通す人間を議会に送ったり、その人間の言うがままに、戦争にまで歩んでゆくバカ。


日本がバカの多い国、そう思いたくはない。学術会議改正法、政府は諦めていない。きちんと筋を通す議論が求められる国際社会の目があるうちは、大人しくして、時間をおいて、またやればいい、といういつもの戦法だ。ただ相手が忘れやすい国民ではなく、学術の人々相手だ、野党も頑張るだろう。抵抗し、再び撥ね返せるだろう。


学者が偉そうに、とか、(偉いんだよ。)僻みっぽいバカが、堂々としかし匿名で分不相応な批判を聞くのは、ほんと、鬱陶しい。バカは死ななきゃ治らない、と言う歌があったが、死ななくても治る。情報を冷静に多角的に精査し、簡単に同調しない。これでバカは少し治る。


次回そうした問題がまた表に出た時、学問の世界を国がコントロールする恐ろしさを考えらる日本国民であってほしい。



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