密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

映画”太陽の蓋”再編集

ずっと見たいと思って、日本アマゾンでもDVDを探して(アメリカには配送不可能で諦めた)いた、映画”太陽の蓋が、90分再編集されて突然YouTubに現れた。



映画「太陽の蓋」90分日本語字幕版
思ったとうり、大変良い映画だった。ものと130分版が二られないかと探したら、幸運にも見ることができた。象徴的な映像が主に削られたようだが、やはりあったほうが、心情に染み込む。

映画「太陽の蓋」130分日本語字幕版


アメリカに住んでいると日本の情報の大半は見逃している。この再編集も昨年の2月に公開された。それにしても、今この映画を多くの人が見る必要があるのは、岸田政権のエネルギー政策の欺瞞である原発再稼働と、稼働年数延長という暴挙に加え、日本を戦果に巻きこく防衛費大拡大、的基地攻撃能力、ウクライナから台湾へと、無垢な日本国民を怯えさせ、国防国防と、騒ぐ。雉も鳴かずば撃たれまい、という言葉を知っているか?


日本政府は、アメリカからの要請と言っているが、アメリカは絶対に中国とことを構えたりしない。台湾は、綱引きの材料で、最終的には米中は非暴力でことを決める。
Dさんに言わせると、日本の人たちはあまりに戦争にナイーブで、戦いにロマンスを求めすぎる。アメリカのコテンパンにやられたので、アメリカには敵対しないが、アメリカをバックで中国にアドバンテージをとりたいなどと画策すれば、大変な火傷する。最後にはアメリカにも見限られる。
あるいは岸田さんたちは、どれだけ戦争の危機を叫んでも絶対そうならないことはわかっていて、それをチャンスに、自衛隊基地を地下へ増設、拡大などの新たな土建利権を創出し、国内軍事産業を支援するのが狙いかもしれない。そして全く相反するが、戦争危機でエネルギー不足の心配、だから原発、って頭がおかしい。


こんな時、記憶の生々しい時に作られたこの”太陽の蓋”を多くの人が見る必要がある。
日本にいた人はもちろん、海外にいて、日本に家族知人を残している人も、あの時の感情がよみがえってくる。あの時の恐怖とは、何もわからない、そしててどうなるのかわからない、という押しつぶされそうな不安と、自分にはどうにもできないという圧倒的無力感だった。


そして何も解決していない今を、オリンピックだなんだで表面だけ誤魔化そうとする政府の厚顔無恥と、映画の中で、怒鳴り奔走する人々。何が悪夢の民主党政権だ、という思いが湧く。同じ人間だ、あんなことが起きて発狂しないほうがおかしい。菅さんに対して、海外にいて日本の報道や国会の様子を聞くと、なぜ足を引っ張るのか?なぜ攻めることにエネルギーを費やすのかわからなかった。彼がイラついてキレやすい人という評価もあったが、イラついて、キレて当たり前だ。皆さん落ち着いてと、犬を抱いて紅茶をすする人が総理でなくてよかった。これは映画の政界ではなく当時の現実の報道の中で感じていた私感だ。


どうも”Fukushima 50”など、見る気しないのだが、見もせずいうのは良くないのでみた。さすが角川。現場の作業員たちと東京電力に焦点を当て、彼らの奮闘の様子をヒロイックに描写し、対比的に、何もわからないのに、無理な命令を出しヒステリックに怒鳴り散らす政府無能横暴、その無理難題を怒りをこらえ対応する東電本部渡辺謙。訓練された兵士のような動き、そして決死の努力で、命がけでベントを開け圧力を下げた、感動。4号機爆発回帰という奇跡に喜ぶ。放射能漏れを詫びる主人公、しかしみんなの感謝に迎えられる。涙。
当時誰もそんなに気持ちを整理できなかっただろう。安易なパニックムービーの域を出ないのはなぜか?

映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編
主人公の俳優選択を見ただけで、予想がつく展開。盛り上げて盛り上げて退屈を誘った。
この素晴らしく熱い責任感のある人々だけの集団ではなかったというレポートもある。

しかし現場にいた人たちは、ヤクザでも派遣でも命のかかった状況で行動したのは確か。
軍隊的行動で統制されたとは思わないが。現場の人々の行動に、東電本部も一所懸命だったんだ!!と。この映画は彼らの神格化し、本当の責任の所在をごまかしてしまっている。東京電力の許してはいけない体質がある。



現場の人たちの心情は、静かで抑えめで日常的である”太陽の蓋”の方が、時と他人の抱えた多様な心情が深く伝わってくる。
官邸・東電本部・有識者・記者・被災者・関係者家族を丁寧に描き 地域に密着した企業であるフクシマ原発とそこで働く地元人々の心情から作業現場を見ている点はとても説得力があり、引き込まれた。


もちろん、映画などというものは、好き好きだ。ともかく、太陽の蓋を再び三度見て欲しい。そして、今の日本が行こうとしている道を、もう一度、見直して、もうすっかり忘れて、利権で頭がいっぱいの政治屋たちを、立ち止まらせてほしい。



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