密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

小池晃氏の田村氏への思い込みクレームがパワハラ認定

共産党小池晃氏が、田村智子議員にパワハラ!!という記事が踊っている。
正しいことしかしない風の日本共産党、その最前線の論客小池晃氏のこの”パワハラ”に
嬉しそうに騒ぐ人々がいる。
その内容は
小池氏は壇上で「相模原市議団の松本千賀子議員団長」と名前を挙げた。
小池氏が壇上を降りた直後、司会を進行していた田村氏が

「相模原市議団長のお名前は松本千賀子さんではなく、正しくは松永、松永千賀子さんでしたので、訂正をいたします」とすぐに訂正。


その後、地方議員候補者からの発言に移る際、小池氏は田村氏のもとに詰め寄った。
詰め寄った際のやり取り内容


「ちゃんと松永って読んでるって」(小池氏)


「名前ですよ」(田村氏)


「訂正する必要ないって」(小池氏)


「ごめんなさい」(田村氏)
着席している田村氏の後ろに回り、ボソボソと文句を言っている感じ。これを詰め寄ったと表現するか、後ろから文句を言ったと表現するかで随分パワハラ度が違ってくる。


参考に動画も

自分が読み間違えたのに謝らせる 共産党小池晃、田村智子氏へのパワハラ


日本共産党応援系ブログでもある当ブログもこれは検証せねば、と、現場の録画を探してみた。確かに、自分の正しさを頭から確信している風の小池氏は、舞台上で司会進行の田村氏に間違っていない、訂正の必要はないと反論。ここからがパワハラの所以と言えるが、田村氏が誤っている(謝らされている)ことだ。ここが問題。


のちに田村氏は「(小池氏の発言は)間違っていませんでした」と再び訂正したが、実際は原稿に記された名前が間違っており、小池氏はそれをそのまま読み上げていたため、小池氏は「これは私が明らかに間違えた。田村さんは正しく指摘をした」と認めたという。


小池氏の言葉使いは、「訂正する必要ないよ」などの、立場の上下関係、性別の上下関係(あってはならないが、日本社会では平然と存在する)を誇示する、上からの高圧的言い方ではなかったように感じる。(昭和生まれなので、こういうことに寛容といえばそうかもしれないが)田村氏も、式進行中でステージ上であり、ことを収めるために一応謝った、そんな風に感じた。


ステージ上などでなく、普通の会議室などの会話であれば、田村氏とて、小池氏の原稿をチャックし、ここ間違っています、それをそのまま読んだので訂正しました、と反論し、小池氏も納得し、「そっか、ごめんごめん」で済んでいたことだろうと思う。
ただし全てを論理的に、公明正大に対処するのが共産党の党内のモラル、主義からすれば、公共の場で起こってしまった以上、このことをうやむやにしてはいけないだろう。それは共産党のポリシーであり当体質の実践であるからだ。


炎上すれば、慌てて火消しのために謝る、党を追い出す、あるいはどうせ忘れると無視して時間稼ぎをする、など政党により様々な対応が取られているが、小池氏の発言を検証し、判断基準に元ずいて、パワハラに当たると認定し、小池氏が公と田村氏に対して、自分の非を認め、その原因を自己検証した上で謝罪した行動は、真っ当である。
時間がかかりすぎた、という意見も多いが、ことは、当のNo2の処遇であり、とりあえず火消しというのは良くないだろう。


参考までに、パワハラの定義とは(職場におけるもの)


職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。


「職場」とは
事業主が雇用する労働者が業務を遂行する場所を指し、労働者が通常就業している場所以外の場所であっても、労働者が業務を遂行する場所であれば「職場」に含まれます。
勤務時間外の「懇親の場」、社員寮や通勤中などであっても、実質上職務の延長と考えられるものは「職場」に該当しますが、その判断に当たっては、職務との関連性、参加者、参加や対応が強制的か任意かといったことを考慮して個別に行う必要があります。
「職場」の例:出張先、業務で使用する車中、取引先との打ち合わせの場所(接待の席も含む)等


「労働者」とは
正規雇用労働者のみならず、パートタイム労働者、契約社員などいわゆる非正規雇用労働者を含む、事業主が雇用する全ての労働者をいいます。
また、派遣労働者については、派遣元事業主のみならず、労働者派遣の役務の提供を受ける者(派遣先事業主)も、自ら雇用する労働者と同様に、措置を講ずる必要がある。


①「優越的な関係を背景とした」言動とは
業務を遂行するに当たって、当該言動を受ける労働者が行為者とされる者(以下「行為者」という。)に対して抵抗や拒絶することができない蓋然性が高い関係を背景として行われるものを指します。
②「業務上必要かつ相当な範囲を超えた」言動とは


社会通念に照らし、当該言動が明らかに当該事業主の業務上必要性がない、又はその態様が相当でないものを指します。
● 例
・業務上明らかに必要性のない言動
・業務の目的を大きく逸脱した言動
・業務を遂行するための手段として不適当な言動小池さんの場合これかな?
・当該行為の回数、行為者の数等、その態様や手段が社会通念に照らして許容される範囲を超える言動


この判断に当たっては、様々な要素(当該言動の目的、当該言動を受けた労働者の問題行動の有無や内容・程度を含む当該言動が行われた経緯や状況、業種・業態、業務の内容・性質、当該言動の態様・頻度・継続性、労働者の属性や心身の状況(※)、行為者の関係性等)を総合的に考慮することが適当です。
その際には、個別の事案における労働者の行動が問題となる場合は、その内容・程度とそれに対する指導の態様等の相対的な関係性が重要な要素となることについても留意が必要です。なお、労働者に問題行動があった場合であっても、人格を否定するような言動など業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動がなされれば、当然、職場におけるパワーハラスメントに当たり得ます。
※ 「属性」・・・・・(例)経験年数や年齢、障害がある、外国人である 等
「心身の状況」・・(例)精神的又は身体的な状況や疾患の有無 等


③「就業環境が害される」とは


当該言動により、労働者が身体的又は精神的に苦痛を与えられ、就業環境が不快なものとなったために能力の発揮に重大な悪影響が生じる等の当該労働者が就業する上で看過できない程度の支障が生じることを指します。
←強いて言えばこれもかな?


この判断に当たっては、「平均的な労働者の感じ方」、すなわち、「同様の状況で当該言動を受けた場合に、社会一般の労働者が、就業する上で看過できない程度の支障が生じたと感じるような言動であるかどうか」を基準とすることが適当です。
なお、言動の頻度や継続性は考慮されますが、強い身体的又は精神的苦痛を与える態様の言動の場合には、1回でも就業環境を害する場合があり得ます



日本では、言葉ができると、みんなその言葉を多用して、本来の意味を逸脱して過剰使用する傾向が日本にはある(もちろん意識が行き渡り、加害側も自粛、注意するようになるのはいい部分だ)


昨日、魔が差して見てしまった、ネットの漫画の告白?動画で、会う女性が、とっても顔が好みの男性と結婚、実はモラハラ・マザコン夫だった!!ストーリを公開していたが、確かにその人は、自分勝手で未成熟で、短気で稼ぎが悪い(彼女にとっては=共働き)しかし、苦情を言えば彼女にとっては不十分でも改善を試み、誤ってもいる。喧嘩っ早いエピソードも、彼女んぶち当たって知らんぷりした人に怒りを向けたというエピソードだ。手をあげたり、彼女の能力や出生を馬鹿にする発言はない(どちらかというと女性の方が、やっぱり顔だけ好きだったから、という理由で彼の質を低評価している)
お母さんエピソードも、ただお母さん大好き、お母さんは自分によくしてくれた記憶があり、それを素直に口に出す子供じみたところがある人というだけで、マザコンとまでは言えないし、母親も夫婦に干渉したり、かつてに家庭にズカズカ入り込んだりということは触れられてない。彼女は、夫婦間のコミュニケーションで、自分は母親とは違うし、あなたも、もう子供ではないことを諭し、話し合えばいいのではないかと思えた。
そして亀裂の極め付けが、元カノの、暴力告発、その人への慰謝料支払い。これも、殴りかかってきた彼女を突き飛ばし、そこの机があって瞼を切ったという、事故に近いもの。
彼への恨みの書き込みもネット上多数。それを彼女はネガティブイン褒めーションとして受け止め、それをDVと決めつけてします。その彼女の言い分にグラグラする彼女。
結局、自分でも彼の顔だけが好きという、愛の薄弱?に加え、理想の結婚増設定が強く、モラハラ・DV・マザコンということばを冠して、自己正当化、被害者化してしまっているようにしか見えない。


つい最後まで見てしまい、胸糞が悪くなったから、ここで、色々書いてしまったが、その人間の行為をモラハラ・パワハラ・マザコンなど規定するには、ある冷静な判断基準が必要だろう。そうでないとハラハラになってしまう。


一般に密室性の高いハラメント・アビューストの被害者の方が社会に押しつぶされ無視されやすいのは大きな問題である。そして、またそれを問題化する基準が問われる


今回小池氏は、原稿どうり読んだので、自分は間違っていないという自信の元、公衆の面前で訂正されたことを不当な追訴と受け取り、田村氏に抗議した。
それを議事進行中で、ステージ上にいた、田村氏が、この場を収めるために謝った(ここで議論することの混乱と、小池氏に恥をかかせないようにという配慮などからの大人の対応)
が、小池氏パワハラ認定騒動になってしまった。小池氏も田村氏を謝らせようと思っていたわけでなく、ただ自分は間違っていないという確信が強すぎ、田村氏への信頼がそれより低かったという、ご自身曰く、”私自身の品性の上での弱点”、きっと正しさを追求し、自信を持って口にするという、日々の行動に根ざした確信が原因ってことだろう。日本のおじさんは、時々自覚なく、女性の優しさに甘えてしまう。
日本共産党という、人権問題にきちんと向き合う政党であるという姿勢として、きっちり、認め、反省改善を表明すべきことは納得のできる対応だ。
ただ当事者の田村氏がどう感じ考えているかについては、小池氏との人間関係の基盤次第だ。その場をごめんなさいと収めたのは、田村氏の状況判断の冷静さとおじさん小池への優しさ、性格をよくわかっているゆえだろう。。


パワハラ・モラハラ・セクハラが男の権利などと平気で考えていそうな輩が、鬼の首を取ったようにこの件を深追いして騒げば、痛いブーメランが返ってくるだろう。



PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

経済・社会 人気記事 一覧 経済・社会ブログ天紹介所