密接な関係にある他国から

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郵便投票無効へ動く共和党のあの手この手

米選挙のルールは、州が実権を握っている。州ごとにルールが違い、また先の選挙で、州の法律を司る、州務長官を共和党が占めている州は、無理筋の投票妨害や投票の破棄に動きやすい。


これらの、あからさまで力技の投票操作が、合法だとする(屁理屈とも言える)動きもある。複数の接戦州でトランプを支持している州の共和党リーダーと候補者は、郵便投票した投票封書の日付が記載されていないというマイナーなミスがある封書、不在者投票の証人を必要とする州で、証人者の住所が完全ではない郵便投票、又は正当な理由がなく不在投票を拒否するなど、郵便投票を無効にするため法的に挑戦している。
法的挑戦とは、郵便投票を無効の条件を合法という解釈に導くこと。ここに信じられないことに、トランプの主張選挙不正を言い募っている州務長官が力を貸すと、それが通ってしまうという恐ろしいことが行われる。
ペンシルベニア、ミシガン、ウイスコンシンで、共和党リーダー達は、郵便投票による数千の投票封書を計算しないために告訴した。


7日のワシントン・ポストによると、ペンシルベニア州では、州最高裁判所は、投票日以前に届いた場合でも、有権者が投票用紙の外側の封筒に日付を記入することを怠った投票用紙を選挙担当者が数えるべきではないと主張したRNC(共和党全国委員会)を支持した。日付のない投票を認定結果に含めることを拒否された同州の郡はバークス郡、ファイエット・ランカスター郡である。この結果、数千の投票用紙は分類され、接戦になるか又は共和党に有利になる可能性があるという。同州では、法廷闘争が進行中であり、米国上院の支配権を決定する可能性のある競争を含む、州の最も厳しい競争の幾つかは結果に影響を与えるか又は延期になる可能性があるなど、ペンシルベニア州は混乱の可能性が特に高い。
 
ペンシルベニアは、大都市部のフィラデルフィアや州都のハリスバーグと、工業地帯(工業生産品は食品加工、化学製品、機械及び電気設備)大農園ー牧畜地帯(農業生産品は乳製品、鳥肉、牛、苗床、キノコ、豚、及び干し草である。)
友人のセカンドハウスに行くと、あたり一面牧草地、北海道を思いこされる。もちろんこういうところに住む人たちは保守層で、かつ天然ガスの利益の恩恵にあずかりたいので、トランプ支持者だ。


毎回注目激戦区であり、今回はと郵便投票の扱いにも注目が集まっている。


その他にも、ミシガン州では先月、共和党から国務長官に指名されたクリスティーナ・カラモはデトロイトの最高選挙管理人を訴えた。彼女は、州の要件に反し、身分証明書を提示して直接投票しない不在者投票による投票用紙を投棄することを求めていた。最近の法廷審問で、カラモの弁護士は、なぜこの訴訟が州全体ではなく、民主党が非常に多く、黒人が過半数を占める都市であるデトロイトを標的にしたのかを説明することを拒否した。ミシガン州の共和党と民主党議員らは、共和党のカラモ長官が起こした訴訟が成功する可能性はほとんどないと見ている。民主党の選挙弁護士マーク・ブリューワーは、カラモの訴訟を「人種差別主義で、軽薄で、制裁対象」になると言った。カラモは、2020年の選挙がトランプから盗まれたという根拠のない主張を積極的に支持している。



こういう法廷闘争がいくつも起こり、共和党が申し分のない圧勝結果を得ない限り、いちゃもん裁判が勃発する。


悲しい哉、下院は奪還されることは間違いないようだ。せめて、上院の支配は継続してほしい。下院は奪還されれば、共和党は即座に議事堂攻撃事件の公聴会の委員会を即時解散さえるつもりであると言われている。そして前代未聞の犯罪者ドナルド・トランプは15日にも、次期大統領選出馬表明を行うと言われている。


書いていて鬱々としてくるが、それでも、ここ数日、選挙速報と分析番組から目が離せないだろう。次回大統領選挙には投票に参加したい。フロリダでかNYでかわからないが。



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