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ドキュメンタリーUkraine's Fight for Freed om+ロシア不屈の反体制指導者、獄中からのメッセージ

プーチンの暴走とロシア右派の過激化、抑え込んでいた民衆の乖離、獄中にいる反体制指導者ナバリヌイ氏が、CNNにメッセージを発した記事を見て、”ナワリヌイ”というドキュメンタリー映画を探していて、Netflixで2013年のウクライナの凄まじい民主運動オレンジ革命のドキュメンタリーを見つけた。
2004年からのウクライナ大統領選挙の結果に対しての抗議運動と、それに関する政治運動などの一連の事件から続く2013ー2014年、マイダン革命ののドキュメンタリー。この事件はヨーロッパとロシアに挟まれたウクライナが将来的な選択として、ヨーロッパ連合の枠組みの中に加わるのか、それともエネルギーで依存しているロシアとの関係を重要視するのかと言う二者択一を迫られた事件でもある。
ロシアはヤヌコーヴィチ政権の崩壊をクーデターによるものと位置付け、ウクライナへの軍事介入を行なった。


とにかく政府の警察隊ベルクトがひどくて、すでに倒れている市民を取り囲んで鉄の棒で殴り続ける。丸腰の市民に容赦ない過剰な暴力。市民が、警察は市民の側に立てと呼びかけつも、兵隊蟻のように無表情に侵攻し殴り続ける。医療関係者も、司祭も、女性も、子供も、御構い無し。刑務所からリクルートした部隊だという。


イランでも道徳警察にヒージブの巻き方を咎められ、逮捕されて車両の中で殴り殺された女性マサフ・アミ二さんの事件を受けて、多くのイランの女性たちが抗議を込めてヒージブを焼くいう運動が国内外に広がっている。一説によると彼女は住民でなく旅行者だったという。

死亡したイラン人女性、マフサ・アミニさんの肖像を掲げるデモ参加者=トルコ・イスタンブール、9月20日撮影
イランでの引き金は、22歳の女性、マフサ・アミニさんが先月死亡したことだった。アミニさんは道徳警察による拘束中に死亡。拘束の理由は女性に対して控えめな服装を義務付ける執拗(しつよう)かつ暴力的、強制的な規定への違反だった。
高揚感に満ちた反抗の現場で、イラン女性たちは夜に火を囲んで踊り、頭を覆う布「ヒジャブ」を脱いで炎の中へ投げ入れた。ヒジャブは体制によって着用を義務付けられている。
彼女たちの平和的な反乱は、実際のところヒジャブについてのものではなく、圧制の束縛を断ち切ることを意味する。男性が大勢抗議に加わっているのはそれが理由だ。体制側がますます多くのデモ参加者を殺害しているにもかかわらず、こうした抵抗は続いている。
だからこそ女性たちは車に上り、ヒジャブを振り回す。さながら自由の旗のように。そして支持者と群れを成して街路や大学に繰り出す。そこでは治安部隊が銃を発砲し、彼女らを黙らせようとする。
だからこそ高齢の女性であっても抗議に加わり、残虐性を帯びた体制側の取り締まりをもってしても今のところ、この反乱の火をかき消すまでには至っていない。


今月2日、ほとんど偶然にではあるが、2つの抗議デモのグループが英ロンドンで合流した。一方はウクライナ国旗を、もう一方はイラン国旗をそれぞれ振っていた。顔を合わせた際、両グループはお互いに声援を送り、スローガンを連呼した。「みんな一緒に勝利する」


このダビデ対ゴリアテの戦いに見られる勇敢さは、我々他国の人間にとってほとんど想像を絶しており、同じくらい勇気あふれる支持表明をアフガニスタンのような国で引き起こしてもいる。これらのもたらす結果は、広範囲に及ぶものとなる可能性がある。
”ダビデ対ゴリアテの戦い”記事を書いたフリーダ・ギティス氏はこう表現しいている。

ウクライナの人々の自分たちの民主主義と国の誇りのために体をはる、その強さと政府側の凄まじい暴力さ、大人たちの間を走り周って手助けすることで革命に参加する12歳の少年や、広場に置かれたピアノで、怒りと悲しみと抵抗を奏でた少女、リダー的な存在の銃弾による死、様々な記録が今のウクライナの強さの根源を見せつける。ウクライナは倒れない、そう強く感じられるドキュメンタリーだ。
Netflix視聴できる方は是非。



冬の炎: ウクライナの自由のための戦い (ウクライナ語: Зима у вогні: Боротьба України за свободу, Zyma u vohni: Borot'ba Ukrayini za svobodu) は、2015 年のドキュメンタリー映画で、エフゲニー アフィネエフスキーが監督し、デン トルモアがユーロマイダンの抗議行動について書いたものです。 2013 年 11 月 21 日から 2014 年 2 月 23 日までのウクライナ。


こうした人々に、数日で占拠できると思ったプーチンは、楽観がすぎる。理念や自由、誇りのため命がけで行動する市民資質なのだ。


メキシコのロシア大使館前で侵攻に抗議する現地のウクライナ人コミュニティーの女性/Rodrigo Arangua/AFP/Getty Images


方やロシアは徐々にウクライナに押し返されている。ウクライナ軍は今最高に指揮が上がっているだろう。そこでロシアの指導層が行うことは、東南部選挙地域での銃を突きつけた住民投票でロシア併合を宣言し、その住民から新たに徴兵し、ウクライナ人をウクライナ人と戦わせる、あるいは人的盾として使う、非人間的なことを行おうとしている。
部分徴兵などとして、闇雲に適性のないもの、少数民族からさらうように徴兵している。


市民の間にも反戦ムードが高まっているが、力で押さえ込もうとしている。多くの人が国を逃げ出している。4月ウクライナで見た光景がロシアで起こっている。


ロシアの反体制指導者ナバリヌイ氏は、今どこにいるのだろうか? 彼は今刑務所(シベリア?)禁固20年刑で収監されている。しかし彼はそこから様々な発信を行なっている。


彼が現在の逮捕に至るまで、またそれ以前の活動や毒殺未遂に会い、その毒殺の経緯を仲間と独自に調査し、実行犯を特定する過程などを記録したドキュッメンタリー映画”NAVALNY ”が作られた。ロシア語の英語字幕で、完全に理解するのはワタクシの能力では難しかったが、その不屈の精神、冷静で戦略的な思考力、彼を支える夫人やその支援者。シベリアの街を訪問(公演のため、各地を飛び回って活動していた)から帰る機内で毒殺が試みられ、現地病院では何をされるかわからないため、ドイツに交渉し、受け入れを承認され、ドイツでで手当てを受けた。そして、再びモスクワに戻り、モスクワ空港の税関で別室に連れて行かれ、あまりに彼を待ち登る人々が空港に詰めかけているため、別の空港に移送され、そこで逮捕、裁判も開かれないまま、20年の禁固刑を申し渡された。(CNNは9年と書いているがそれに+&の罪を付加され20年、と理解したが、自信がない)
Unbrokenという映画があったがナバリヌイ氏はまさに”Unbroken”


アレクセイ・アナトーリエヴィチ・ナワリヌイ、弁護士で政治活動家。ロシアの経済新聞『ヴェドモスチ(«Ве́домости»)』紙が毎年選ぶ「今年の人」で、2009年の「今年の人」に選ばれている。また、英国放送協会(BBC)は2011年、ナワリヌイを「過去5年の間ロシアに現れた反体制派の人物で、唯一重要な人物であると言えるだろう」と評した。2012年、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙はナワリヌイを「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」と紹介し、米国『タイム』誌が選ぶ2012年版「世界で最も影響力のある100人」には、ロシア人では只一人選ばれた。
ロシアの民主主義政党「ヤブロコ」からスタートし、大企業の汚職を暴く活動。反プーチンの旗でとなり2012年3月4日の大統領選挙で勝利をつかむと公言するプーチンに対して結束するよう市民に呼び掛けた。幾度も逮捕され、旅客機内で毒殺未遂。

ナワリヌイ(字幕版)
ナワリヌイ(字幕版)
Video On Demand

今、まさに「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」となり得る存在だ、
彼は刑務所から発言する。


収監中のロシア反政権派指導者、アレクセイ・ナバリヌイ氏が米紙に寄稿した/Andrey Rudakov/Bloomberg/Getty Images


(CNN) 収監中のロシア反政権派指導者、アレクセイ・ナバリヌイ氏は、自国が「帝国主義的な独裁体制の堂々巡り」を回避する唯一の方法として議会制民主主義の採用を挙げた。


米紙ワシントン・ポストへの寄稿で述べた。その中でナバリヌイ氏は、西側諸国がウクライナの独立の重要性を主張するのは当然であり、ロシアを阻止してウクライナでの戦争に勝たせまいとしているのも正当な行動だとした。


一方で西側は、戦闘が停止した際のロシアの姿についても考え始めなくてはならないと指摘。「ロシアとその政府が自然と、強制されなくても戦争を始めたがらないような戦略をとるべきだ。彼らが戦争に引き付けられることがあってはならない」と述べた。


その上で、戦後ロシアの問題こそが平和を追求する人々にとっての中心的な問題になるべきだと主張。問題の根源を解決する計画なしに、長期的な目標は達成できないとした。
「ロシアは侵略と不安定化の扇動者になるのをやめなくてはならない」(ナバリヌイ氏)ナバリヌイ氏は、ロシアのプーチン大統領に批判の声を上げる国内最大の実力者とされる。
2020年には神経剤の「ノビチョク」を盛られるなど、命を落としかける目にも遭ってきた。西側の複数の当局者やナバリヌイ氏自身はこの攻撃をロシア政府によるものと公言しているが、ロシア側は一切の関与を否定している。
同氏は詐欺罪などで禁錮9年の判決を受け、現在囚人の流刑地で服役中。
寄稿の中でナバリヌイ氏は「ロシアのエリートは過去23年の間に、絶対敗れることのない法則を学んだ。戦争はそこまで高くつくものではなく、国内のあらゆる政治問題を解決してくれる。支持率は際限なく上がるし、取り立てて経済も痛まない。そして最も重要なことに、勝ちさえすれば一切の説明責任を負わずに済む」と説いた。
問題を解決する方法としてナバリヌイ氏は、民主政治の形態の採用に言及。バルト諸国のように権力分散を実施することを挙げた。
また「欧州における平和と安定を脅かすのは、攻撃性の強い帝国主義的な独裁体制だ。延々と続くその体制を、ロシアは自らに押し付けている」「戦後のロシアも、プーチン後のロシアと同様、好戦的でプーチン的な国に再びなることを運命づけられている。現状の国の発展形態が維持される限り、これは避けられない。議会制の共和国だけがこの流れを阻止できる」と訴えた。


今ロシアには新しい指導者が必要だ。”Unbroken”の反政権派指導者は決してあきらめない。


「ロシアのエリートは過去23年の間に、絶対敗れることのない法則を学んだ。戦争はそこまで高くつくものではなく、国内のあらゆる政治問題を解決してくれる。支持率は際限なく上がるし、取り立てて経済も痛まない。そして最も重要なことに、勝ちさえすれば一切の説明責任を負わずに済む」これはゆるい国日本においても、自民党流絶対敗れることのない法則がまかり通っている。実際戦争でなくても、似たような論理だ。


そのうち自民党政権も、”戦争はそこまで高くつくものではなく、国内のあらゆる政治問題を解決してくれる。”と考えるようになるかもしれない。いやJアラートなんてそのプチ作戦だ。そして戦争のできる国づくりを目指し憲法改正を急ぐのだ。日本人は”理念や自由、誇りのため命がけで行動する”市民資質であるかは、わからない。どちらかというと素直に受け入れ向上させる資質なのだ。けれど私たちの国が血に染まる、何処かの国に血を流させる、そういう未来を利益として換算する人々が政治の中枢にいて、勇ましい日本すごいを証明したい人たちの声が大きいなか、反対を表明し損ねて、先の大戦のようになる可能性は大きい。
そう考えると、現在の平和憲法は、国民を守る盾であることに変わりはない。
憲法改正で己の柔軟性をしめすのは、愚かな指導層を排除してからゆっくりやってほしい。


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