密接な関係にある他国から

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世界中から寄せられる弔意とは。エリザベス女王ご逝去

エリザベス女王が8日に逝去された。96歳で健康悪化も取り沙汰されていたのだから、意外ということでも無いのだが、ショックを受けた。常にそこにある、そういう存在としてあられた方だったからだ。


どこぞの国では、疑惑の元総理のための、法的根拠のない(ご癒合解釈、歪曲)国葬を、国民の反対の声を無視し強行。弔意の強制が問題視され、またしても建前費用を超えてどんどん膨らむ国葬費用、弔問外交どころか、弔問お願い交渉外交で四苦八苦している。


それでも、世界中から弔意が寄せられそれに応えるために、国葬がふさわしい、という白々しい理由を述べ立てているが、社交辞令の過大評価、海外を持ち出せば国民を騙せると思っている、使い古されたやり方の醜悪さに、これが本当の弔意だと、今、各国が示しているこのエリザベス女王への弔意の表しからを見てわかるだろう。



(CNN) 英エリザベス女王(96)が8日に死去したことを受け、バイデン米大統領など各国の首脳が弔意を示した。
バイデン氏はジル夫人とともに記帳のため英大使館を訪れ、「彼女はすばらしい女性だった。面会する機会に恵まれてうれしかった」と語った。ジル夫人はピアース駐米大使に花束を渡した。
バイデン氏夫妻は訪問前に発表した声明で、女王は「時代を定義する」人物だったと述べ、「米国民は悲しみに暮れる英国や英連邦の人々のために思い、祈る」とつづった。
バイデン氏はホワイトハウスや他の連邦施設、軍の施設、海外の大使館で半旗を掲げるように指示した。


バイデン氏がエリザベス女王に初めて会ったのは1982年、上院議員の代表団として訪英したときだった。
大統領に就任後の昨年6月に訪英した際にも会ったが、それが最後の面会となった。


バイデン氏以外にも、英国内外の首脳から追悼の言葉が相次いだ。


スコットランド自治政府のスタージョン首相は、女王はスコットランドの人々から「愛され尊敬されていた」と述べ、「スコットランドにある最愛のバルモラル城にいるときより幸せそうな姿はあまりみかけなかった」と続けた。


カナダのトルドー首相は「女王は我々の生活の中に常に存在していた」「カナダ国民は女王陛下の見識、思いやり、温かさを忘れない」と語った。


オーストラリアのアルバニージー首相は「責務、家族、信念、奉仕にささげた人生」だったと述べ、女王は16回もオーストラリアを訪問したと言及。女王の心の中で同国が「特別な地位」を占めていたのは明らかだと記した。


ニュージーランドのアーダーン首相は死去を受けた国民向けの演説で、女王が「奉仕や慈しみ、言行一致という概念」を定義したと言及。同国は公式な服喪期間に入り、半旗が掲げられると発表した。


インドのモディ首相は声明で、女王との面会を回想し「女王がマハトマ・ガンジーから結婚時にもらったハンカチを私に見せてくれた。そのしぐさをいつまでも忘れない」と述べた。


アイルランドのマーティン首相は女王の死去は「一つの時代の終わり」との認識を示し、「責務と公務に対する貢献は誰の目にも明らかで、彼女の見識と経験は本当に他にないものだった」と述べた。


ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は新国王に宛てた公開書簡で「イエス・キリストの信仰の揺るがぬ証人だった」と女王をたたえた。


フランスのマクロン大統領は「(女王は)70年以上にわたり英国の継続と団結を体現した。フランスの友人として、忘れえぬ印象を刻んだ心優しい女王として、我々の記憶にとどまる」と述べた。


ドイツのショルツ首相は、女王が「ここドイツにおいても、多くの人にとって模範的な人物であり、鼓舞する存在だった」とした上で、「第2次世界大戦の恐怖の後、ドイツと英国の和解に対する献身を忘れることはできない。そのすばらしいユーモアも含め、女王がいなくなって寂しく思う」と述べた。


ロシアのプーチン大統領は声明で「近年の英国の歴史で最も重要な出来事は女王陛下の名と密接につながりがあった」と言及。「数十年にわたり、エリザベス2世は国民の愛と尊敬を正当に受け、世界の舞台でも権威を示した。この重く、代えがたい喪失の中であなたがたの勇気と忍耐を祈る」との声明を出した。


米国では大統領経験者のトランプ、オバマ、ジョージ・W・ブッシュ、クリントン各氏も女王との思い出に触れ、追悼のメッセージを発表した


次々に寄せられる弔意とは、こういうことを言う。それぞれの立場からの敬意の言葉に加え、個人の思いが添えられている。みんなが、小さな女王陛下のユーモアのあるお人柄に触れ、彼女との記念撮影を心温まる経験と受け取ったからだろう


ロンドンオリンピックでは、最高齢のボンドガールを演じ、開会式会場へ、ヘリコプターからのダイブ(もちろん代役)会場に登場された。会場は大盛り上がりで、TVで見ていたワタクシもすごっく楽しんだ。実際楽しそうにボンドガールになっていた彼女のユーモアは心温まるものだったし、故に、国民に愛されているのだと実感したイベントだった。
のちに、女王は侍従に「みんな楽しんだかしら?」とお聞きになったそうだ。


英国の人々は、さぞや寂しい思いをしているだろう。


かたや、安倍長期政権の醜悪さを象徴したようになっている、国葬問題で見えるのは、政治の醜悪さ、つまらないプライド、底の浅い皮算用、安倍超訳外交の本質。
バイデン大統領の名代として、来る予定になっているハリス副大統領も、お仕事モード強調。 どうせゆくなら、アメリカにとっての最大関心事項、北東アジアの防衛協力の強化確認のためにくる。安倍葬儀参列後、韓国へ、と言う予定だ。
ハリス氏の訪日は「安倍氏のレガシーをたたえ、日米同盟の支持や自由で開かれたインド太平洋の推進に尽力した安倍氏の指導力の重要性を強調するものになる」という建前だが、オバマ政権時代、ケリー国務長官、防衛長官が日本ををとづれ、日韓協力を要請確認し、バイデン副大統領が、並行して、韓国を訪問、良好な関係を築く根回しをしたその矢先、安倍晋三が靖国に参拝し、全てが台無しになった、と言う苦い過去を忘れてはいまい。
これが”安倍氏のレガシー”だ。うまく煽ててあやして扱う”困ったちゃん”が、民主党政権の認識だ。その後トランプ共和党政権で、ペットにしてネギ付きのカモとなったが、どの道、尊敬にはほど遠い。


もうやめたら? 報道で鈍感になっているけれど、実際14億円って、すごいお金だ。それを元総理の葬儀につぎ込む意義は、税金の特定企業への還流と、盛り上がらない弔問外交。何が動くと言うのか?その上、警察官の動員、交通渋滞、教育現場への波風・圧力・忖度強要、分断。 強行採決を常態化させた安倍政権の権威継続?のための強行。安保法も、オリンピックも、そうやってきた。もうたくさんだと言う気持ちが、国葬反対にあふれている。オリンピックは逮捕者も出る疑獄事件へと発展。統一教会問題も幾ら萩生田さんがメディアに圧力をかけても、そうは収まらないだろう。統一教会に関わってきた人たち、弁護士、ジャーナリスト、被害者家族、やっと巡ってきたこの機会、30年の気合が違う。


海外から、2番手3番手の要人を招いて、葬儀の日に、国民が国葬反対デモを繰り広げる。
これは、海外のメディア的にはとても面白い。日本が民主主義国家の皮を被った、法を捻じ曲げる独裁国家か、ということが、世界に発信される国葬となる。



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