密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

1970年代アメリカの統一教会をモデルにした映画を見た。

アメリカで1981年に作られた、統一教会の洗脳・活動・家族や支援者による脱会をテーマにした実話ベースの映画を見た。残念ながら日本語字幕はないのだが、洗脳の過程、その洗脳を専門家の指導で解いてゆく過程が見られる。


アメリカでは、日本と違い、家族の財産まで勝手に寄付をする。家族が破産するほど、また破産しても献金を吸いあげるような問題は少なく(この問題は、サイエントロジーが起こしている)若い家族、主に大学生が、家族から隔離され、家族を悪魔と見て、のめり込んでゆくのを、取り返したい家族、友人との確執である。


先祖の因縁だの、罪だのはもちろんアメリカの風土では、何の説得力もないので、この映画を見ると、寂しさに漬け込んで取り組み、親切や仲間意識、恋愛感情を使って、取り込んでゆく。この主人公も、学校の教師で、インテリジェンスもあり、良い友人もいたのだが、ただ、恋人と別れた時の孤独感からつい集会に参加、キャンプに送られ、脱出も難しい中、徐々に感覚が狂ってくる。
登場人物は主人公ディビット、彼の両親、兄弟、*彼の友人でありコメディアンでり会社経営をしているラリー 元カノ、洗脳を解くトレーナー、キャンプに潜入しているジャーナリスト(?)そして、教団側の人々がメインの登場人物。
それぞれに人の関係がわかれば、英語が得意でなくても、映像で理解できるんではないかと思う。あらすじも少し書いておくが、ワタクシの記憶、しかも英語の解釈なので、正確ではない。そしてまっさらで見たい人は、読まないでください。


失恋で鬱傾向が続くディビットは、魔が差して、教会(映画では、チャーチと表現しているので、教会とする)の郊外のキャンプに参加してしまう。当初、”教え”に違和感や反発を感じても、周りに仲間意識で抑えられ、逃げ出そうにも、手段がなく、常に誰かがそばにいて見張り話しかける。彼の抵抗が強くなると女性がなぐさめ、”説得”に当たる。常にスローガンを叫び・歌を歌い続け、睡眠はよくとらせず、通常のアメリカの食べ物(ハンバーガーなど)は悪魔を体に入れるものとして洗脳してゆく。毎食、菜食(おかゆのようなものを)をみんなで食べているが(日本人的にはバーガーより健康的に思える、エビも入ってるし)、ディビットは耐えかねて、街に出てハンバーガーを注文するが、一口食べて、罪意識、悪魔への恐れ(体が汚れるという感覚に囚われているように見える)で、吐き出して、レストランから逃げ出す、というシーンもある。罪意識が体の反応まで支配する。典型的な洗脳マニュアルが忠実に行われている。


そんななか、彼の友人のコメディアンが、彼を救うために、教団キャンプに潜入する。コメディアンとして、笑いの提供を試みるが、たった一人を除いて誰も笑わない。その一人が、
キャンプに潜入しているジャーナリストで、コメディアンは彼と連携し、家族と連携し、彼を力ずくで奪還しようと計画する。他にも奪還を試みる家族がいて、教会側はガードを強めている。常にぴったりと信者が両脇にいる状態を、策を弄して、モーテルで力ずくで引き剥がす。洗脳を解くスペシャリストによって、彼の洗脳を解くセッションが始まる。

両親、兄弟、友人たち、そして元カノも集まって協力する。
まず、スペシャリストは元カノ(ディビットをとても心配し、まだ愛しているように見える)をディビットの信じる教義によって徹底的に否定し、攻撃させる。彼女は耐えきれず、涙にくれる姿を彼に見せ続ける。その心の痛みが一つの切り口になる。こうして、彼は徐々に、人間に戻ってゆく過程が、映されて行く。




Ticket to Heaven - Movie About Religious Brainwashing
日本とはだいぶ違うが、1970〜80年代にアメリカで勢力を伸ばした統一教会の有様はわか理興味深かったので、ご紹介です。


それにしても、日本はやはり異常な侵食と搾取を受けていることがわかる。



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