非業の死を遂げた安倍元首相。それはそれで気の毒なことだ。しかし、国葬という誰がなんのために望んでいるのかよくわからない行事を通じて、彼への敬意を強制されるのは、気持ち悪くてかなわない。民主主義のなんのと意味不明の理由を掲げ、だったら、きちんと国会で議論するなり、国民の世論調査に目を向けるなりすべきだろうが、どうも何が何でも！！という、訳のわからない覚悟を表明している。

岸田文雄首相は６日、広島市で行った記者会見で、安倍晋三元首相の葬儀を国葬とすることについて「適切だと考えている」と述べた。「世界各国が、さまざまな形で敬意と弔意を示している。わが国としても、敬意と弔意を国全体として表す国の公式行事として開催する」と理由を説明した。
　世論調査で反対が多いと指摘され「具体的な規模や内容について検討を進めている。だんだん明らかになってくるので、さまざまな機会を通じて丁寧に説明していきたい」と語った。国会の閉会中審査で自身が説明するかどうかについては、国会の判断に委ねる考えを示した。

あのさぁ〜一国の代表が死ねば、国交があれば弔意をしめすのが当然。さまざまな形で敬意と弔意って、安倍さんだから、っていうものがある？いつもの超訳外交のやり口で、言葉でそう思わせようとしている。今、世界中の国々が大変な時で、葬式は、過不足なく形式的弔意を表し、その上、この忙しい時に、誰が”国葬”にわざわざやってくる。日本って自己中心すぎて国際的に”KY”になるところあるよ。
十数時間をかけて、来日、それだけの必然性もない。
世界からの要望のようにいうが、実際どれだけの国だ、国家のトップの来日を予定しているのか？　国葬外交などという代物を期待して時間を割く国のリーダーがどれだけいるのか？
岸田さんは必死に安倍晋三という存在を肯定的に国民に定着させようとしている。しかし党内は、統一教会問題ガタガタ。今回も国会無視して強気で言い切れば、乗り切れる、国民はすぐ忘れる、という安倍さんが示した成功体験の方法論を推し進める。だが、どうもうまくいかず、火に油で燃え広がる。あまりの無茶苦茶に、流石に世論の反発の声で、政府を動かした例もだんだん増えてきている。国葬中止に追い込めるか？　選挙がないから強気でいける？それでも、現在支持率が５１％がどこまで下がるか。ハト派岸田の”初めての独裁”を成功させてはならない。やりきって、第二の安倍晋三誕生、で長期政権。そうは行くかなぁ

アメリカのジョークでこういうのがある。刑務所の中にジョークの名人がいるのだが、みんなもう何度も聞いていて覚えてしまい、その人が”ナンバー３”というとジョークナンバ３を思い出し爆笑する。それなら、俺でもできる！！と新人が”ナンバー３”と叫ぶも誰も笑わない。なぜだ！！という彼に、数字でも言い方の技っもんがあるんだよ。　というオチ。

非論理的な訳のわからない答弁も、逆ギレパフォーマンスも、根拠のない決めつけや、言い切りも、謝った死ぬ病も、お友達愛に満ちた私物化も、安倍さんキャラの微妙な何かで成り立っていたのかもしれない。そういう余人をもって変えがたい特異な才能が、長期政権、嘘ばっかりの外交実績、政治私物化、忖度だらけの官僚組織を作り上げ、保守派国民の愛されアイコンとして君臨してきた。

才能のない人が、同じことをしても誰も、クスリともしない。トリックスターが消えた劇場型政権、御寒い自民党興行は、土台が腐って舞台そのものが崩れんばかりだ。

だから、亡きトリックスターを担ぎなんとか新しい公演を演出し、国民の目をそらし、洗脳したい。　どうして別の道に行かないのか？安倍政権の膿を出し、自民党を再生させるチャンスなのに。

国民の森加計桜、その他数えきれない問題に何一つ向き合わず、ごまかしてきた安倍晋三元総理に、敬意など示したいものか。岸田さん、操り人形から、独り立ちの重責で、狂った方向に向かっている。他のポスト安倍の人たちも、おとなしすぎる。自分を守るのに精一杯。

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。


にほんブログ村

人気ブログランキングへ