防衛論で盛り上がる自民党。肝心なことを話していない。
日本の防衛議論で、首をかしげることは、ミサイル飛んできたら前提、国土が侵略されたら前提からいきなり入ることだ。
一番知りたくて議論が必要なのは、どういう理由でミサイルを撃たれるのか?どこの国から?その目的は? 攻撃をする側も、リスクを負うのだ。
例えばとても危険視される北朝鮮、これに対して、市民には、頭を抱えてうずくまりましょうという、冷戦時代のアメリカの小学生みたいなことを、マジでやらせていた政府が、いきなり北朝鮮の発射基地を攻撃しましょう、怖いから、みたいな大ジャンプ構想。
それより前に、なぜ北朝鮮は日本にミサイルを撃ちたいのか?を考えてみただろうか。
専門家の見解はあるだろうが、国民は理解しているのだろうか?それを国民に理解させる必要があるし、どうしたら北朝鮮に撃たせないかという方策はあるのか、ということだ。
加えて、何兆円もかけて武器ばかり買って、市民には頭抱えて蹲れ、というのも、多少の犠牲は仕方ない的棄民政治。攻撃可能性が本当にあるのなら、その地域に、シェルターや、地下室を装備し、いざとなれば市民が逃げ込める場所こそ整備すべきではないか?
その大事さは、ウクライナを見れば明らかだ。ふざけているのが、新築の木造建築推進を国をあげてやっときながら、攻撃力を持たなければ、ウクライナのようになる、という言い分だ。さぞよく燃えるだろう。だったら、新築は地下室を持て、とかコンクリート仕様にせよとかそういうものに減税だの助成金だのを出せばいい。安倍以降の日本政府は、とにかくチグハグなのだ。安倍の言論がまさにチグハグだったように。
それに、ロシア軍でさえ、地上侵攻が制圧の最終段階で、ミサイル攻撃だけで、彼らの目的は遂げられない。北朝鮮軍がどこから攻め込んでくるというのか?島国にであるのだから、予想は国境を接している国予想しやすい。そのための準備はどうなっているのか?
もし、極論で用心深い準備が必要なら、その地域住民へのある程度の告知、逃げるならどこへ〜その施設をきちんと作られているのか?災害時にも使えるのだから、地下室を併設した、避難所という考えで作っていてもおかしくないではないか。憲法違反の武器に何十億何百億使うなら、税金使うならそこでしょう。ゼネコンも喜ぶし、IRどころじゃない、もしそんなに危機意識が高いなら。
たとえで、ミサイル実験を多発してきた北朝鮮に想定したが、例えば中国ではもっと慎重になる。安倍さんが大喜びで火種を放り込んでいる、台湾有事。中国は国内問題、アメリカは人権弾圧で、対立しているが、日本はなぜ火中の栗を拾いたがる。
中立を保てもいい日本が、鉄砲玉化して、未だに火種で突っ込んでも、お望みの米中戦争を引き起こせるだろうか? 安倍的な人たちはアメリカの力を借りて中国を叩きたいのかもしれないが、都合のいい妄想だ。アメリカも中国も多くのものを失ってまで全面戦争など望んでいない。おっちょこちょいで手を出した日本だけがはしごを外され、制裁を受けることになりかねない。
なぜ北朝鮮は日本を攻撃したいのか?なぜ中国は日本を侵略したいのか?この仮想で一番リアリティーがあるのが、プーチン・ロシアだが、今それどころではないし、日本とアメリカは同盟関係にあるのでウクライナより厄介だ。この機に乗じて、安倍KissAss外交の絶望的な北方領土問題をほぼ白紙に戻せたことだ。河野太郎氏もあるbングにでこの認識を示していた。
この他にも、敵基地攻撃だか反撃だかで盛り上がるなら、原発をどうにかすべきだ。
40年前くらいか?スイスを訪ねた時、スイスは永世中立国であり、すべての国民は自宅にシェルターを備えていて、道路は戦闘機の滑走路になるための整備がされているという説明を受けた。守りを固めるというのは、武器をたくさん持つことではないと、専守防衛の国として、日本の国民も自覚するべきと思う。
それから、日本の識者たちの中に、ロシアに妥協して、領土を放棄して、国民の命を優先すべきだ、などと訳知りなことを言う方々がいるが、決めるのはウクライナ国民だ。
安全圏の冷静さでとやかく言うべきではない。台湾も自国有事に引っ張るべきでない。
自分と他人との線引きをごちゃごちゃにすれば、他人にも迷惑だし自分も間違う。最高の自他混合は、今のプーチンの妄想だ。そして日本は同質のことを起こしやすい性質を備えている。
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