密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

プーチンに同情的日本メディアの持ち出した古い話

YouTubで日本語のニュースを聞き流していていたら 各国首脳が集まる会議で、原爆の映像を流し、戦争を終わらせたとして拍手がわいた時、プーチンだけが十字を切った、というエピソードを披露した。


これ2016年、日本ネットで話題になった、オバマ非道説のエピソードだ。日本のメディアは、何か事が起こると、敗戦・対米従属の腹いせとばかり、アメリカが悪い!!論調に偏る傾向がある。しかもなぜか民主党の大統領をやり玉に挙げる。なのにトランプ(史上最低最悪共和党大統領)来日時はトランプさんフーバー。ほんとびっりしたわ!!


何ども書いたが、軍産複合体との利権は共和党であって民主党の謀略でもなんでもない
ジャパンハンドラーは、知日派の1研究機関にすぎず、他にもたくさん同種の会社がある。自民党が付き合ってるのがアミテージさんの会社というだけ。彼は悪の枢軸でもなんでもない。(気の毒なことに日本人から見るとそういう容貌なんだね。でも、意見はともかく、そんな悪い人のは見えない) こんなにアメリカが嫌いで信用できないなら、対米従属の議員なんか選ばなきゃいいし、自民党に政治を任せなきゃいい。


とはいえ、何万人もの市民を焼き殺された恨みがあるのだから、陰口ぐらい叩かせてよ、という気持ちはわかる。ワタクシもベテラン(退役軍人)のおじいさんたちが原爆栄誉みたいに主張する(アメリカ人の大半は特にリベラルな人たちは、そんな非常識なことは口にしないし、思ってもいない)のを聞くとムカつくけれど、ただその時の両国の置かれた環境世論など、知っておくべきと思っている。


今回引っかかったのは、そのニュース番組が、西側の奴らの会合で原爆拍手喝采の中プーチンさんだけが十字を切った、と紹介。実は世界の敵プーチンさんも平和を願う優しい指導者?てか?


なぜかオバマたたきが激しかった(イラクでの無人機によるの誤爆なんかがあって)当時、このガム噛みながら、日本攻撃映像を見て、無表情で拍手しているような、アメリカ大統領!!!みたいな感じが、日刊ゲンダイが煽っていた。オバマさんは気にしないだろうが、オバマ支持者で日本語の読める私としては黙っていられず、当時書いた記事がこれ。

日刊ゲンダイ+ネット界隈が、式典でオバマさんがガムを噛んでいた態度を問題視。オバマさんはヘビースモーカーで、大統領がタバコを吸うのはとてもまずいので、処方箋の禁煙ニコチンガムを噛んでいた。今は、食後の一服も許されているだろう。


この中でプーチンの十字を切るにも触れていた部分。


この写真は問題のノルマンディー上陸作戦70周年記念式典の時だが,誰かが動画にしてガムを噛んでるように動かしていて,しかめっ面との対比がものすごく笑える、が、けして無表情じゃぁないよ。すごくいやそうな顔をしている。拍手をしたかどうかの確認はとれなかったが,アメリカの大統領が、第二次世界大戦の戦勝国、しかも侵略にあったフランス主催のセレモニーで、ドイツ、日本、イタリア三国同盟と敵対し侵略されたフランスの奪還の、ドイツ撃退スタートを切ったDデーの記念日に出席して、そういう場で、大統領が自国の行いに拍手をしないというのは,この戦いで死んだ兵士達に対して不誠実となる。ノルマンディー上陸作戦(Dデー)は熾烈な戦いで多くのアメリカ兵の犠牲者を出した。ドイツに侵攻されたヨーロッパ各国の窮状に最後まで参戦を渋ったルーズベルト大統領(巻き込まれる事が国益と考えていなかった)そのアメリカを大戦に呼び込んだのは、日本のパールハーバー攻撃だった。当時アメリカの参戦とその攻撃は全ての侵略された国の希望であった。原爆という兵器を使う事の人類規模の罪悪以前に,日本もドイツもその無謀な侵略により,多くの国の人々に憎まれ、その行為を止め敗北させる事が望まれていたことも、わすれてはならない。
メルケル首相は、アメリカ軍のドイツ空爆の映像も当然映され見ただろうし,複雑な思いも去来しただろうか。その際には会場から原爆投下と同様に拍手が上がっただろう。オバマ氏の無表情での拍手は、アメリカの代表として儀礼的に行ったものだったからと考える方が自然だ。
プーチン大統領はアメリカの非道を糾弾したいだろうから十字も切る。 だからといって,誰が人の命の重さを重要に考えているかなど判断は出来ない。


そのまんま繰り返す。プーチンさんの優しさに着目した日本メディア様。彼は今自分のやってることに十字を切って悔い改めるべきだ。
日本て本当に変な国だ。著述家・言論人のS 氏が、日本の左派は反アメリカが高じて、アメリカの極右と同じことを言い出す、と言っていた。なるほど。ことあることに日本メディア、日刊ゲンダイさんは特にとんでもなことを書いている。国内政治のことは納得できるのだが、海外、特にアメリカに対しては、どこから引っ張ってくんのという変な論調で発展させることが多い。今回のウクライナ情勢では、もう一切に見なくなった。
そう言っていたS氏も、白人は有色人種を人間と思っていない、差別している意識もなく、人間と思っていない。金髪碧眼の奴らが。だからウクライナには同情的で、中東は人ごと、と言っていて、気分悪すぎて途中で見るのをやめた。公平で鋭いご意見も多い人なだけに、とても残念だ。その割に英国議会のゼレンスキーと英議員の演説に、シェークスピアが引用されていて、かっこいい!!と。スピーチライターたちはいかに文学的に、格調高くするために、よく引用を使う。政治経済国際情勢だけでなく文学的素養、知性教養が必須の仕事だ。まあ、日本の議員方のスピーチ聴いてたら、英議会演説をかっこいい!!と思う気持ちもわかるがね。でも昭和の政治家は、よく古事成語 論語や漢詩を引用していた。これも教養ある発言が政治家に求められていたからだろう。今の自民議員も引用したりするが(ふりがな必要)言ってる本人が意味をわかっていないのが見え見えで情けない。
彼らがシェークスピアを引用したいなら、『Tomorrow Tomorrow and Tomorrow』くらいだろう。役目を終えたら出しゃ張らずでさっさと退場してくれ。


もとい、だいたい金髪碧眼、ってそんな白色系人種(Caucasianと言います)そんなにいないよ、スカンジナビア系の人たちは、そういう人多いか? Caucasianを金髪碧眼って言ってる時点で偏見だ。劣等感でもあるんか? アメリカ時代、無知な差別的田舎のCaucasianにいじめられた? こんな偏見を海外生活の経験もないCaucasianの家族やお友達もいない日本の人たちに振りまくのも、人種差別だ。陰謀論者と紙一重。


同じ人間だよ。人種に関係なく、親切な人もいれば、意地悪な人もいる。偏見があっても、それは無知からくることが多い。知らないから恐れ嫌う。日本メディアも、世界の中でも特に箱入り日本人に、変な偏見とヘイトを植え付けないでくれ。


これも昔の記事、アメリカ人の偏見への挑戦、30日イスラム教徒になってみる、という番組。無知は克服できる。違いは埋まらなくても人として繋がる気持ちが生まれる、という偉大なドキュメンタリー番組。
愛すべき田舎のCaucasianの青年とイスラム教コミュニティーの交わりと葛藤。
人間に希望が持てます。


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