密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

State Union 青と黄色が彩る議会室。


昨日は、ひまわりの生け花を作った。”クソの役にも立たない”だろうが、アメリカでは、個人のこういう表現は許容される。

いろんな方法で想い伝えていいと思う。


さて、バイデン大統領のState of the Union address(通称State Union)、議会場には、青と赤のコーディネートに身を包んだ女性たちや、ウクライナの旗を他に持った人々が大勢いた。概要は、BBCの記事から。


アメリカのジョー・バイデン大統領は1日、初の一般教書演説を連邦議会で行った。ウクライナ侵攻を実行したロシアのウラジーミル・プーチン大統領について、西側の対応について判断を大きく誤ったと述べ、「これからどうなるのか、彼はまったく分かっていない」と、プーチン氏に警告した。


バイデン氏は演説で、アメリカの空域をロシアの航空機が通過するのを禁止すると表明した。同様の措置はすでに、カナダや欧州各国が実施している。


バイデン氏の演説は、テレビの夜のゴールデンタイムに約1時間にわたってテレビ放送された。同氏は、「自由は独裁に常に勝つという確固たる決意」を示すと誓った。


連邦議会議事堂の議場で民主、共和両党の与野党議員らは、ウクライナへの支援を表明しようというバイデン氏の呼びかけを受け、そろって起立し拍手を送った。配られていたウクライナ国旗を振る議員も多かった。ウクライナの国花とも言われ、今回の戦争ではウクライナ人の愛国と抵抗のシンボルにもなっている、ひまわりをあしらったブローチや飾りをつけている女性出席者も複数いた。


アメリカでは現在、新型コロナウイルスのパンデミック疲れが見られ、インフレも加速している。議会は党派の深い溝ができており、これ以外の話題で超党派で大統領に拍手する場面はわずかだったが、バイデン氏が警察組織の強化を呼び掛けると、野党共和党からも大きな拍手が上がった。


「プーチンは間違っていた」
バイデン氏は演説で、「プーチンの戦争は計画的なもので、挑発を受けたものではなかった。彼は度重なる外交努力を拒否した」と述べた。


また、「(プーチン氏は)西側とNATO(北大西洋条約機構)は、対応しないと考えていた。ここ地元で、私たちを分断できると考えた」と主張。


「プーチンは間違っていた。私たちは準備万端だった」とした。


アメリカと同盟国は、ロシアの経済・金融システムおよびプーチン氏に対して、数々の制裁を発動している。


バイデン氏は演説原稿から離れ、追加の経済報復措置を実施すると強調。「これからどうなるのか、彼はまったく分かっていない」と、プーチン氏に警告した。


大統領の妻ジル・バイデン氏に並ぶ来賓席には、ウクライナのオクサナ・マルカロワ駐米大使の姿があった。大統領は大使を歓迎し、議場からは総立ちの拍手が送られた。


バイデン氏は演説の数時間前、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話協議し、アメリカの支援について話し合った。


コロナやインフレの内政問題
バイデン氏に対するアメリカ国民の支持は低下傾向にある。リアルクリアポリティクスの調査では、支持率は40.6%となっている。


この日の演説では、ウクライナ侵攻という外交問題に続いて、新型ウイルスのパンデミック、物価の急上昇、暴力犯罪の多発といった国内問題への対処方針を示した。



ウクライナの国旗やバッジがこの日の議場では見られた
アメリカの失業率は4%の低水準にあるが、インフレ率は過去40年で最大となっている。


バイデン氏は、労働者世帯の経済苦への共感を示すことに努め、「分かっている」と述べた。そして、「よりよいアメリカをつくる」ための計画づくりを約束した。


消費者物価の急上昇については、自動車と半導体の製造を増やし、道路と橋を作り直すことが一番の対策だとした。


世論調査は、バイデン政権のパンデミック対策にも国民が不満を抱いていることを示している。


ただ、この日の議場では、議員らはマスク着用を数カ月ぶりに義務付けられなかった。


バイデン氏は、「去年はCOVID-19が私たちを引き裂いた。今年はやっとまた一緒になった」


アメリカでは現在も、世界最多の連日2000人以上が新型ウイルスで死亡している。


凶悪犯罪対策



アメリカ国内の殺人事件の発生率は、過去25年で最悪となっている。
バイデン氏は、警察予算の削減を求める意見に反対を唱えた。そうした意見は、自身が属する民主党からも多数出ている。


「警察予算の削減が答えではない」、「予算をつけることが答えだ」とバイデン氏は訴えた。


これには野党・共和党議員たちも多く立ち上がり、拍手した。


バイデン氏の演説に続き、アイオワ州のキム・レノルズ知事が、野党・共和党としての反論演説をした。


レノルズ氏は、バイデン政権のせいでアメリカは1970年代後半に逆戻りしたと主張。「急激なインフレが家庭を直撃し、暴力犯罪が街を壊し、ソヴィエト軍が世界地図を書き換えようとしていた時期に、戻ってしまった」と述べた。


(英語記事 Biden to Putin: You have no idea what's coming)



『西側の対応について判断を大きく誤った「これからどうなるのか、彼はまったく分かっていない」』そうであってほしい。むやみの軍隊を起こりこみ、第三次世界大戦を引き臆すことは避けるべきよいうこととともに、制裁による国際秩序の維持が、有効であることを示し、将来にわたって、突出した武力による現状変更を図る国は、大きなダメージを被るということを、知らしめなくてはならない大事なポイントだ。


しかし中国、ここへ来たロシア支援?
習氏は「ロシアは台湾の武力統一に支持を表明したことはないので、(ウクライナへの軍事侵攻については)当面は態度を示さない」との方針を示したうえ、「違法な米英の制裁下にあるロシアを経済・貿易面で支援する」よう指示したという。
(読売新聞)


全文読むと、反中感情を煽る書き方のようにと感じるし、まだ他の主要メディアはこのことについて確定的に報じていない。


アメリカで、一般に言われている、「侵攻はオリンピック終わるまで待ってね「という中国の動き。NYTでは、
 
侵攻をオリンピック閉会まで待つように中国はプーチンに要請していた、中国とロシアの当局者間の交換に関する情報は分類された。それは西側の諜報機関によって収集され、当局によって信頼できると見なされました。プーチン氏がウクライナを攻撃する可能性があると話し合ったとき、米国と連合国政府の高官はそれを回覧した。

ワシントンの中国大使館のスポークスマン、劉鵬宇は水曜日に電子メールで中国当局がロシア当局にオリンピック後までウクライナの侵略を遅らせるように促したかどうか尋ねられたとき、「これらの主張は根拠のない推測であり、非難することを意図している -シフトして中国を汚す。」


中国は2月20日にオリンピックの閉会式を開催しました。翌日、プーチン氏は、国営テレビが彼と彼の国家安全保障会議との間の会議を放送した後、さらにロシア軍にウクライナ東部の反乱軍の支配地域に入るよう命じました。 、彼がウクライナはロシアの一部であるべきだと言った猛烈なスピーチ。 2月24日の初め、ロシア軍は弾道ミサイル、砲兵、戦車を備えた都市への攻撃を含む、ウクライナへの本格的な侵攻を開始しました。


中国がいかに、アメリカ中心の経済政策に対抗し、ロシアを支援を行うか、は重要な問題で、あらゆるところに記事が出てもおかしくない。読売の意図的フライングか?たんメディアが読売に比べたっ無能か、はよくわからないが、もう少し事実確認や分析、どの方向での支援か、など検証が必要だろうと思う。
中国がアメリカが中心になって、友好国を締め付けることにいい感情を持つはずはないし、世界はアメリカ中心で動いているんじゃないぜ!!と思う気持ちはわかる。が、ロシアを全面支援して、国際社会を2分する戦いに持ち込むことに、中国の、理と利があるとは思えない。


話が逸れてしまったが、ワタクシ的には今回のState Unionは良かったと思う。通常絶対拍手、や規律をしない共和党側からも拍手が起こった。国境の防衛強化策では、あのテッドクルーズまで拍手していた。


処方薬の悲嘆引き下げ、では、第一型糖尿病の少年が招待され(とても大人で上品で、どこかヨーロッパの大使の子息かと思ったほど、とても賢く美しい子だった)満場の拍手を送られた。 また、年収400万以下の人の税金免除が印象に残った。
日本の場合、会社員(独身)……年収100万円以下
会社員、専業主婦、子ども1人の3人世帯……年収205万円以下
会社員、専業主婦、子ども2人の4人世帯……年収255万円以下

計算も複雑で面倒くさく、申請しても、細かく突かれて、受け付けてもらえないことが起こりそう。コロナの援助金もそう、なんでも細く規定しすぎ。私物化で税金使い放題、企業優遇、免税のことを考えれば、要件など細かくしないでわかりやすくザクと実施すればいいのに、と思った。


教育学の博士であるジル夫人とともに、教育環境向上、教育を受ける機会の拡大、援助なども力が入っていたように感じた。退役軍人の社会的困難のサポートのも息子の例を引いて向上を約束。


ヘイトクライムが増えている現状、BLMで警察への批判も強まる中、「警察予算の削減が答えではない」、「予算をつけることが答えだ」は、共和党がどう理解したか別として、冷静で簡明な発言だと思った。
この後、共和党代表による、反対意見だ報じられるのが常だが、今回はアイオア州知事が行なった。バイデンとの対比で、ビジュアル的に、若い女性の登場は際立ったが(いい作戦)、如何せん内容はおなじみの共和党の手垢のついた民主党批判。途中で寝てしまった。


バイデン大統領のState Unionは、全体的の細やかで優しい心配りを感じられた。
これが議会で承認されれば、弱い立場の人たちは、一息つける。共和党は全力で潰そうとするだろうけれど。その理由は、バイデン政権の無能さを演出するためというのだから、どこを見て政治をしているやら。


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