密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ウクライナの写真家ボリス・ミハイロフ氏の作品を思い起こした。

ソビエト崩壊に伴い、1991年独立を果たしたウクライナの状況をカメラに収めた、ボリス・ミハイロフ氏の作品を銀座の佐谷画廊(現在のシューゴアートの前身)で初めて見て、大きく心を動かされた。横長のサイアナタイプ(ブルーの濃淡で映し出される現像法)と同方式のセピアトーンの2冊のカタログがどう画廊から出版され、お財布をはたいて購入した。


次に作品に出会えたのは、上海ビエンナーレで、大きなサイズで展示されていた。
私的に、ベストフォトグラファーだ。
彼は、カメラをおへその辺りに構えて、写真を撮ることが、独特の視点と構図を生み出し、
とても悲惨な状況ながら、詩的で美しく、前に書いたこの地域の言葉、文学に通底するものがある。


彼は今ベルリンに在住であるそうだが(今は作風の変わっている)どのような思いでいることだろう。と思い起こしたので、彼の作品を載せてみる。

これは、戦場から戻った恋人と抱き合う写真、無性に泣けた。


これは、最も有名な一つ、”エデンと地獄” 笑顔で記念撮影風の少女の横で、誰かが路上で亡くなっている。


ネットで拾ったので画質が悪いのだが、この作品を、今、見て欲しかった。


ウクライナの大統領は17歳から60歳までの男性の国外退去を禁止し、戦うことを命じている。だから、家族は父親・兄弟・息子と離れ離れで避難先(があれば)に移動しなければならない。


MSMBCの二ユース映像で、バスに列を作る家族、子供達がパパはどこに行くのと聞いて、わからないのよと答えるママ。キエフでは、人々が火炎瓶で応戦をし始めている。完全武装のロシア兵に恋人とともに火炎瓶を投げ、銃を構える女性もいるだろう。


日本の都市でもいつか起こるから、武装しよう、先制攻撃しようという人たちの国防は、戦争が始まったら、何の役にも立たない。始める手助けにはなる。
銃を扱ったこともない日本の市民にも戦えというのか。ライフルなんてモタモタして撃てるとこまでいかない。自動小銃なんて、まずものすごい音で体が跳ね飛ばされるようだし、完全防音しないととてもそこに身を置けない。自分の身が危ない。火炎瓶の経験者ももう後期高齢者だ。アニメやゲームのようなわけにはいかない。映画でもドラマでもない。


人を殺傷するためにデザインされた銃など持ちたくもないし、近ずかないように注意して行動しなくてはならない。
日常的な軽いたとえだが、今日ハイウエーでDさんが厳しい顔になり、いきなりレーンを変えた。え??と思うと、数台先に車から他の車に怒鳴っている男いて、銃を撃つかもしれないから、そのクレージーガイと同じレーンに移動した(弾が飛んでくる+打たれた人が事故る、というのが理由。D さんは時として冷徹で用心深いのだ。)日本生まれのワタクシは全く気を配れないし、注意もしていなかった。これがフロリダ育ちで銃を持たない人の感覚なんだなぁ。


ところで、数年前、映画館で携帯電話使用のことで、引退警官と若い父親が言い争いになり、若い人が、よせばいいのにポップコーンを投げつけ、その返礼に頭を撃ち抜かれた事件があった。銃のトラブルが毎日起こるSt Petersburgでも、流石にショッキングな事件だった。この元警察官の裁判が、陪審員評決で無罪!!!という驚くべき判決が確定した。
フロリダの陪審員は、白人・老人・タカ派・トランプファンの割合が高い。しかしここまでとは驚いた。そういうわけで、トランプ旋風が吹き荒れた頃、スタバでも大きい声でトランプ批判はしないようにした。撃たれると嫌だから。銃が身近にあるということは、こういう感覚で生きるということだ。
多くのアメリカ人の友人たちは、まず支持政党を聞いてから、溜まったストレスをお互いに吐き出すというのが常。弱虫でも卑怯でもない。いらない争い、不毛で感情的で生産性のない議論はしないようにすることが大事なのだ。つまらない諍いは避ける、これ大事。


アメリカは、日常でも非常事態でも、武力が何も解決しない、ただ犠牲だけを招くとこを嫌という程の失敗をして知っている。だから今回はそうではない方法を探っている。
無力で弱腰と嘆くなら、勇ましい議員の方々せめてゴールデンウイーク恒例のヨーロッパ視察なんてやめて、紛争地域に体験に行ったらいい。あっという間に後悔する。
日本国民を変な方向に引っ張るのはやめてくれ。


戦争を起こさない、起こさせない、これしか日本のできることはないのだ。
歴史修正主義などといういやらしい真似をせず(歴史戦?!!何馬鹿なこと言ってんだ。)被害を与えた相手国の不快になることは自粛する(国の代表は特に!!)。
質のいい製品を輸出し、いい貿易をし、文化・エンターテイメントを交流させ、理解ある関係を深め、困っていたら手を差し伸べる。その方がよっぽど国防になる。


跳ねっ返りの夢見がちなバカな権力者たちを抑えるために、憲法が9条は絶対に必要だし、その精神に、もう一度きちんと向き合って理解することが必要だ。


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