密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

プーチンの目指すもの

これは、素人の妄想である。
今回のプーチンの行動を容認することは今後の世界秩序のあり方を変えてしまう可能性がある。プーチンの狙いは、国際法の無力化。欧米は何もできないことの証明。成功すれば、ロシアにもう怖いものはない。


いつ何時自衛の理由をつけて、侵攻できる。例えば北海道でも。日米同盟、米国の犬の日本が、自国にどこでも米軍基地を置けるのだから、それがロシアを侵略できるから、それを、特別軍事行動で、防ぐ、という名目で、択捉島と色丹島に地上軍部隊(戦車、装甲車、各種火砲、対空ミサイルなどが配備されている)をジリジリと増強し、いきなり攻めむということも考えられるし、扉が開けば、北朝鮮も援護射撃?  


錦の御旗に掲げるのは、欧米支配からの脱却。以前どこかの無謀な小国が掲げた大義名分を思い起こさせる。


もちろん、ロシア・ウクライナ・ベラルーシあたりの長い因縁に起因しているのは当然で、それがNATOの所為だ、オバマの所為だという見解をされる識者・専門家の分析はある意味では正しいのかもしれない。


それでも、今、この周到に準備して、速攻で攻め込むみ、短期に制圧して、地勢をまた既成事実化してしまえば、いかに国際社会が連携しようと、国際法がどうあろうと、止める力はない、という結果が露呈し、敵対する欧米の、彼プーチンの認識でいう干渉を排除し、ロシアは、存在と影響力を増大できる。


しかし、国際社会から孤立し、経済制裁、兵糧攻めを長く続けられれば(かつての安倍・日本のような裏切り者が出ない限り)間違いなく国力を消耗し、プーチンの目論見は潰え、国内の支持も失い、地位も権威も失う。プーチン帝政は衰退し消え失せる。戦争責任を問われるか、国民に吊るされかねない。


実際、多くの反戦デモが、各都市で起こり、千人を優に超える逮捕者を出し、粛清に走っている。今までプーチンは国民の人気も高く、演説も国民感情のツボを押さえ、ロシアの衰退を嘆き、敵を想定し、民族の誇りを謳う(ヒットラーみたいに)。それは成功していた。しかし、国民を盲目にできていなかった。攻め込んだのが、イギリスやアメリカならどうだったかわからないが、文化や歴史を共有してきた、同根の民族で、その国の無辜の市民、彼らの生活を破壊する様に、同調できるはずもない。メディアを掌握しても、インターネット時代の国民の情報はコントロールできない。プーチンは国民の英雄とし国民を掌握したが、独裁洗脳国家を完成させていなかった。


プーチンは、優秀な軍略家で、冷徹で意思の強い軍人だ。欧米の力が、自分の重しになっている現状をひっくり返したいと思ってきただろう。だから、アメリカ大統領選に干渉し、アメリカを無法化・弱体化させる大統領選出に一役買った。東の小国の阿呆を操り、彼の未来に駆け抜けるご奉仕をさせた。彼は阿呆操りがうまい。色々な部分でマメに、地味に詰めてきた。まさに、悪魔のように細心に、天使のように大胆に(黒澤明)だ。
しかし今回は、、、どうだろう。


岸田さん、欧米の経済制裁の全面協力、それが正しい。ただ、踏み込んでもっと制裁!!と言い出して、ロシア大使から、相応の報復を宣言される。本当に日本は舐められている。
(しかしロシア大使もひどい顔してたな。プーチンには逆らえない、彼も辛いだろう。)
勇ましさに憧れるわりに何もできない覚悟もない日本は余計に前に出ず、歩調を合わせて進む方がいい。自国の過大評価、これが日本の愚かしさだ。
いくら高い兵器を揃えようと、CGで万全のシュミレーションしようと、タフな訓練を積んだ自衛官でも、実戦経験、戦争慣れしていない、ロシア・ウクライナ・中国の兵士たちに比べれば。人数も少なく、メンタルも弱い。勇ましい愛国な人たちの目の上のたんこぶ、9条を取っ払い、戦争できる、国が国民の人権の上にくる改憲をしても、格差社会を徹底し、アメリカのように、貧しさや飢えや、人生の絶望的現状から、未来を切り開くチャンスとしての兵役を確立するには、まだ十年以上かかる。いや日本の上級国民はケチだから、消耗品の人々が、未来を切り開くチャンスんある様な扱いはしないんではないか。結局、何十年経っても、立派な日本軍は、中国にもロシアにも全然勝てない。


日本は、自衛のための先制攻撃なんか仕掛ければ、相手は思いっきり反撃できるし、安倍晋三的理屈は、国際社会で通用しない(プーチンの理屈と同じだし)。
『日本君が先殴った〜!!』『だって中国君が、殴りそうな目で僕を見てたから』の場合、『殴りそうな目で見てた』は一方の主観。頼りのアメリカ先生も、かばいきれない。せいぜい、喧嘩両成敗に持ち込んでも、先に手を出したペナルティーを追うのは、日本君だ。


それでまあ、うまくいって、喧嘩の原因の”尖閣諸島”を差し出して、ごめんなさい。アメリカも中国の勢力拡大に苦い顔をしても、屁理屈で先制攻撃を仕掛けて日本にはなんの理にもないので手打ちに協力はしてくれるかもしれないが、加勢はしない。中国にとっては飛んで火に入る夏の虫だ。


戦争を仕掛ける国になんの理もない。先手必勝!!短期決戦!!がうまくいかないことは、パールハーバーで思い知ったはず。そして、今回プーチンが、兵糧攻めと国内世論の挟み撃ちで諦めることを祈っている。(核兵器や壊れた原発を使うようなクレージーでないことも祈る)武力と武力の戦いは消耗戦なだけで不毛だ。
国連と欧米は新しい戦い方で勝利してほしいし。以後国際紛争解決のモデルとなってほしい。プーチンが絶対引かないとしても、ロシアの人々の世論が動かすことも期待できる。
それにしても、ウクライナ大統領も、市民の武器を持たせ、最後まで戦いを喚起している。
第二次大戦下、ウクライナ兵は、その強さタフさ残酷さで名を馳せたそうだ。今回もロシア軍の降伏の呼びかけを拒否し、全滅した部隊があるという。大統領も、気持ちはわかるが(日本軍部もそうして人々を先導した)馬鹿げたことを鼓舞するものではない。
今回は、誇り高き討ち死によりも、逃げ回り、命を惜しみ、時間を稼ぎ、制裁が効いてロシアの疲弊を待つべきだと思う。ウクライナの都市を、武力で奪い取っても、ロシアにはなんの権利もない。


今、国会でいきり立つ人々は、夢見る軍国青年団でしかない。いい加減にしてくれ。


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