密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

20年経った、追悼911

20年前、この衝撃のニュースを日本で聞いた。即座に、Dさんに電話した。たまたまマンハッタンにいたりして、、などという心配もした。幸いウエストチェスターの職場にいて、泣き叫んぶ女性たちを宥めていたそうだ。情報が交錯し、ほとんどの人がパニック状態だったと聞いた。


個人的影響は、移民政策の強化の懸念。実際、非常に厳しくなり、また届出後の対応がものすごく遅くなり、移民局も混乱状態が続いた。日本人であるワタクシはそれでも、ひどい対応を受けなかったが、中東系はもちろん、ロシア・ブラジルなど、偽結婚が多い国から来た人は、大変だったようだ。ブラジルから来た友人は、あまりに失礼な質問にブチ切れて、騒ぎになった(ハズバンドが呼ばれホローして事なきを得たようだが、さすが情熱の国の人だなぁと感心した)


バイデン大統領夫妻は、NYグランド0〜国防総省(ペンタゴン)〜ペンシルベニア州シャンクスビルと三箇所の式典を回った。
オバマ大統領はNYグランド0の式典に参加した。

ロウアー・マンハッタンには旅客機の激突を受けて崩落した世界貿易センタービルがあった。ビルの北棟には2001年9月11日午前8時46分にアメリカン航空11便が、南棟には9時3分にユナイテッド航空175便がそれぞれ激突した。その後南棟は9時59分に、北棟は10時28分に崩壊した。
バイデン氏は追悼式典の後同市クイーンズ区を訪れてからペンシルベニア州シャンクスビルを訪問する。同時多発テロではシャンクスビル近郊にユナイテッド航空93便が10時3分に墜落した。
このテロではワシントン郊外の国防総省(ペンタゴン)にも9時37分にアメリカン航空77便が激突した。
国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビン・ラディン容疑者(11年に死亡)がこのテロを首謀し、19人の男が米東海岸から西海岸に向かう計4機の民間機をハイジャックした。同テロの犠牲者はニューヨークとワシントン、シャンクスビル郊外を合わせて2977人に上る。


本来キャピタルビルディング(議事堂)の狙った飛行機は、乗客たちの決死の抵抗で、ペンシルベニア州シャンクスビルに墜落した。ワシントンDCに突っ込まれたら、ホワイトハウスの近いし、大統領や、政権スタッフ、議員が巻き込まれたら、アメリカは機能停止状態になっただろう。乗っ取りの直後から、家族に電話したり、メモを残したりしていた人が大勢いた。そのことが記事になると、涙しないことが不可能だった。自分ならどうしただろうと、、、みんな立派に家族への思い、そんな時でもユーモアを交えていたりして、怖かっただろうに、しかも、男性たちが打ち合わせて、乗っ取り犯に抵抗をして、議事堂攻撃を〜多分彼らは、どこを攻撃するかは分かっていなかっただろうけれど、それでも、より大きなさんじを食い止めた。


この後しばらくは、飛行機に乗ると、着陸すると、拍手をする、という行動がポピュラーになった。


アメリカの中東との戦争の口火を切った、当時アメリカじゅうがヒステリー状態で、それを利用して、イラク戦争に誘導したブッシュの政策に対しても、民主党議員でさへ反対を貫く人は少なかった。その諸悪の根源、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領は、このペンシルベニア・ジャクソンビルの式典の参列したが、演説で、米国は国外からの暴力だけでなく、国内で生まれる暴力の危険にもさらされていることが分かってきたと指摘。両者の間に文化的な共通点はほとんどないが、「多元主義の拒絶、人命軽視、国家の象徴を汚そうとする意思」が共通する「汚らわしい精神」の産物だと述べ、「これらに立ち向かうことが私たちの継続的な責務だ」と強調した、というのだから、とんでもねぇ!!!対立分断憎悪と暴力を生み出した、トランプ政権の援護射撃か!!本当に共和党は、”愛国の戦い”が大好きだ。
対立敵対力比べでないやり方が求められているというのに、さすがトランプ以前の最悪大統領だ、とムカついていたら、
ブッシュ氏は11日の演説で米国内の分断を嘆き、同時テロ後にみられた結束の精神とは対照的だと主張。米国民は当時、イスラム教徒への偏見を否定して、移民や難民を排斥せずに受け入れる姿勢を示したと振り返り、「それが私の知っている米国だ」と語った。
というのだから、やはりトランプは別格
この日はオバマ元大統領も含めて、同時テロ後の歴代大統領のうちトランプ前大統領以外は全員、同時テロの追悼行事に参加した。


そしてこの日、FBIが多発テロに関する機密一部を解除した。

ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は11日、2001年の米同時多発テロ事件に関連する捜査記録の一部を機密解除し、初回分を初めて公開した。
バイデン米大統領の大統領令を受けたものだが、相当な編集を加えた上での文書公開となっている。事件から20年を迎えた節目での開示ともなった。
機密解除された文書は2016年のもので、ハイジャック実行犯の少なくとも2人に提供したとみられる後方支援の疑惑に関する捜査の詳細が記されている。この後方支援にはサウジ領事館のサウジ人館員と米ロサンゼルスにいたサウジの情報機関要員と疑う人物が関係していたという。
文書には、ロサンゼルスにいた学生と称するサウジ人にFBIが疑惑を募らせることになった多数の関係筋や目撃者の証言も含まれていた。FBIはこの学生をサウジの情報機関要員ともにらみ、ハイジャック犯2人への旅行面での支援、宿泊や資金援助での便宜供与に深く絡んでいたともみていた。
バイデン大統領の公開命令を受けワシントンのサウジアラビア大使館は最近、FBI捜査記録の開示を歓迎するとの立場を表明。同国が同時多発テロ事件の共犯であるとの疑いは全面的に間違いであるとも主張していた。
バイデン氏の大統領令は、同時多発テロ事件の遺族らが送付した書簡に対応したもの。書簡では、サウジ政府当局者がテロを支持し関与していたことも示唆していた。
遺族らの書簡送付後、米司法省は公開に向け、事件に関連しこれまで機密扱いとなっていた情報や文書を見直すと発表していた。


アフカニスタン米軍撤退 亡命を求める人々がまだ取り残され、政府の毛帰任ある交渉が求められている。テロリストとして裁判を受け、無罪を主張し続けている人もいる。

9・11のテロ計画で訴追された被告5人の公判は、現在もこう着状態が続いている/Bill Hennessy


被告5人は全員が死刑となる可能性があり、また全員が厳しい拷問を受けてきた。
被告の弁護士は8日、「拷問の影響は法廷でいつも残っている」「毎日対処しなければいけないものだ」と語った。
弁護士らによると、被告5人はCIAによる拘束中に拷問を受けた影響で、さまざまな健康上の問題があるという。


トライアル前の審問に入って9年目にして、弁護士がどんな証拠を得られるかをまだ議論しているという現状は、本件が終結から程遠い状況を示している。そして、9・11の犠牲者遺族に正義をもたらすという目的達成への道のりもまだ長いことを物語っている。


当時イスラム恐怖症で、またヒステリーに陥っていた、警察・FBI・軍による、容疑者・捕虜への拷問が多発していた。今一度、その点を明らかにして、証拠に基づく裁判が行われなくてはならない。


20年経っても、911で家族を友人を亡くした人々の心の傷は癒えていない。


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