密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

楽観放置対策が醸造する東京株

日本のコロナ対策は、基本的に、死亡者・重症者が他国に比べて少ない、と言う、今までの幸運の上に楽観論、政権浮揚目当ての目先対応でやってきた。
勿論、始まればなんとかなると、五輪も、具体的撤退基準を示さず強行。ただ悪いことにこれが、瀬戸際だったデルタ株流入を許し、現在に至る。


実際政府は、感染者数は増えても、若者が大半で軽症者ばかりだとか、人流は減っていて、ワクチンが進めばいずれ消えて無くなる、と言う、無策楽観論を押し通している。


しかしきたした五輪ラッシュでも、支持率は上がらず、8月中旬には4000人越えと予想された東京の感染者数は8月を待たず、達してしまった。


それでも、ワクチンだのみ、夢の新薬だと、まだ夢の中だ。
しかし、COVID-19が様々な変異を繰り返そうが、死亡率は低く、死亡率の高い高齢者はワクチンで守られている、若者は自覚症状はないのだから、見えないものはなかったこと、ほっておけば、自然に収束するのを待つ、これで何か問題ある?そんな考えの人も多く見かけられる(菅さんも基本そう言う考えだが、支持率とのチキンレースくらいの持っているだろう)しかし、COVID-19の死亡率が低くても、その間の経済停滞による倒産や失業での自殺者数は増え続けている。しかし、生産性重視の現政権は、別ん深刻な損失だとは思わないだろう。それより目先の希望とやってる間でごまかして選挙を勝つこと、が重要だ。 
先の希望;新薬などは、入院軽症者のためであり、これについては今日、当の菅総理が、「重症リスクの高い人以外は自宅療養」発言で、トランプ御用達の新薬など絵に描いた餅と自ら認めてしまっている。


とはいえこうした迷走で鼻先を引きづり回し、時間を稼ぎ、選挙の時に、北朝鮮でも中国でも持ち出して、携帯値下げいて、GOTO〜で業界にバラマキをして、なんとか逃げ切ろう、そんな甘い期待を抱いている?


ただことはそういう、政治家のテクニックでどうこうできる問題から離れている。
専門家が、より強力でワクチンに大勢のある変異種の出現の可能性に言及した。

ロンドン(CNN) 新型コロナウイルスのワクチンが効かない変異株は「ほぼ確実に」出現するだろうと予測した英学会の研究論文が、英政府の緊急時科学助言グループ(SAGE)の公式サイトに掲載された。
この論文は査読を受けておらず、まだ初期段階の理論的な研究に基づくもので、そうした変異株が出回っていることを裏付けるものではない。
論文は7月26日付で、SAGEのサイトには同月30日に掲載された。
学術チームは、新型コロナウイルスの根絶が見込めない以上、今後も変異種は出現し続けるだろうと「高い確信」を持って予測。「最終的に現在のワクチンの機能不全につながる抗原変異が、徐々にあるいは断続的に蓄積する」のは「ほぼ確実」とした。
その上で、ワクチンが効かない新たな変異株が出現する可能性を減らすため、当局はできる限りウイルス感染を減らす対策を続けなければならないと提言している。
さらに、入院や感染を防ぐだけでなく、「高い持続的なレベルの粘膜免疫」を獲得させる新ワクチンの研究に力を入れるよう勧告。その研究は、「ワクチンを接種した人への感染や、接種した人からの感染を減らす」ことを目標とすべきだとした。
新型コロナウイルスのワクチンを製造する複数の企業では既に、新しい変異株に対応するための研究が進められている。
論文では、過去数カ月の間に出現した変異株は、ワクチンによって獲得された免疫の影響を受けにくくなってはいるが、完全には免れていないと指摘する。
しかしそうした変異株は、ワクチンが広く普及する前に出現したと述べ、「ワクチンがもっと広く普及すれば、ワクチンで獲得した免疫を回避できるウイルスにとって感染の優位性が高まる」と警告している。


ウイルスは、一定の周期で変異しており、つまり感染収束をだらだら伸ばしていれば、変異する。その変異の中に、より強力な感染力、および現ワクチンに耐性を持つように変異する。だから、死亡率が低いとか、症状が軽い、とかそのうち治るなどと言っていると、より難しい局面を招くことは必須だ。しかも五輪のように選手村内でワクチン接種率が高い環境でワクチンに耐性を持つように変異する、そしてより感染しやすい、手つかずの人々を媒体に広がる。ワクチンがある、人流が減っている(わけないのだが)とおっとり構えて、メダルラッシュに浮かれているうちに、ワクチン接種速度など等にデルタ株に追い越され、そのかげで新変異種が醸造される日本の環境こそ、COVID-19の発展繁栄に寄与する社会体制であり、COVID-19にとって安心安全の繁殖環境だ。


初めの取り組みも甘ければ、肝心のところで妄想レベルの決定を強行し、そしてとことん詰めが甘い。


保守層に反発で、二度接種が45%で停滞したアメリカ(一度でいいやと思ってしまう人も一定数いる)は、今、まさにより徹底した対応を始めている。デルタ株に保守的州(赤い州)の蔓延で、さすがに、命の危機を感じた人々が、迷信とプライドを捨てて接種を受け入れ始めている。

(CNN) 米国で新型コロナウイルスワクチンの接種回数が増加している。ワクチン接種は数週間にわたって停滞していたが、新型コロナウイルスの新規感染者数や入院患者数が増えるなかで、明るい兆しとなっている。
米疾病対策センター(CDC)によれば、7月31日に報告された接種回数は81万6203回で、5日連続で報告数が70万回を超えた。CDCの1日の発表によれば、接種回数は全体で3億4645万6669回となった。
7日平均の接種回数は66万2529回と7月7日以来の高水準となった。
CDCの1日のデータによれば、ワクチン接種を完了した人数は1億6840万人と米国の人口の49.6%に相当する。12歳以上のワクチン接種対象者でみれば、ワクチン接種を完了した人の割合は58.1%となる。米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長はCNNの取材に対し、デルタ株による最近の感染者数の急増によって、ワクチン接種をためらう人の気持ちが変わればいいと考えていると述べた。
7日平均でみるとワクチン接種を完了した人の数は1日当たり24万7385人。
7月31日は、3日連続で1回目のワクチン接種を完了した人の7日平均が40万人を超えた日となった。前回この数字が40万人を超えたのは、米国の独立記念日にあたる7月4日の週末だった。
それでも、この数字は4月14日のピーク時よりも低い水準となっている。当時は新たにワクチン接種をする人の数は7日平均で約200万人に達していた。


より強力な変異株出現までに、集団免疫獲得に必要な70%を達成し、また3度目のワクチン接種、新ワクチンの開発、治療薬(特に経口投与できるもの)の開発研究・治験が並行して進められている。


日本で菅総理が11月までに全国民の二度接種完了、などと言っているのを聞くと、全く信じられない。日本の政府にそういう能力・努力は一切感じられないし、それゆえ、国民から判断される材料を与えないために、基準も情報も明確にせず、思いだの自負だのでしか話をしない。


幸い、今はインターネットの時代だ。政府の意味のない工法などもう信じずに、海外の情報を収集し、自分の頭と目で判断し、あと2〜3ヶ月後に待つている、自分たちの命と社会を救うチャンスを棒に振らないようにしてもらいたい。



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