川内議員は、いい質問をする聡明で誠実な議員だと認識している。その川内氏が、２１日、東京五輪について「陛下が開会式で大会の中止を宣言されるしか、もはや止める手だてはない」とかなり愚かなツイットを投稿したという。

立憲民主党の川内博史政調会長代行は２１日、東京五輪について「陛下が開会式で大会の中止を宣言されるしか、もはや止める手だてはない」とツイッターに投稿した。天皇の政治利用だとの批判がインターネット上で相次ぎ、川内氏はツイートを削除した。
　
川内氏は別の投稿で「このまま五輪に入ると感染が拡大し混乱を引き起こすだけだ。しかし誰も止められない。この状況は異常だと言いたかった」と意図を説明した。
共同通信の取材には「天皇陛下の政治利用のつもりはない。誤解されたので削除した」と語った。
意図？つまり誰も止められない＝天皇なら、現人神でなら止められる、という、メタファーだとでもいうのか。しかし中止の宣言を求めてしまうのは、もう議員としての責任放棄と、憲法解釈に問題ありと言われても仕方ない。『誰も止められない。この状況は異常だ、と言いたかった』では川内氏を含めた、立民のどの議員が五輪中止デモに参加しているのだろうか？共産党田村議員は、誰も止められないなどと嘆いていない。

五輪中止　最後まで求めていく　2021.7.19

天皇に頼る前に、まだまだやらなければならないことがあるだろう。宇都宮健児さんをはじめとする市民グループは諦めていない。無料ですよね、、、と、自分たちでは止められませんよね、、、というのはこの人たちに失礼だと思わないのか。
だから、立民はイマイチなんだ。

そもそも、こんなこと期待されては、天皇が可哀想すぎる。自分の気持ちとしてはは、こんな国民の困難の上の五輪なんて、とんでもないと思っていても、自分の意見を言えば、政治的発言だの、憲法違反だのと、ごたごたが起きる。そこで拝察、そして喜びを削る開会宣言。象徴天皇は苦渋の中にある。きっと一番無力だと感じておられるかもしれない。

天皇の政治利用はいけないとかいうけれど、安倍政権などとことん政治利用して、平成天皇に非常な不快な目に合わせ、今上天皇にも、即位の時に、やはり丸出しの国粋主義演出をぶつけて、政治利用してきた。天皇を政治利用しない政治勢力など、歴史的にいなかった。
それを、日本国憲法の下、天皇自身が象徴天皇に徹する並々ならぬ努力と、象徴とは何かという自問自答、思考を積み重ね、時代の息子とも語らったであろう、そうした真面目さ、真摯さの上に、人間として当然の感情、自由、人権も犠牲にしている天皇という生きる象徴に身を捧げている、一人の人間、またその一族に対して、浅薄な期待や、浅薄な利用、憲法論議の題材にしてしまうのは、酷である。

幼児性愛認識の問題を起こした本多平直議員など、騒がしく下品で好きではないし、こういう人は、センスがとことん男様なので、よほど根本的に認識を改めないと、リベラルの議員とは認められないから、彼についっては、消えてくれて構わない。しかし川内議員はこんな愚かな弱音を吐くなんてことをして欲しくない。今回の発言は、エリート集団・立民の、ある種の象徴的弱さのように見える。しっかりしてくださいよ。こんなんじゃ政権交代できないよ。

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