密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

自分の身は自分で守るアメリカ流〜体操チーム選手村を「脱出

まあ。こうなるよねぇ。アメリカ女子体操チームは選手村を「脱出」しホテル宿泊を決めた。これまでに3人の選手の新型コロナ感染が報告されている選手村では、選手の安全を管理はできないと判断。

東京五輪の参加で来日しているアメリカの女子体操チームは、大会期間中に「選手村」に宿泊しないことを決めた。複数の海外メディアが報じた。代わりにホテルに宿泊するとしている。

中央の彼女が、今アメリカのスーパースター シーモン・バイルス 少女時代から卓越した演技で、米体操界を牽引し、今最高潮と言われている。2013年世界選手権の時は、本当に可愛くって、リオで金メダルの女王で堂々たる貫禄。五輪はそんなに興味のないアメリカ人でも、女子体操チームには注目している。


NBCによると、 コーチのセシル・ランディ氏は、7月19日にTwitterで「私たち全員で決めたことでもあります」と投稿。「オリンピックの経験にとって理想的ではないことはわかっていますが、パンデミック時には理想的なものは何もありません。ホテルであれば、選手や私たちの安全をより管理できると考えました」


アメリカ女子体操選手のうち、千葉県印西市内で事前キャンプをしていた1人の新型コロナウイルス感染が確認されている。


CBSによると、感染が確認された選手と、濃厚接触者となった別の選手の計2人は隔離されているという。


選手村では、20日までに3人の選手の新型コロナ感染が報告されている。


大会組織委員会は、NBCの取材に「個々のチームのパフォーマンスの決定についてコメントする立場にない」として、選手村からの「脱出」への見解を示さなかった。



日本側としては相当困っていることだろう。しかし、これがアメリカだ。自分の身は自分で守る。それを拘束するには、相当しっかりした契約、しかも双方、内容に合意契約が必要で、一方的に押し付けられたルールブックなど、いざとなれば、従わない。シッツ条件剥奪など持ち出そうものなら、法廷闘争もあり得る。


ルールを守るには納得が必要。ルールは絶対出なく、その精神を遵守すれば一語一句守ることなどしない。一語一句守るなど多民族国家絵は意味をなさない。そして、最後は自分が決める。正しいか正しくないか。そしてその結果において、社会との折り合いを法がつけるだろう。だから、人々は納得できるルールを作り、公平に調停できるシステムを作って社会を維持している。


これはアメリカ気質の良し悪しである。悪い方は、銃で身を守るという人がたくさんいて、身を守るより、事故を起こしたり、カッとしてとんでもない自体を起こしたりする。マスクを自由の剥奪のように忌み嫌い公共の福祉のためという論争でも、絶対譲らない。


ルールだ、もう決まったことだと言われたら多少理不尽でも言うことを聞く。いうことを聞かない人に対しては不平等だと攻撃を仕掛けて、みんなが同じ行動をとることをよしとする、そういう国民性とは根本から違う。またそういう国民性に乗っかって楽に支配してきた政府の考え方が国際社会に通用するはずがない。


ただし、これをOKにするということは、経済的に余裕のある大国は、同じ選択をする可能性が出てくる。まず中国は独自の考えで行動したいだろう。彼らは選手村の安全対策に不安を口にしていた。部屋の設備に不満のロシア、食事に不満のフランス、当然イギリス、カナダも独自の考えをしめすだろう。これは選手村の位置付けそのものが崩壊することを意味する。


アメリカ側もただの、無法者わがままで主張しているわけでもない。彼らは日本の感染防止対策が信用できない、と断じたのだ。命と健康、アスリートとしての将来がかかっている問題なのだ。だから彼女らには選手村滞在の拒否権があると思う。


まあ、オリンピックの前から、日本の感染対策は、国民の善意と良識頼りで、政府として対策なんてものしてないも同じだったし、運よく感染者が少ない、のに、医療崩壊や自宅、搬送中死亡者を出していた。海外の人から見れば、結構曖昧で不安。方針もコロコロ変わるし、やることが一貫していない割に、無駄な締め付けルールばかりが多い。とてもやってられない、となるのは当然と言えば当然。


果たして、このアメリカ女子体操チームの行動が、今後の選手村運営にどれだけの混乱をもたらすか・・・Wait and See.


追伸
卑屈な反米感情と、女性蔑視で、彼女たちをネットで叩いて、匿名日本人のいやらしさを世界にさらすようなことは絶対しないでほしい。
こういう行動の大元の原因は、甘くていい加減な感染対策と受け入れ態勢を作った日本政府とJOC 側にあるのだから。


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