密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

無観客でも五輪ファミリーは観戦、言葉遊びは止めろ

日本政府、特に官僚は言葉遊びを多用する。今回もそうやって全く理屈に合わない理不尽を押し通そうとしている。
7日の都内感染者900人代を受けて、出したくなかった緊急事態宣言を発令。無観客実施に舵を切った。ところが、無観客なので、主催者側として観覧・観戦を認めるという、詭弁を弄した方針を出した。

政府は8日の参院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックのために来日する国際オリンピック委員会(IOC)や国際競技団体、スポンサーらは、緊急事態宣言の発令により東京都内の会場が無観客となっても、観客とは別の主催者側として観覧・観戦を認める方針を示した。
内閣官房の担当者が、野党から無観客になった場合の関係者の扱いを問われたのに対して「大会運営関係者は他のスポーツイベント同様、主催者側であり、観客に含まれない。無観客になった場合も、それとは別に考える」と説明した。
 政府や都、IOCなどが6月21日に開いた「五者協議」でいったん観客上限を1万人と決めた際も、大会関係者は観客1万人の枠外としていた。
 質疑では、新型コロナウイルス対策のため、大会関係者の行動を管理する職員については「宿泊施設や競技会場などにそれぞれ置いていく。万単位の関係者を一対一で管理するわけではない」と述べた。(大野暢子)


ふざけるな!!と4度目の緊急事態を受けた都民は叫びたいだろう。だいたい無観客はなぜ無観客にしなければならないのか?といえば、感染防止。IOCや国際競技団体、スポンサーらは特別で感染しないの?COVID-19はその辺の忖度はしない。たとえ彼らが、ワクチンを2度打ち終えていても、感染はするし感染させもする。出場選手やその関係者は、出場資格剥奪という罰則は重く、無断外出などへの抑止になるが、それこそ、全てが自分たち中心に回っているような、大金持ちの五輪ファミリースポンサー招待客は、もっと始末が悪い。


当然VIPルームでの飲食は要求するだろうし、その準備はワクチン接種半ばかまだ終えていない日本人スタッフや業者がするのだ。彼らの唾液のついた食器の後片付けや、トイレを含む部屋の清掃、こうした”交流”が、白い貴族と黄色いサーバントの間でくり広げられる。
そしてサーバントは、公共交通機関を使って、自宅に戻る。


この特別枠観客の人数は?と調べてみたが、どこもはっきり載せていない。
一万人観客時に、こんな感じに触れている。
大会関係者によると、開会式の来場者は一般客や招待客らを合わせて約2万7千人を想定していた。この招待客らを減らす調整を組織委などは進めている。しかし、大会の簡素化に伴い、入場行進が認められなくなった役員が観客席に座る必要があるなど、関係者の大幅な削減は困難という。

曖昧な書き方だ。無観客なら単純に2万7千人マイナス1万人で1万7千人か。スポンサー招待客の中には家族で来る場合もあるだろう。ワクチンを打つことができない12歳以下の来客は何人なのか?も小さな問題ではない。また、若い選手たちが行きたいとすれば、クラブとか騒げる場所だろうけれど、今議題に上ってる、個室のあるレストランというのは、明らかにIOC関係者やスポンサー招待客の要望だろう。彼らの接遇に一体どれほどの日本人スタッフが動員され、危険にさらされ、どれほどの血税が消費されるのか?


彼らの、ホテル代飲食代交通費は誰が払うのか?どれだけの金額になるのか?も明かされていない。五輪は選手たちのもので、その場で記録を競いたいという気持ちはわかる。しかし、このIOCや国際競技団体、スポンサーらは、この非常時にわざわざやって来なくてはいけない、何の必要があるというのか。
金を出した?それだって、宣伝効果や協賛物資で元をとるためで、自分たちの楽しみはオプションだろう。開催準備を取りまとめた?としても、一般人と同じルールを守るのが、バッハさんの言った『我々も犠牲を払わなくてはならない』という発言の本来の意味だろう。


日本政府は、一体どこまで、黄色いサーバントに徹するのか。五輪を自分たちだけが観戦できる特別待遇は、彼らを歓喜させ、日本国民を激怒させる。こういう図を隠すために一万人観客や子供達の動員をしたかったのだろう。


ところで、当然子供達の観戦は取りやめだよね?無観客でも、その枠以外の招待客は認めるのだから、その枠外の子供達動員はまだ生きている?ここが心配なところだ。


とにかく、本質を考えず、表面的な言葉遊びで、済ませていいほど、事態は甘くない。
このご招待客から感染者だ出て(デルタ株が猛威を振るうイギリスからだってたくさんくる)、彼らグラス片手に興奮して観戦するVIPルームでクラスターが起こり、発見されないまま、彼らを送迎する運転手に感染し、彼らのお楽しみの個室をサーブする日本人従業員に感染し、ホテル従業員に感染し、その家族、通勤中の電車内で観戦する。デルタ株はもう主流と言っていい、それが蔓延する恐れが十分ある。


例外を作っては、ルールなどないも同然だ。それも、彼らのご機嫌が例外として許されるなど、もってのほか。不慣れな国で薬を買いに出た、ルワンダの選手には、出場権剥奪をいいわたしておいて、あんまりにも不公平。もし彼がアメリカ人のメダリストでも同じ対応をできたのか、疑わしい。


白人優位主義が根底に染み込んだ、そして自分たちは名誉白人だと思い込み他の有色人種を蔑視する、そういう体質が露わな、右翼保守政党の自民党、その生粋で組織する内閣、そのトップのパワーフリークの総理大臣。御都合主義五輪は無観客で開催される。隣国韓国でもデルタ株の猛威に晒されてる。開催まで、あと12日、何が起こるかわからない。


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