密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

今”いだてん”を見てみる。五輪ってなんだ?

NHK大河ドラマ史上最低の視聴率だと評判の高かった”いだてん”
英字幕が手に入ったので(前半のみだが)Dさんと一緒に見ている。さいきんDさんは宮藤官九郎のドラマがお気に入りなので、では史上最低の視聴率の”いだてんを見てみる。
オリンピック中止、日本政府・東京都・JOCそして、IOCの傲慢強引が幅を利かせ、日本国民に犠牲を強いる(どう言い繕っても、結局犠牲を強いられるのは、日本国民でしょう)


そんな時、日本人にとってオリンピックとは何か?を題材にし、国策ドラマには決して堕さないだろう宮藤官九郎のドラマを見るには、いい時期だ。
彼だどこで妥協し、どこで意地を見せたか興味がある。


まず、日本では(他国でも)スポーツを国威高揚につかxつったのがオリンピック。
特に戦争デビューで息が上がっているとはいえ、まだまだアジアの小国、田舎者の日本を世界レベルに引き上げよう!!という意気込み。純粋まっすぐマラソンばかの金栗四三は、お国のために命がけで走るという、第二次大戦の悲劇を生んだ大和魂全開で頑張るが、彼は常にヒーローになり損ねる。お国がケチで一般人をだまくらかして自己責任で、渡航費用を選手に押し付ける下りも、日本の指導者体質が丸見えだし、アントワープ五輪で完走を果たした金栗四三をメディアが袋叩きにするところも、何十年経とうと変わらない日本人気質。


それでも男様が大江ばりの時代に、女子にスポーツをという、これも純粋な金栗四三とそこで目覚めた女子学生たちの独立の機運など面白く見ている。


落語好きの宮藤氏は、きっと国策オリンピック推奨ドラマにさせないために、対比的にどう時代の落語家古今亭志ん生(北野武の滑舌が悪すぎて、、、、でも、お気に入りの西田敏行では、無頼・無法者感が出ないから、たけしなんでしょうけど、もうパワー消えた感が、否めない。森山未來くんは尖っててとてもいい。)をとうして、政治の思惑など深く考えない市井の人々と彼らにとっての五輪を描いている。


前半だけでも、第一次大戦、スペイン風邪の流行・関東大震災、と困難に苛まれる。
特に、スペイン風の影響が消えぬ中のアントワープ五輪とこの東京五輪をなぞらえる人もいるが、1919年スペイン風邪第3波、1920年には下火になっていた。日本も1920年1月〜2月に流行したようだが、アントワープ五輪4月〜9月、状況は比べ物にならないというより。第一次大戦の傷跡、感染病収束の五輪といえたと思う。
皇国良民意識の高い当時であっても、感染蔓延の真っ只中に、五輪をやる馬鹿はいなかっただろう。


選手がかわいそうという理由で、この感染拡大、変異株蔓延の只中に五輪をやる、という思考回路は理解できない。いだてん(前半)を見ていて、もちろん、それぞれ己の夢や理想を追いかけて、今日の様々な道筋を築いたのだろうけれど、そういう物語は五輪だけじゃない他にもたくさんある。
同じNHKドラマの”まんぷく”のインスタントラーメン+カップラーメンには、研究者の偉大さが詰まっていた。その後食べるたびに感謝の念が湧くくらい。


それにしても、当時はそれが普通だったのだろうけれど、良妻賢母、夫を見守り支える妻像ばかりに、些かうんざりするのがNHKドラマ。


それでも金栗四三の妻さえは、超人的な忍耐に加え、夫をどやしつける迫力と気骨を持ち、彼の生徒たちは、教師を”パパ”と呼び、彼の解雇にバリケードを築く勇ましさが楽しかった。それは金栗四三という人物が、自分の信念にまっすぐなだけの不器用な男で、決して女性下に見るような蔑視や偏見を持たない人物として描かれていたからだ。


宮藤官九郎は、純で不器用な男と、突拍子も無いことをやってのける女のいい物語を書く。


ともあれ、オリンピックは多くの人が喜べる時にやるべきだ。努力・根性・義理人情(恩義とか)だけが、で物事を成し遂げるのに大切だ、という昭和の体育教育で培われた、JOC首脳部は、諦めずにやりきればそれが良い結果を生むという彼らの体に染み付いた哲学?で今を遂行している。そして、嘘をつきつずければ本当になる、渇して間違いを認めなければなかったことになるという自民政治の劣化集大成の日本政府はよくと意地で強行している。このような人たちに、平和の祭典などできるわけがない。



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