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共和党パワハラ法案 バイデンは厳しく非難

共和党は勝つためにはなんでもやる、その醜さ+とんでも大統領トランプの不正選挙遣り過ぎ馬鹿騒ぎで、大統領選はもちろん、大事なジョージアの2議席を失った共和党は、なりふり構わない赤い州の議会によるパワハラ法案で、選挙からマイノリティーを排除しようとしている。

米ジョージア州議会が25日に可決した投票制限の州法について、ジョー・バイデン米大統領は26日、人種差別的でアメリカらしくない、憲法への攻撃だと非難した。上下両院とも共和党が多数を占める州議会が可決した法案を、ウィリアム・ケンプ州知事(共和党)が署名し、成立させた。


「2021年公正選挙州法」は、期日前投票や郵便投票の実施方法を従来よりも制限したり、投票所に行列する有権者に水や食べ物を提供してはならないと規制したりしている。
<わざと手続きを複雑にし、5〜6時間ならばせるところもある。フロリダでは多くの人がビーチチェアーやパラソル持参で来るが、高温のためお年寄りは命に関わる。水の提供は必死なのだ>


民主党を率いるバイデン大統領は、新しい州法の規制が、とりわけアフリカ系有権者に負担をかけるものだと非難。かつて南北戦争後の南部諸州で黒人差別と人種隔離を制度化したいわゆる「ジム・クロウ法」を想起させる「21世紀のジム・クロウ」で、「合衆国憲法へのあからさまな攻撃だ」と述べた。


昨年の米大統領選でバイデン氏は、民主党の大統領候補として1992年以来初めて、ジョージア州で勝利した。アフリカ系有権者が大勢投票したことが、バイデン氏に有利に働いたと見られている。民主党のアフリカ系運動員が中心となり、アフリカ系有権者に有権者登録と実際の投票を強く働きかけたことも注目された。


州議会が可決した法案に、ブライアン・ケンプ州知事(共和党)が署名する間、州知事室の扉を叩いたパーク・キャノン州下院議員(民主党)は、逮捕された。


新しい州法に署名する知事室の扉を叩いて逮捕された、民主党のキャノン州下院議員
ケンプ知事は新しい州法に署名しながら記者団に、「ジョージアはまた一歩、安全で参加しやすく公平な選挙の確実な実現に進む」と述べた。


「憲法と良心への攻撃」


バイデン大統領は26日に声明を発表し、「再集計に次ぐ再集計、裁判に次ぐ裁判が、明らかに自由で公平で安全な民主手続きの結果が公正だと認め、結果を認定した」と指摘。


「すべてのジョージア州民が投票したり、自分の考えを元に選挙に勝つ権利を祝う代わりに、州の共和党員たちは市民の投票権を否定する、アメリカらしくない州法を大急ぎで成立させた」とバイデン氏は述べ、「この州法も、国内各地の州議会で共和党が追求している他の州法案と同様に、憲法と良心をあからさまに攻撃するもの」だと批判した。
バイデン氏はさらに後に、連邦政府の司法省が新しいジョージア州法を「点検している」と述べた。


新しい州法は何を規制
ジョージア州で成立した新しい選挙法の要点は次の通り。


郵便投票の用紙を請求する際には、身分証の提示が必要になる。現在は署名で十分
投票所で順番待ちをする有権者への、水や食料の提供を禁止
投票に問題があると報告された場合、投開票作業に対する州議会の指揮・監督権を拡大
期日前投票のため州内各地に設置される「投票箱」の数を制限。これによって、従来より遠出しないと投票できない有権者が増える
すべての決選投票について期日前投票の期間を短縮
ジョージア州では期日前投票用の投票箱が減らされることになった


なんてあからさま!!!


与野党の主張
共和党はジョージア州をはじめ43州で、期日前投票や郵便投票を制限する法案を州議会に提出している。


前回の大統領選で大規模な不正があったという証拠は提示されていないものの、多くの共和党支持者は、不正があったと根拠なく主張するトランプ氏の言い分を支持している。共和党支持者の67%が、大統領選の結果は無効だと答えた世論調査もある。


共和党は、各州で参政権を制限する動きは、選挙の公平性を確保するために投開票の手続きを合理化するためのものに過ぎないとしている。


合理化を理由に弱者切捨てはどこかの国と一緒。


米大統領選2020】 アメリカでは黒人の投票権は抑圧されている?
これに対して民主党は、民主党支持者の多い有権者を狙い打ちにした動きだと反発している。


郵便投票の用紙請求に身分証の提示が必要になったことについて、民主党は身分証を持っていない可能性のある労働者がこれで投票しづらくなると批判する。


アメリカの選挙では投票所に有権者が長蛇の列を作る光景が珍しくないが、そうやって並ぶ人たちに水や食べ物を提供する慣習について、共和党側は投票依頼の一種だと批判し、ジョージア州で禁止することに成功した。
ジョージア州では主に黒人有権者の多い地域で、投票所に大勢が長時間並ぶ事態が選挙のたびに相次いでいる。

だったら並ばせるな!ジョージアも暑いんだ、高齢者が亡くなったらどうする!?
いくらでも方法はあるだろう。郵便投票もその一つだったが、大統領選の結果に恐れをなして、それを封じようとなりふり構わない。


トランプ氏は歓迎
ジョージア州法の成立を受けてトランプ氏は声明で、「2020年大統領選のとんでもない騒ぎから、(ジョージア州は)学んだ。あのような真似は二度とあってはならない。この改正をもっと早くにできなかったのが残念だ!」と述べた。
何を言ってんだ。最近独自のSNSプラットホームを立ち上げたらしいが、実は背中に火がついている、かつ、事業も泥舟 かちかち山状態。


自分の得票を「見つける」ようトランプ氏に働きかけられながら、バイデン氏の勝利を認定した、同州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官も、新しい州法を歓迎。
所詮はそういう人たちだ。民主党に勝つためには、悪魔に契約書に嬉々としてサインする。



「左派が繰り返す『有権者抑圧』という叫びは、ジョージアの2020年選挙ですっかり否定された『大規模な投票詐欺があった』という言い分と同じくらい、空虚に響く」と、州務長官はコメントした。
それはボランティアが努力したからだ。かつ郵便投票があれば、長蛇の列、クレージーな白人のボランティア監視+銃に脅されなくてもすむ。そういう証明だ、妄想と一緒にするな!!


一方で、黒人有権者の動員に貢献した有力民主党員のステイシー・エイブラムス氏は、「有権者抑圧は、怠け者が使う選挙の勝ち方だ。正直に勝てないなら、人を試合から追い出したり、ルールを変えたりすればいいという発想だ」と批判した。


エイブラムス氏はツイッターで、「黒人や肌の茶色い有権者を狙った有権者抑圧法の成立から、有権者の参政権を主張していた黒人議員の逮捕に至るまで、今日はジョージアの暗い過去を思い出す日だった。自分たちの民主主義の未来のため闘わなくてはならない」と呼びかけた。


民主党は現在、首都ワシントンではホワイトハウスのほか、連邦議会上下両院を僅差で掌握している。しかし州議会となると、共和党が30州で両院を支配しているほか、ジョージア州を含め23州では議会に加えて州政府も押さえている。


このため、ジョージア州と同様に共和党が提案する投票法の変更は今後も、複数の州で次々と可決・成立する見通しとなっている。


(英語記事 Biden: Georgia voting restriction law is 'atrocity')


日本の投票所は至れり尽くせりだ。偶然、投票期間に日本にいた時の地元の投票所も、NYの領事館も、係りの人たちは、それはもう親切で、すごく感動した。こんなに楽な投票行動をしないのは、勿体ない。各学校で、こうしたアメリカの不条理な投票妨害と、それでも、投票所へ向かう人々の不屈さを子供たちに伝えるといいと思う。
これこそまさに”他山の石ー以て玉を攻むべし”だ。




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