密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

テキサス寒波、雪で本当に怖いのは停電+テッドクルーズ上院議員トンズラに非難

テキサスの寒波が大きな被害を生んでいる。
NYなど常に冬は雪の情報が飛び交い、雪が降るとなれば、人々はスーパーマーケットに食料に買出しに出かけ、燃料を確保し、人によっては家庭用発電機を買って持っている。


雪で怖いのは、停電だ。雪の重さで電線が切れたり、トランスフォーマーが落ちたり壊れたりする事はしょっちゅうだ。電気が切れればあかりもなくす。北部の大方の家は、地下に大きなハネスを設置してありそれで温めた水を家中のパイプを回す。心臓部であるハネスは電気で動いている。これが止まるので悲惨だ。ありったけのロウソク、懐中電灯を用意し、冷たい食べ物で我慢する。我が家は、天然ガスの調理器なので、マッチを使えば、調理ができるし、お湯を沸かして家を温めることができる。またアジア系の家庭は、鍋用コンロがあるので、他よりもマシだろうと思う。 お年寄りの一人暮らし、安全の為電磁調理器にしている人も多いし、様子を見に行こうにも、雪で外に出られない。命に関わる。携帯電話もネットも使えなくなるの。


こうした厳しい環境でも、そこに住んでいれば、ある程度の対応もできるし、雪かき車が、
すぐに起動しで、道路を使えるようにしてくれる(ただその煽りを受けて、路肩に停めてある車は、雪で埋まってしまい、掘り出すのは一苦労だ。そして、凍結による事故も多い。


今大変なことになっているテキサスは滅多に雪の降るところではない。だから家の作りも暖房材などが入っていないだろうし、何より人々が雪の怖さを知らない。
あまりの寒さに、水道管が凍り、破裂が起き、水の供給が絶たれている。暖をとる薪が尽きて子供の積み木を燃やして暖をとったり、自動車の中に移動して眠ったり(それで排気ガス中毒で亡くなる人たちが出ている。)一酸化炭素中毒の被害が広がっている。
動物園では動物たちが凍死しているようだ。

特に猿が寒さに弱い。
寒さで動けなくなったウミガメが浮いていたり、浜辺に打ち上げられている(なんとか保護しているが、いつまで持つかという状態だ。)

こんな状態でテキサスの人々はもう5日間も凍死の危機に瀕している。


さてこんな時、現在トランプに一番近い男、テキサス選出のテッド・クルーズ上院議員が、市民のトラブルを尻目に、メキシコにバケーションに出かけた、あるいは避難した、ということで非難を浴びている。
経済的に余裕があれば、避難することを責められないが、彼の場合、メキシコにゆくために空港への道すがら警備をつけて、特別待遇で出かけたらしい。
クルーズの行いは、彼の家族も停電に直面しており、警察に空港までの援助を求めた事である。同日のNBCニュースによると、警察のスポークスマンは「彼らは私たちに連絡を取り、彼が到着する予定であることと、私たちが支援できることを知らせたので、彼がヒューストン空港に到着すると、私たちは彼の動きを監視しました」とNBCに語った。
これは州民は怒るだろう。辞任を求める声もある。


議会は今週休暇に入っている為、平穏な時であった場合、彼が家族旅行をすることは問題ではなかったかもしれないが、他の州民がまだ停電の為ヒーターが利用できず、水と食品不足で人々が生死の危機に直面している時に、何の声明も出さず、何の対応もせず、彼と彼の家族のみが避難していると見られた為、彼は政治生命の危機に直面している。現在、彼は彼が代表する地元の支持者を気遣っていないとし、自己主義で冷酷な議員を必要としないとの激しい抗議に直面している。各方面からクルーズに対して辞職を求める声が高まっている中で、ダラス市内の道路では「上院議員クルーズ辞職」のビルボードが設置されるほどその怒りは激しい事を示唆している。これは彼が1月6日に前大統領ドナルド.トランプの不正投票の虚偽のキャンペーンを援助したことより遥かに厳しい批判である。


衆議院議員なら、メキシコではなく、ワシントンDCに飛んでゆき、バイデン大統領の直接支援要請をするという選択肢もあった。オバマ時代、台風の猛烈な被害を受けたニュージャージー知事だったクリス・クリスティーは、オバマ氏に直談判し、支援を要請。オバマ氏はエアホース・ワンで現地に飛び、出迎えたクリスティー知事と硬い抱擁をかわそた。
これに激怒する共和党員を尻目に、彼の人気はうなぎのぼりだった。


クルーズ、辞任しないかなぁ〜。しないだろうけど。トランプの後ろ盾さえあれば、住民なんて目の端にも入れない、そういう人物だ。


ともあれ、テキサスが、できるだけ早く電気を復旧し、まず凍死の危機を回避できるようになること心から願っている。


今日明日、NYも大雪に見舞われる予報が出ている。



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