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弾劾無罪で追い込まれるトランプ 議会襲撃、外部独立委員会が調査へ

既定路線とはいえ、弾劾裁判では有罪にすることができなかった、トランプに歴史に残る犯罪。共和党トップのミッチ・マコーネルは無罪に票を投じながら、判決後のスピーチで、
トランプを断罪し、責任追及はこの後必ず行われると言い放ったことに注目が集まった。
マコーネルは1月下旬には「近い将来、議会はより持続可能な安全保障の存在に賢く移行する必要があります。国会議事堂を安全に保つために、膨大な数の制服を着た軍隊と膨大な数の緊急フェンス体制を永久に維持する必要はありません」と述べた。そして13日の投票後に
トランプは連邦議会襲撃に「責任」があり、「みっともない、無様な任務の放棄」だと批判。在任中の行動について刑事司法や民事訴訟の場で、トランプ氏の法的責任がなくなったわけではないとも指摘した。


上院の弾劾裁判で無罪となったトランプが、同氏の盟友のリンジー・グラムを通じて来年秋の中間選挙に意欲を燃やしているとの伝えた。グラムはFOXニュースの番組で、前夜にトランプと話したことを明かし、トランプは「弁護団に感謝し、われわれ全員からの支援を歓迎していた。今後は先へ進み、共和党を建て直す構えだ」「2022年(中間選挙)に向けて張り切っている」「アメリカを再び偉大に(MAGA)」の運動を今後も続け、共和党を団結させる必要があるとの考えを伝えたという。また、トランプ氏が「一部の人々に腹を立てている」と語った。すっかり無罪放免気分だが、どうもそうは問屋が卸さないようだ。


リンジー・グラムは、上院共和党トップのマコネル院内総務が13日、事件に至るまでのトランプ氏の発言などを直接非難した演説に対しては、「少し驚いた」とコメントしたというが、どうも、あっちこっち様子見の行動に変わっている。その時点では、事件当日のトランプ氏の演説は正当でも真実でもないものの、憲法で保障された政治的演説であり、暴力の扇動には当たらないという主張を繰り返したものの、与野党から9/11型の調査求める声が上がりると、なんと14日には保守系のFOXニュースで、「選挙後の(トランプ氏の)振る舞いはやりすぎだった」とし、議会襲撃について「何が起きたのか把握し、二度と起きないようにするため、9/11的な委員会が必要だ」と話した。コウモリこっこの典型だ。


そして、ナンシー・ペロシ米下院議長が、ドナルド・トランプの支持者らによる1月6日の連邦議会襲撃事件について調査する「独立した外部の」委員会設置を発表した。

ペロシ下院議長は連邦議会の警備増強のため予算拡大の必要性を主張している。


ナンシー・ペロシ米下院議長は15日、ドナルド・トランプ前大統領の支持者らによる1月6日の連邦議会襲撃事件について調査する「独立した外部の」委員会設置を発表した。


与党・民主党幹部のペロシ議長は議員にあてた手紙で、「この事態がどのように起きたのか、真実にたどりつかなくてはならない」と主張。設置する外部独立委員会は、2001年9月11日の米同時多発テロについて調査した独立委員会に似たものになると説明した。


警官1人を含む5人が死亡した議会襲撃について、民主党多数の下院はトランプ氏による「反乱の扇動」が原因だったとして同氏を弾劾訴追した。しかし、与野党が半々の上院(定数100)では有罪に必要な67票に至らず、無罪評決が下された。


その一方で、一部の共和党議員を含む議員たちからは、事実関係の独立調査を求める声が出ていた。


ペロシ議長は、議会襲撃を受けて陸軍のラッセル・オノレ退役陸軍中将が議事堂の安全確保と警備に何が必要か、検討を進めていたと説明。「中将の検討結果と弾劾裁判を受けて、この襲撃がどのように起きたのか、真実にたどりつかなくてはならない」と述べた。


独立調査委員会は、議会襲撃の「事実関係と原因」、「平和的な政権移譲の妨害」、議会警察をはじめ他の法執行機関の「準備態勢と対応」について調査し、報告することになるという。


ペロシ議長はさらに、オノレ退役中将の初期調査結果をもとに、連邦議会は「議事堂の警備と関係者の安全を確保するため」追加予算を承認する必要があると述べた。


委員を務めるのは議員ではなく、政府にも属さない人物となる。
また同時多発テロの際の委員会は委員9人が全員白人で女性は1人だったとし、その功績を評価しつつも現在の状況は当時と異なると指摘した。
多様性を重視したメンバーが期待される。


共和党側も、マコーネルが、トランプが事実上、反乱の責任を負っていると述べ「トランプ大統領は、時効が実行されない限り、一般市民として、彼が在職中に行ったすべてのことに対して、依然として責任を負います。まだ何も逃げる事ができるわけではありません」と言ったこと、また下院議会で三番目の共和党リーダーであるエリザベス.チェイニーは、刑事訴追の選択が残っていることを認めている。。


チェイニーは最近のインタビューで、「大統領の関与の程度について答えを提供できる「大規模な犯罪捜査」が進行中である」と述べた。マコーネルは事実上、気骨のある検察官を招待した。共和党のリーダーは、多数の証人を召喚できる利点があり、検察官にとって有利なワシントンDCの裁判所で刑事裁判を別の選択として推進している事を示唆した。
要するに、1月6日の国会議事堂襲撃は、選挙人団のバイデンの勝利結果を転覆する為、暴徒を扇動したとされるトランプがまだ告訴に直面している事を意味する。


この他に、ジョージアで始まったトランプの選挙に結果を買えるように圧力脅迫を行った選挙法違反、NYによる脱税虚偽申告などのビジネス不正の調査も始まっている。


いくら上院弾劾で無罪になっても、それですべての罪が無罪になったわけではない。tランプも知っている通り、大統領の座を退いた途端、こうした自体が押し寄せてくる。


そして、それゆえ、大統領に固執し、無謀な不正選挙を訴え続け、支持者を先導して、最後は議事堂を攻撃させ、死者まで出した責任はきっちり取ってもらわなくてはならない。
民主党の弾劾管理人たちの素晴らしい仕事が、結果はうごかせなかったとしても、超党派でのこの動きを作り出したと言える。


本当の戦いはこれからだ。



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