密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

森辞任で信頼回復?それで五輪強行?

やはり日本は海外からの圧力に弱い。最初『謝ったからいいじゃん』的な対応だったIOCが、国際世論の高まりを受け態度を硬化。11日未明、米テレビ局NBCがホームページに「森会長は性差別で(テニスの)大坂なおみらから批判を受けた。彼は去るべきだ」という衝撃的な記事を掲載した。これは大打撃、IOCも「どうぞやめてください」という態度になるだろう。


結局、国内のツイッターの声、野党およびその他の団体の抗議だけでは、初期のIOCの謝ったからいいじゃんのお墨付きを受けて、余人をもって変えがたいと、森氏続投を決めていただろう。今回の問題は、旧態然とした感覚の政界大御所が、国際社会の認識に大きく外れた女性蔑視発言を行い、それを大した問題ではないと済ましている日本後進国ぶりがあらわになったことだ。


しかし本末転倒?だが、オリンピック開けないだろう。森発言と彼の進退をめぐる議論と、このコロナ下でオリンピックを行うことは全く別問題だ。
森氏が辞めても、同じ世代がトップとなり、玉砕オリンピックの責任を背負う。


バイデンは“五輪開催は科学に基づいて判断すべき”といった。アメリカ国内で集団免疫獲得は早くて9月とファウチ氏はいっている。アメリカでさえこれだ。今新しい方のコロナが蔓延し始めているアフリカや南アメリカの選手たちが海を越えやってこられるのか?


そこまでしてこの状況で強行して、日本は対応できないだろう。ワクチン接種プランも何の具体性もない。早々と買ったから大丈夫とあてにしていたワクチンは遅れ、しかも正しいサイズの注射器がない。貴重なワクチンを5人に対し一回分を無駄にする。即座に注釈も輸入するとか、そういう具体的対応より、マイナンバーと紐付けだとか、COCOAだとか、余計なデジタル化をしようとする。それの善し悪しは置いておいて、今やることか?この災難を利用して進めるというのは
正しくない。絶対中抜きし放題の利権が絡むから、まさに火事場泥棒だ。


自国民に対してさえ医療が届かないのに、オリンピック対応に医療従事者動員。復興五輪と歌っていたのにオリンピックの競技場や整備に人をかき集め、復興は止まってしまったのによく似ている。コロナ流行前でさえ、日本の殺人的暑さが問題になっていた。それはどうなった?


一部の近視眼的な人々の根性論で突き進めば、世界はバイデンのように丁寧に辞退を表明するだろう。才能ある選手を危険に晒せないし、かつバランスを保ってきた国内の状況に新たな火種が起こる危険性もあるのだ。


だいたい、2年延期が検討されていたのに、自分が首相で開催してい安倍晋三が森氏の2年を受け入れず、1年にした。それなのに、コロナという困難を背負いきれずトンズラ辞任(これもオリンピック中止を受けてやる気が萎えたということもあるだろう)
来年なら本当にコロナを克服した五輪になっていた可能性がある。自己都合大きな判断ミス、人間落ち目の時には何をやってもダメだ。


何が何でもオリンピックは愚かの極みだ。状況判断が甘く、とことん落ちるまで、方向転換が効かない、勇気ある撤退ができない、最後まで意地を通すことを良しとしている。日本ってそういうとこあるよね。トップはそれでいいが、巻き込まれる国民はたまったものではない。五輪は勇気ある撤退、そして、コロナに集中したほうがいい。



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