密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

戦慄のミャンマー軍事クーデター、またしても”不正選挙”を理由に暴挙

議事堂選挙、いまだに近居も証拠もなく不正選挙を訴える元大統領。幸いなこのにアメリカは、トランプの野望は実現せず、ただ多くの国民の嫌悪感と危機感を煽っただけだった。
弾劾裁判の向け弁護たんを編成したいトランプであるは、弁護士たちは次々と離脱。
理由は、争点を”元大統領への弾劾は違憲”としたい弁護団(これは現在の共和党の主張と合致しており、彼らも票を投じやすい)と、”不正選挙が行われ、選挙は自分が買っていた”ということ”を争点としたいトランプと折り合いがつかず、弁護団離脱。流石の正義よろ経済を優先する彼らでもこの争点で戦えば、キャリアの落とし難い泥を塗るのがわかっている。
もう目的追従者ジュルアーにとも、支払いを巡って不仲説が流れる。いつ態度このクレージー版越しが引き受けるかが注目されている。


さて本題の、ミャンマーにおける軍事クーデター。議事堂のことがあったのデジャブー。
民主主義破壊の暴挙が成立してしまったことに戦慄を覚える。


国軍はNLD政権下の総選挙結果に疑義を唱え、声明で「選挙管理委員会が問題を解決できなかった。多くの抗議が起きており、国家の安定性を維持するためだ」と主張。
拘束したNLD出身の大統領の代理として、国軍出身のミン・スエ副大統領が臨時大統領に就き、ミン・アウン・フライン国軍総司令官に司法、立法、行政の権限を集中させた。
(東京新聞より) 
文民統制どころか、軍のトップが三権掌握とは、、現在自宅軟禁のスーチン氏率いる与党・国民民主連盟(NLD)が議会の現時点で346と、政権樹立に必要な322議席を上回った。
一方、軍部の後ろ盾を得ている最大野党・連邦団結発展党(USDP)はこれに反発し選挙のやり直しを求めている。
(BBCより)


軍の報道官は先週、軍が昨年11月の総選挙に関して訴えている投票不正の調査が行われなければ、クーデターも排除しないと発言。軍は「存在しない投票者といった不正の可能性」のあるケースが1050万件に及ぶと述べ、選挙委員会に対し最終的な投票データを公開するように求めていた。


NLDは民政移行後2度目となる総選挙後に得票率83%で圧勝したと宣言。軍が支援する連邦団結発展党は476議席中33議席にとどまり、同党の獲得予想に及ばなかった。
選挙委員会は1月28日、投票の不正があったとの主張を却下。有権者登録に氏名が重複するなどの誤りは選挙結果に影響を及ぼすほどの規模ではなかったと述べた。
29日には国連のグテーレス事務総長がミャンマーの最近の情勢に「大きな懸念」を示し、全ての当事者に民主主義の規範順守と11月8日の総選挙の結果の尊重を呼び掛けた

(CNNより)


アメリカで食い止められた暴挙。しかし、それと同じ理由で起こされた軍事クーデター。
こういうことは、起こるのだと改めて恐怖した。
大統領選挙の時、なんども米軍のトップが自分たちは一切の介入をしない、と宣言していたのは(まあ当時の最高司令官が、”アレ”なもんで、、)こうしたことが起こってきた歴史に対する予防線で、議事堂の鎮圧の、議事堂警備隊・地元警察そして州兵によって鎮圧され、その後の調査はFBI 大統領就任式も米軍は関わらず、セキュリティーガード・議事堂警備隊・警察・州兵 で行われ、各州議事堂・裁判所等の警備も同様に行われた。


トランプは今のミャンマーで起きたことを、羨ましく思っているだろう。いや、トランプが引き起こした、”不正選挙”をごねまくりが暴動を引き起こしたことが、今のミャンマーの軍事クーデターに影響(勇気を与えた?)を与えたとも考えられる。


当然バイデン政権はすぐさま声明を発した。
米ホワイトハウスのサキ報道官はミャンマー国内の動きを受け、バイデン大統領がサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)から状況の報告を受けたとの声明を発表。「もし今回の進展が元に戻らなければ、米国は責任者に対して措置を講じる」と述べた。


NLDは国内では人気が高いものの、ロヒンギャ危機に対するアウンサンスーチー氏の対応には国際的な批判が集まっている。それでも、2017年、軍が少数民族ロヒンギャにジェノサイド(集団虐殺)を行った疑惑が持たれており、今回の選挙は現政権の試金石となっていた。
仏教徒が多数派のミャンマーでは2017年、イスラム系のロヒンギャに対し軍が掃討作戦を実行。数千人が死亡、70万人以上が隣国バングラデシュへ逃亡した。国際社会からは残虐行為との批判が上がったものの、ノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチー氏は軍の対応を擁護した。ミャンマーはロヒンギャを不法移民と見なし、市民権を与えていない。(BBC)

スーチン氏が虐殺を行った軍を擁護したニュースは、当時ワタクシも、大きな失望を感じ、なぜ?という疑問符が残ったことを覚えている。ロヒンギャはあちこちで拒絶され迫害されているさまよえる民だ。この問題も国際社会共同で解決しなければならない。軍事政権下で、ルワンダの二の舞にならないように。また民主主義が踏みにじられ、その”成功”の上に軍事独裁政権が国を牛耳ることがないように、忙しいバイデン政権であるがこのことをどう捌くか、注目している。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ